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文学

読了

「1Q84」BOOK3をやっと読み終わりました。 BOOK1・BOOK2と比較して、どことなく冗長な感じがしました。謎の美少女、ふかえりの登場シーンが極端に減り、その代わりぶさいくな中年探偵、牛河が頻繁に登場します。おそらくこの小説では魅力のない人物として描こうとしていると思いますが、私には興味深い人物に思えました。学歴の高さからくる優越感と、外貌からくる劣等感に揺れ動くおじさんです。 私自身、就職して19年、すっかりくたびれたおじさんになってしまったので、何となくシンパシーを感じるのです。 この小説は、後世、村上春樹の失敗作として名を残すことになると思います。 しかし失敗作であればこそ、その作家の持ち味が存分に現れる、ということもあります。例えば、三島由紀夫の「鏡子の家」のように。 そしておそらく、作者はBOOK4を用意していると思います。伏線はまだ未解決で、話の続きはいかようにもつけられましょう。この際、失敗をの穴埋めのために戦線を拡大する愚かな司令官のように、どこまでも続ければよいでしょう。私はどこまでも付き合います。 私は意外と魅力的な失敗作が好きなのです。1Q84 1-3巻セ...
仕事

なんとなく

定時まで働いちゃいました。  体調が悪くてもなんとかなっちゃう時もあるんですね。 べつに面白くも楽しくもないですが、やり始めるとなんとなく時間が過ぎるのが早くなるのが、仕事というものの不可思議さですね。  手をつける前は面倒でいやだな、と思うのに、手をつけると入り込んでしまう。 年休は一時間単位から取れるので、今日は早退の予感がしていましたが、年休を使わずにすみました。皆勤更新中です。
その他

梅雨入り?

雨のせいか、朝からひどくだるいです。 肩から腰にかけて鈍痛があり、偏頭痛もあります。 よっぽど休もうかと思いましたが、早退してもいいから朝は行こうと思って、とりあえず出勤しました。 どうせ仕事にならないだろうと思っていましたが、いやいや手を動かしているうちに、少しずつ調子が良くなってきました。 少々の体調不良なら、仕事をすることで良くなることもあるんですね。 もっとも、裏目に出れば一気に体調を崩すので、午後も様子を見ながら、半日仕事ができただけでも良しとして、明日休まないために勇気を出して早退するのも大切です。 はたして私は今日、定時まで働けるでしょうか? これで梅雨入りなんでしょうかね。 いやな季節になりました。 悪天候は体にこたえます。
思想・学問

難しい

某団体から、高額の図書が送られてきました。振込用紙と一緒に。団体は、アイヌを騙っていますが、その図書の値段、いきなり送りつけてくる手口、似非アイヌとみえます。 以前、同和の団体からも、そういうことがありました。  毅然として送り返すしかありません。  必要ないものは、要らないし、買わない。   かつて被差別部落というものが存在し、多くの人が差別に苦しんだことは歴史的事実です。しかしそれを悪用して一儲けしようというのは、ホームレスにアパートをあてがって生活保護を受給させ、そのほとんどをピンハネしてしまうのにも似ています。  本当に差別に苦しみ、それをなくそうとしている団体か、金儲けをしようとしている団体かを見分けるのは、不当に高い金額を要求してくるかどうか、くらいしか方法がありません。   いわゆる差別語とかあって、現代最大のタブーになっていますね。    江戸時代には、弾左衛門を名乗る一族が、代々、被差別民を支配してきました。当然、弾左衛門も身分的には被差別民です。しかし被差別民が独占していた皮革産業や歌舞伎などの興行を一手に引き受け、江戸下町に広大な屋敷を構え、格式一万石、石高五万石...
文学

くすむ

午前中、会議でした。 真面目くさった顔をして、目の前の瑣末事がさも一大事であるかのごとく、がん首そろえてひそひそ話。  私としては分担も責任もないその会議に、ただ担当係の一員だからと、晒し者のごとく座っているのは、気持ちの良いものではありません。   タイトルの「くすむ」は古い言葉で真面目くさっていることの意です。   なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ   「閑吟集」に出てくる小歌です。  どうも私は、会議などで真面目に議論していると、可笑しくなってしまう癖があります。法事などでも、坊主のお経を神妙に聞いている人たちを見ると、可笑しくなります。  あるとき、浄土宗の法事に参列して、みんなして小さな木魚を叩かされたのには参りました。素っ頓狂なリズムで叩く婆などがいて、吹き出しそうになるのを何度もこらえました。 夢の浮世にただ狂へ とどろ とどろと なる雷(いかづち)も 君と我との中をばさけじ こちらは「閑吟集」よりだいぶ後に編まれた「慶長見聞集」にみられます。 狂うというと、気が狂うみたいですが、要するに一心に遊べ、ということですね。風狂なんて言いますが、日本では古くから、現世...
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