散歩・旅行

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知らない町

これからほとんど足を踏み入れたことのない東京都下へ出かけてきます。 宿を八王子にとったので、府中や国立、多摩のあたりを散策してこようと思います。 ずいぶん軟弱な一泊旅行ですが、長時間の移動はストレスですので、病み上がりの私にはこれでも精一杯です。 行ってきます。東京都の歴史散歩〈下〉多摩・島嶼山川出版社このアイテムの詳細を見る
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戸山公園

昨日は戸山公園から早稲田あたりを散歩しました。 戸山公園の桜はまさに吹雪のように乱れ散っていました。もう季節は初夏に向かっているのですね。 早稲田大学には、土曜日だというのに多くの学生がいました。その若さの輝きがはかないものであろうとは、知ってはいても気付きますまい。 若さとは こんな淋しい 春なのか 自由律俳人、住宅顕信の句です。 25歳を迎える前に病で亡くなったこの俳人は、しかし、命のはかなさに気付いていたようです。それは病がもたらしたものなのか、あるいは深く信仰していたという親鸞上人の教えによるものか、今となっては確かめる術はありません。 精神病を発病してから、無常の念がますます強まっています。 しかしそれでも生きなければならないのですね。 人生楽ありゃ苦もあるさ、とか。 ここ五年ばからりは、苦しかありません。 そうであれば、次は楽、なのでしょうか?
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銀座を

ぶらぶらしました。 この街は、渋谷や池袋と違って、騒音が無いのがいいですね。道幅も広く、整然としています。私は精神病を患ってから、極端に音に弱くなりました。静寂こそ、最高の音楽です。 多くの中国人観光客と思しき人々が、和光ビルなどをカメラにおさめていました。気候もよく、最高を銀ぶらです。 しかし、あまりに整然としすぎていて、人間味に欠けるきらいがあります。ウォーターフロントと呼ばれる地帯と相通ずるものがあります。もっともウォーターフロントは、その無機質さが売りなのでしょうが、生身の人間にはあまりに冷たく感じられます。 私は中学生のころ、銀座にほど近い場所にある進学塾に通っていました。通塾中に工事をしていたセゾン劇場前のとんがり屋根の交番が、すっかり古びていました。あれから四半世紀、古びるのも当然です。私もまた、古びました。紅顔の美少年は小太りのおじさんになり、無限の可能性は失せ、今は精神科に通院しながら職業訓練を受ける身です。 諸行無常とはいいますが、ああ、はれ。
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初詣

昨日、初詣に出かけました。この10年、毎年参詣している東京大神宮です。ここはお伊勢様の東京分社ということで、お伊勢様に参詣するのは無理なので、ここへお参りしているのです。小さいながら趣深い神社で、清浄な気持ちになります。 ところが近年、マスコミなどで縁結びの神様と紹介されるにおよび、急激に参詣者が増加しました。多くは、30歳前後とみられる女性グループです。流行の言葉で言えば、婚活女子でしょうか。 狭い境内に大勢のおねえさまたちがひしめき合い、恋みくじなどをひいて真剣に読んでは、口々に感想を述べ合っています。 曰く「やばいよー。あたし、今年おとめ座でO型の人と運命的な出会いをするんだって。ごめんねえ」 曰く「ああ、今年は駄目みたい。待つ時期だって」 曰く「会った瞬間、キュンとするような出会いがしたい」 曰く「付き合うのと結婚はちがうからねえ。やっぱり収入とか出身とかもチェックしなきゃ」  これらは、嫌でも耳に入ってくる会話の一部です。 その姿は、いじらしくもあり、滑稽でもあり。 いずれにせよ、皆様の幸せを祈ります。
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神田

じっとしていると気が沈むので、神田須田町から神田神保町の界隈を散歩しました。 須田町は、戦災を逃れたとのことで、写真のミルクホールのような、古い家がちらほら残っていて、面白く感じました。古いとはいっても、関東大震災後のことですから、京都の町屋とはくらぶべくもありませんが。 昼飯は、有名な淡路町の神田やぶそばでもりそばを食いました。えらく量が少なくて、二枚食いました。大方の客がそうしている様子です。蕎麦湯がばつぐんに旨かった以外は、とくだん特徴はありません。 ただ、土曜日のせいか、昼から熱燗をつけている紳士が多いのには驚きました。 古書店街の神保町では、私の得意な国文学を扱っている書店を主に回りました。 太宰治の直筆原稿が400万円で売られていたり、永井荷風の走り書きのようなメモが25万円で売られており、文章を書いてこんなに金が儲かるものかと、切ない思いです。 歩きつかれてチェーンの喫茶店に入ったら、化け物じみた大声でわめきちらし、笑いあう初老の女性グループに辟易し、散歩を終えたのです。
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