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文学

雨が降っています。明日も雨だとか。季節のかわりめに、雨はつき物ですが、なんとなくだるくなって、憂鬱になります。抗うつ薬を三種類、気分安定剤を一種類、抗不安薬を一種類飲んでいますが、ちっとも効いてくれません。机にむかっていても、果てしない奈落の底に落ちていくような錯覚に囚われます。 秋雨や 夕餉の箸の 手くらがり 永井荷風の句です。秋雨で、窓から見る景色ももう暗く、淋しい。晩飯も手暗がりという、秋の憂愁と孤独を詠んだ句と見ました。 しかし、今日の私には、句をひねるほどの余裕もなく、ただ、この世ならぬものが自己のたましいに入り込んでくることへの恐怖に、慄いているのです。永井荷風の本
美術

英 一蝶

今朝、NHKの日曜美術館で英一蝶(はなぶさ いっちょう)という元禄期の絵師をとリ上げていました。 私は浅学にも、この絵師の存在を今日まで知りませんでした。 吉原通いを毎晩続け、幇間として旦那衆のご機嫌をうかがいながら、画材を取材していた、とのことです。 その作風は諧謔にして豪華。遊び人の片鱗がうかがえます。若冲などの糞真面目な画風と違い、遊び心に満ちています。 47歳にして生類憐れみの令を笑い飛ばす絵を描き、三宅島に流されますが、11年後、ご赦免舟で江戸に帰還。74歳でその生涯を閉じるまで、精力的に画業と句作に徹します。 肖像を見ると鬼のような恐ろしい顔ですが、絵は、優れて洒落ていました。 現在板橋区立美術館で展覧会を開催しているとのこと、ぜひ出かけてみようと思います。英一蝶
散歩・旅行

玉川上水緑道

昨日は初台から笹塚まで、玉川上水緑道沿いを散歩しました。曇っていましたが、かえって涼しく、快適でした。 笹塚は、学生の頃の友人がかつて一人暮らしをしており、一度訪ね、飲み明かしたことがあります。もう十五年も前のことですが、懐かしく思い出しました。その友人はすっかり禿げ上がり、私は十キロも太りました。 友人とは、今でも年に二、三回、会っています。 学生時代の友人で、今も定期的に会うのは、一人だけです。 親友を得るのは、結婚相手を見つけるのと同じくらい難しいと感じます。
社会・政治

友愛?

鳩山総理が、友愛社会の実現などと、愚かな言葉を吐いています。 すでに決まった補正予算から三兆円もの金額を無駄といって削減し、年収一億円の家庭も年収二百万円の家庭も一律に同じこども手当てを配ろうとしています。これをバラマキというのです。 三兆円の補正予算が削られて、泣くにも泣けず、怒るにも怒れず、ついには自殺にいたる者や、精神病を発症する者が多数発生することは、火をみるより明らかです。補正予算というものは、何も一部権力者の利益のために組まれたものではありません。何年にもわたる調査と、政治家の熟慮によって生まれたものです。それを一瞬にして闇に葬ろうとは、いかに選挙に大勝したとしても、許されることではありません。 来年度予算の編成によって、民主党の政策を実現すべきです。10月に入って新たに今年度予算を組み替えようなどとは、国家の会計制度を知らぬ愚か者の所業というべきです。 また、天下りといえば悪の権化のように言いますが、斡旋を受けた再就職と、公募による再就職の間に、どんな違いがあるでしょう。しょせん、同じ面子が選ばれるだけです。大体、国家公務員の定年が60歳で、年金の支給開始が65歳です。5...
散歩・旅行

西荻窪

昨日はアンティークショップが点在する西荻窪界隈をふらふらと歩き回りました。アンティークショップのゆるい商売、うらやましくなりました。正午開店と張り紙しておきながら午後二時に開店して、二時間くらいで閉めちゃったり。 善福寺公園などを歩きました。「大田秀吉」と表札のかかった巨大な豪邸が人目をひきました。
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