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思想・学問

暗黒物質

昨日の産経新聞「知の先端」に、最近東京大学に設置された数物連携宇宙機構での研究のことが掲載されていました。 私は根っからの文系人間で、数学や物理は苦手ですが、分からないなりに、宇宙の起源の研究成果には興味があります。同機構は宇宙はどうやって始まり、これからどうなっていくかを研究する、とのことで、「暗黒物質」らしい粒子反応を検出した、と報じられていました。 「暗黒物質」とは、銀河や星の形成に寄与しているが、目には見えない正体不明の粒子だそうです。これが宇宙の構成要素の中で23%を占め、さらに73%を暗黒物質以上に得体の知れない「暗黒エネルギー」が占め、我々が通常感じる普通の物質は4%に過ぎないそうです。途方もない話ですが、そういうことがわかってきているそうです。 そうなってみると、人間が考える世界なんて、とても小さなものですね。どうせ100年も生きられない人間が、利益だの宗教だので争うのは、馬鹿馬鹿しいかぎりです。 理系の学問は、先人が達成した地点からスタートできるから良いですね。文学なんて、記紀万葉の時代から、ちっとも進歩していません。それは争いがなくならないのと同様です。 そういう私...
映画

ホステル

タランティーノのホラー「ホステル」と「ホステル2」をDVDで一気に観ました。 さすがにタランティーノ、ホラーといえども格調高く、しかも面白い。文句なしです。 スロバキアのある町では、ホステルに宿泊したバックパッカーを誘拐し、大金をとって快楽殺人をさせる施設があります。そのホステルに宿泊した若者たちの恐怖と悲劇を描いています。 第1作では、そのシステムが描かれず、誘拐され、サイコ・キラーの餌食になる若者たちの視点からのみ物語が進行するため、わけも分からない恐怖を感じます。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や、「レック」、「クラーバーフィールド」を彷彿とさせます。これは怖がりたい人向けです。 第2作は、被害者・快楽殺人者・快楽殺人を提供する組織の3者の視点から描かれ、第1作ではほのめかされるだけだった全容が明らかになります。第2作では、恐怖や人間の獣性だけでなく、利益のためにシステマティックに組織を運営する関係者の冷酷さや金銭欲への怖ろしい執着が描かれ、第1作以上に人間性というものが深く描かれている、と感じました。映像も美しく、随所に流れるスロバキア民謡や壮大なシンフォニーが効果的でした。...
精神障害

カロリー

最近、体重増加が深刻です。 抗うつ薬の副作用と中年太りが原因と、諦めていましたが、このままいくとスーツをごっそり買い換えなくてはいけなくなると危機感を抱き、減量を始めようかと思っています。 とりあえず、「目で見る食品カロリー辞典」という本を購入してきました。 各種食品のカロリーを見て、驚きました。 私は明らかにカロリーオーバーと思います。 甘いものや揚げ物はもともと好まないので、その点は良いのですが、酒と炭水化物が多いことが分かりました。 これを減らし、さらに散歩でもしないと、ぶくぶくと太っていくことでしょう。 現在、65キロ。二十歳の頃は53キロで、35歳を過ぎてから太り始めました。 とりあえず、ダイエットは明日から。目で見る食品カロリー辞典 おかず・素材 2010~20 (GAKKEN HIT MOOK)
映画

フレイルティー 妄執

夜、暗い部屋でホラー映画やサスペンス映画を観る。飲食や散歩と並んで、私にとって至上のひと時です。 昨夜は「フレイルティー 妄執」を観ました。 正直、あまり期待していなかったのですが、意外にも佳作でした。 神の啓示をうけて、悪魔を滅ぼすことになった父親と、二人の男の子の話です。父親は人間の皮をかぶった悪魔を神から教えられ、次々と殺していきます。それも二人の子供に手伝わせて。 兄はそれを単なる殺人と見、弟は父親をヒーローとして崇めます。 そこから一家の悲劇が始まります。 殺人劇に、ホラー的要素を組み合わせた作品で、今まであまり作られなかった種類の作品です。 星4つ、というところでしょうか。フレイルティー -妄執-スペシャル・コメンタリー・エディション ビル・パクストンパラマウント ジャパン
社会・政治

費用対効果?

あるタレントが、昨今の婚活ブームについて、冬はイベントが集中している、この時期に活動を始めるのは費用対効果の面から有利である、との発言をしていました。 昔から、経済状況(特に男性の)は結婚に際して重要な条件でした。どんなに良い人でも、どんなに惚れ合っていても、収入がなければ食っていけません。金目の話の他に、昔なら家柄とか、現代なら学歴とかが加味されます。 それにしても、結婚相手を探すための費用までけちろうとは、心の中で思うならともかく、それを公共の電波に乗せようとは、あきれます。 物事には本音と建前がありましょう。それ言っちゃおしまいよ、という感じです。 先日新聞に、上海でも親同士の婚活が盛んだという記事がありました。そのなかである独身女性が、「今は市場経済よ。市場の中から一番良い男を選ばなくちゃ」と怪気炎をあげていました。 男女の仲というものは、最も繊細な機微に富んだものであったはずです。 それだからこそ、文学でも映画でも音楽でも、男女の話が多いのです。 なんだか競走馬の品定めを男女互いにし合うような考えは気味が悪いですね。
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