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社会・政治

馬鹿馬鹿しい

今、NHKの番組で、選択的夫婦別姓についての問題を取り上げています。 誠に馬鹿馬鹿しい。 姓など、単なる記号に過ぎません。 夫婦が同じ姓を名乗ろうが、別の姓を名乗ろうが、どうでも良いことです。どちらかを強制する、その強制が間違いです。 夫婦別姓に反対する人は、まるで、日本人全員が夫婦別姓になるかのような言い方をします。大きな間違いです。ことは、「選択的」なのです。それぞれの夫婦が、選べるのです。 そして、私の推測では、多くの夫婦が同姓を選択します。なぜなら、日本人は「みんな一緒」が大好きだからです。別姓を選ぶ人は、むしろ少数派として、差別にあう可能性が高いでしょう。それが子供に及ぶのは哀れである、という考えはもっともですが、それも社会のあり方の問題、というより数の問題でしょう。別姓が増えれば、今度は夫婦同姓の子供が、変な家、といって差別されるでしょう。 夫婦同姓は、人間の家族文化の普遍的な価値ではありません。むしろ、近世以前の日本においては、庶民の多くが、姓などもっていなかったのです。それを、夫婦同姓は日本古来の文化のように錯覚するのは、愚かというより馬鹿馬鹿しいことです。 そもそも皇...
精神障害

今週も

リワーク皆勤でした。 我ながらよく続いていると思います。同病相哀れむと言いますが、リワークに参加している人たちは、話が早くて楽です。 再来週の月曜日、担当カウンセラーとともに復職の打ち合わせをするため、職場を訪れることになりました。 なんとなく怖いような、不安なような。 しかし、これは必ず越えなければならない壁ですから、静かに、その日を迎えたいと思います。 リワークもあと二週間で卒業です。思った以上に、私に良い影響を与えているように思います。
社会・政治

独立行政法人

民主党の事業仕分け第2弾として対象となる独立行政法人が発表されました。幸いにも、私が所属する法人はその対象となっていません。 しかし、私が今通っている職業関連施設は、その対象になっていました。「コンクリートから人へ」などとほざいておきながら、まさに人を相手にする高齢・障害者雇用支援機構に対し、無駄だとでもいうのでしょうか。 また、東京国立博物館などが所属する国立文化財機構も仕分けの対象になっていました。先進国中、教育・文化予算の比率が最低の日本が、さらに文化予算を削るのでしょうか。いったいどういう理由で抽出したのか、わかりません。 だいたい5分や10分役人の話をお聞いただけで、何がわかるのでしょう。 もっと言えば、あまり予算を必要としない事業であっても、役人が熱心に説明すれば予算化され、スーパーコンピューターのように役人の説明が不足していれば必要であっても予算はつかないことになります。役人が説明に手心を加えれば、役人の腹一つで予算はどうにでもなる、ということになります。スーパーコンピューターで批判を浴びたとき、枝野議員は図らずも役人の説明が悪いから、と言い訳していました。 役人の話一つ...
精神障害

卒業発表

今日、今週いっぱいで卒業されるリワーク生の卒業発表がありました。 今週は、たった一人。 二十代前半の、若い女性です。 その言葉、激しく、胸を打ちました。 その仕打ち、その状況、聞いているだけで、私の目には大粒の涙が浮かんではきえ、恥ずかしいのでした。 組織が個人を追い詰めるさまが、まるでドキュメンタリーのように、私に迫るのです。 彼女が若いからといって、ほろ苦い若さの思い出などと、言いますまい。 若いか老けているかは、この際、何の関係もありません。 一個のたましいが、組織の理不尽によってコテンパンに叩き潰されたのです。 しかし幸いなことに、そのたましいは、今救われようとしています。今復活しようとしています。 私たちリワーク生は、彼女の今後を見守る他、どうしようもありません。 しかし、同じ境遇に身を置いた一人として、彼女のこれからが、幸せで、楽しみ多いものであることを願わずにはいられません。
文学

今年は花見日和に恵まれないまま、早くも桜は狂ったように散っています。 わが国びとがこの花を他の花と同じように観られないのは、この花が日本人の死生観や美意識を象徴的に表しているからでありましょう。 私もまた、この国に生まれ育った一人として、桜に特別の感慨をおぼえるのは、いたしかたないことです。 さまざまの 事思ひ出す 桜かな 松尾芭蕉の句です。 桜の時期は、年度が改まる頃でもあります。それだけにいっそう、人々は卒業や入学、就職や転居など、人生の節目の出来事を思い出すことでしょう。 そしてなぜか、この花だけは、咲くさまを観るにつけ、来年もまた観ることができるだろうか、という不安を感じさせます。季節ごとに咲く花はいくらでもあるのに、桜だけは、おのれの将来を、暗示させるのです。 それだけに、私はこの花を愛しながら、心のどこかで嫌ってもきました。 多分、この花だけが持つある種の激しさが、私の平穏を奪うのでしょう。
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