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文学

もの狂い

すっかり春めいてきました。 春は、もの狂いの季節。 発情した猫の声もすさまじく、もうじき桜は狂ったように咲きみだれ、散りみだれます。 春の椿事とか称して、浮かれた愚か者が徘徊します。 猫と同様、人間も性欲高まる季節。私は精神病を発症してから、不能に堕していますが、それでも、人肌恋しい季節ではあります。 恋びとは 土龍(もぐら)のように 濡れている モダニズム俳句の代表的俳人、富澤赤黄男の句です。 恋人をもぐらに例えているのがおもしろいですね。 そして、どこか肉感的な感じがして、リアルな、どうかすると悪趣味な印象さえ受けます。しかしそれが、かえって春のもの狂いを連想させて、趣深いのでしょう。
映画

韓国ホラー

初めて韓国のホラー映画を観ました。 「箪笥」です。 久しぶりの、格調高い名作でした。 美少女姉妹と継母との葛藤を、美しい映像と音楽で描き出した悲劇です。 ホラーファンならずとも、映画ファンなら必ず観るべきです。  物語は、大別して二つしかない、というのが私の持論です。すなわち、恋の話と怖い話です。「箪笥」は、怖いというより切なく、美しい悲劇の名作です。 堪能しました。箪笥 イム・スジョン,ムン・グニョン,ヨム・ジョンア,キム・ガプスアミューズソフトエンタテインメント↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

空港

テレサテンの歌ではありません。 昨日開港したとかいう、茨城空港のことです。 羽田も成田も不便な立地。 今度はそれに輪をかけて不便です。関東の空港はどこも都心からのアクセスが悪すぎます。福岡空港などは交通至便ですね。 首都圏にも、都心にすぐに出られる空港がほしいものです。羽田は首都高速を使えば便利ですが、モノレールも京急もうんざりしますね。 東京湾を埋め立てて、都心まで十分以内の地下鉄をどーんと通してほしいものです。 日本の航空行政は失敗ばかりです。
精神障害

もう

リワークプログラムに参加して、明日で6週間がたちます。12週間のプログラムですので、ちょうど半分です。とりあえず、きちんと通っています。 同じような経験をした人ばかりなので、話が早く、なんとなくリラックスできるのです。 今日は今週で卒業する人たちの卒業発表が行われました。なんと八人も。 それぞれに思い入れがあるのでしょう。どの話も興味深いものでした。 私もようやっと、早く復職したい、という感情がわいてきました。
映画

ハサミ男

リワークは水曜日が半どんなので、駅前でチャーシューメンを食い、床屋により、例によってDVDを借りました。 タイトルは「ハサミ男」です。美少女の首にハサミをつきたてる方法の連続殺人がおき、その模倣犯らしき事件も起きます。ハサミ男の複雑な過去と精神状態、模倣犯がハサミ男を崇拝する点、警察の腐敗。 様々な要因が複雑に絡み合って、もの悲しい音楽とハサミの金属音が不気味さを盛り上げます。雰囲気といい、ストーリー展開といい、ホラー・ミステリーとしては素晴らしい出来で、久しぶりに堪能しました。ハサミ男 池田敏春,殊能将之,香川まさひと東宝ハサミ男 (講談社文庫)殊能 将之講談社
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