映画 カムイ外伝 昨日、「カムイ外伝」を観てきました。 正直言って、駄作です。 アクションエンターテイメントなのか、差別の問題を描きたいのか、よくわからなくて、中途半端でした。 アクションエンターテイメントなら、小難しいことは無しにしてほしい。 社会派時代劇なら、なぜ最下層の階級に生まれたカムイが忍者となったのか、また、なぜ命を賭してまで抜忍となったのか、ということを描いてほしい。 これでは原作が泣くというものです。キネマ旬報 2009年 10/1号 2009.09.21 映画
映画 ダークナイト DVDで「ダークナイト」を鑑賞しました。 正義の味方、バットマンと、悪のジョーカーが対決する話です。 しかし、私は不思議なことに、町の破壊と、人間は邪悪な存在であることを証明しようとするジョーカーに、深いシンパシーを感じました。 人間は善だとか、悪だとか、愚かしいことです。 人間は、自然です。 それを善とか悪とか決めたのは、まさしく人間です。今の人間が悪と考えること、虐殺や、泥棒、それが本来悪なのか、人間の自然なのか、私には分かりません。私とて、殺してやりたいやつもいます。時には、犯罪を夢想します。しかし、それが悪なのか、私は言い切れません。 ジョーカーが哀れなのは、自らを悪の代表のごとくに考えていることです。それが単なる自然なのかもしれないのに。 それにしても、ジョーカーの不気味な怪演が光る、魅力的な映画でした。 ダークナイト 特別版 クリスチャン・ベイル,マイケル・ケイン,ヒース・レジャー,ゲーリー・オールドマン,アーロン・エッカートワーナー・ホーム・ビデオ 2009.09.18 映画
散歩・旅行 夏休み 今週は遅い夏休みということで、二泊三日で京都に行ってきました。 市内の寺社仏閣や、祇園・宮川町等の路地を散策しました。 三日で五万歩以上歩きました。 初日の夕食は、京都の料理人がこぞって訪れる、という松尾の創作懐石の店に行きました。目の前で焼いてくれる鱧、松茸と鱧の吸い物、鮎で出汁をとったつゆで食うそうめんなど、絶品でした。しかも値段は一万円程度と、リーズナブルでした。 二日目は、鴨川の床で食いました。寒いくらいでしたが、外で食うと虫がいて、ちょっと気持ち悪い思いをしました。 2009.09.17 散歩・旅行
精神障害 どうして 私は未熟児で生まれ、放っておけばすぐに死ぬ運命でした。しかし母がスポイトでミルクを飲ませ、私はまっとうに育ちました。体だけ。 私の精神は、物心ついた頃から不安定なものでした。小学校に通うにも、毎日過呼吸のような状況でした。中学生の頃は優等生でしたが、高校に入って手の震えや赤面などの対人恐怖に悩み、それは年齢を重ねるごとに解消していきましたが、心安らぐことはありませんでした。 就職して、数年たつと私は傲慢になり、ある部署ではアルバイトを含めて40人もの部下を自在に操り、天下を取った気分でした。 私は自身を有能なサラリーマンであると信じていました。 ところが、組織改変でうつ病を発症。後に躁鬱病と診断が変わり、現在に至っています。 もはや仕事なんてどうでもよく、ただ楽することしか考えていません。 どうして私がこんなことになってしまったのか、運命を呪います。 今も7種類もの精神病薬を飲み、どうにかこうにか生活しています。 どうして私が? どうして私が? どうして、選りにも選って、この私が? 2009.09.11 精神障害
映画 地球が静止する日 昨日、DVDで「地球が静止する日」を観ました。 キアヌ・リーブス演じる宇宙の高度な知的生命の代表が、人間の野蛮な本質を見抜き、地球を守るため、人類を滅亡させる決意をし、それを実行に移しますが、人類には進化する可能性があると感じ、計画を中止する、という話です。 例えばウイルスが人間を攻撃し、ウイルス自身が死滅するにも関わらず、宿主を殺すように、人間は滅亡を知りながら地球環境を悪化させる悪である、というテーマが語られます。 キアヌ・リーブスが、科学者に「地球が滅んだら人類も滅亡するが、人類が滅んでも地球は滅亡しない。一つの種の存亡よりも地球の存亡が大切だ」という言葉が、胸を打ちます。 荒唐無稽な話ですが、極めて示唆に富んだ映画です。地球が静止する日 キアヌ・リーブス,ジェニファー・コネリー,ジェイデン・スミス,キャシー・ベイツ20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2009.09.09 映画