スポンサーリンク
美術

おもてなし

昨日は雨のなか、六本木は東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館に足を運びました。 展覧会は、「おもてなしの美ー宴のしつらいー」です。 様々な意匠をこらした酒器や茶器、お重などと、宴の様子を描いた絵巻物などが展示され、飽きさせません。なかには「放屁合戦」と題する鎌倉期の漫画などもあり、ユーモアも感じさせました。 私が一番気に入ったのは、漆に金箔で彩色がほどこされたお重です。じつに美しい、職人技でした。毎日リワークで日替わり350円の仕出し弁当を食っていますが、たまには姉やに美しいお重を持ってこさせたいものです。
その他

三寒四温

三寒四温とはよく言ったもので、昨日のばか陽気が嘘のように、冷たい雨が降っています。こんな風に暖かい日と寒い日を繰り返しながら、確実に春に向かっていくのですね。まるで私の病のようです。良くなったり、悪くなったり。  ふさがむと思ひてはまた炉につどふ もう春だから暖房器具はしまおうかと思っていたところ、急に寒の戻りがあり、また暖房器具に集まった、というほどの意です。 今日などは、まさにそういう気分です。 もういい加減、炉をふさぎたいものです。
精神障害

だらだら

今日はリワークを休み、だらだらしていました。なんとなく、行きたくなかったのです。そんな日もありましょう。リワークは基本的に拘束力を持ちませんので、自分の意思が強固でなければ、続けられません。 しかし、だらだら日を過ごして思うのは、行けばよかった、という自責の念です。 明日は行きましょう。
精神障害

精神病と自殺

ニュースで、中学2年生の少女が自殺した、という報道を見ました。 この世は仮の宿、与えられた人生を全うしたなら、静に死を迎えるべきでしょう。 しかし、自殺とは。 もう十年も前になりますか。職場の三つ下の後輩が、自殺しました。ある日突然無断欠勤し、翌日、静岡の旅館で亡くなっていた、とのことです。彼は私の仕事を引き継いだ後任であったので、その忙しさ、しんどさはよく分かります。それを誰にも相談せず、一人、従容として死についたのは、おそらく、強いうつ状態にあったものと思われます。そうでなければ、自らの命を絶つことなど、不可能なことです。 うつ病は、泣き病とか、死にたい病とか言われます。のべつ泣いては、死を念慮するのです。私とても、そうでした。 二年前、統合失調症の友人を失いました。 彼は私と同い年で、月に一度の精神病の自助グループで議論を交わし、時には酒を飲んでカラオケを歌った仲間でした。 彼は趣味のタイ旅行から帰ると、人が違ったように変貌をとげ、措置入院させられたのでした。そして、三ヶ月、彼の訃報に接しました。 彼に何があったのか、知りません。特に統合失調症は、私のよく知るところではありません...
文学

お雛様

明日は雛祭りですね。まだ寒いですが、春の気配が感じられます。 実家では、妹がいたため、毎年豪華な雛飾りでいわっていました。 我が家のお雛様は、ぺこちゃんとぽこちゃんです。これはこれで、味わいがあります。  雛流し 松籟(しょうらい )これを悼みけり 松籟は松にふく風と、その音です。 もともとは川に流す紙製のお雛様だったそうで、雛祭りの終わりを詠んだ安住敦の句です。なんとなく春の物憂さが出ていて、秀句ですね。 不産女(うまずめ)の 雛かしづくや 哀れなる 嵐雪の句です。これはお目出度いお雛様の句としてはふさわしくありませんが、子を授かることのなかった女と美しいお雛様との対比が見事です。 お雛様の句は、格調高い、堂々たるものが多いですが、私は、上記2句のような、もの悲しい感じの句こそ、春の愁いをたたえて、味わい深いものと思います。
スポンサーリンク