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文学

菜の花

今日は日韓戦をテレビ観戦した後、晴れたので近所の住宅街をふらふらと歩き回りました。 千葉県の花、菜の花が咲いていました。もう春本番ですね。 与謝蕪村の句に、有名な「菜の花や月は東に日は西に」があります。小学校の国語の教科書にも載っている、蕪村の最も有名な句です。 しかし、春の句では、私は、「愁いつつ岡にのぼれば花いばら」を良しとします。国文学者、芳賀徹は、これらの句を、「失われてしまった幼少の日々の緑の楽園、桃源への遡行の願い」が感じられる、と書いています。 「徒然草」第十三段の、「ひとり、ともし火のもとに文を広げて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる」を実感させる、幸せな時間を、蕪村は私たちに与えてくれます。
文学

ふだんは麦焼酎のいいちこを水割りで飲んでいます。 しかし一番好きなのは、土佐の栗焼酎「火振り壺入り」です。 ただこの焼酎は1本六千円もし、しかもあまり売っていないので、なかなか飲めません。時折、製造元にインターネットで注文し、楽しんでいます。 酒というのは、いかにも不思議な飲み物です。 適量なら薬ともなりますが、飲みすぎれば命を削ることになります。 学生時代は酔いつぶれるまで飲むこともありましたが、最近は、ほろ酔いくらいで十分な酔い心地です。 命を削ってまで酒を愛した歌人に、若山牧水がいます。 「白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり」 この歌は、いかにも宴会嫌いな酒好きの心境です。もっとも牧水は、秋だろうが春だろうが季節を問わず、毎日一升もの酒を飲んでいたそうです。 「鉄瓶の ふちに枕し ねむたげに 徳利かたむく いざわれも寝む」 気持ちよく酔って眠くなった、その心地よさが感じられます。 牧水は43歳で肝硬変のため亡くなります。 遺体は、夏場にも関わらず数日を経ても腐臭がせず、生きたままアルコール漬けになっていたのか、と医者を驚嘆させたそうです。 私は酒と心中...
精神障害

精神障害者の自助グループで、ある患者が、「職業は病人。プールでは泳げるけど海では泳げない」と言っていました。 私は今、毎日、海で泳いでいます。それは荒海ではなく、凪いだ海です。しかし、海は海。波が立たないことはありません。塩が肌を刺さないこともありません。静かなプールで泳ぎたい、という思いは絶えずあります。 それでも私は、海で泳ぎ続けなければなりません。 それを止めたら、私は塩素の悪臭紛々たるプールに飛び込まなければならないからです。
その他

最近、中年太りが気になります。 就職して十七年、ちょうど10キロ太りました。 食う量はむしろ減っているのですが、体重はじわじわと増え続けています。 十代から二十代前半にかけて、食っても食っても体重は53キロを超えることはありませんでしたが、今は63キロあります。まだ肥満というほどではありませんが、腹も顔も丸くなりました。 テンテンベルトとかいう腹のまわりをぶるぶる震わせる気持ちの悪い器具をしばらく続けましたが、多少の効果はあったものの、腹がかゆくて止めてしまいました。 精神の安定を得つつある今、肉体の運動が必要なようです。
散歩・旅行

日本科学未来館

お台場の日本科学未来館に行ってきました。 最新のロボットや、宇宙に関する知識を、子供に混じって観てきました。 宇宙に関することは、たいへん興味深いですが、しょせん猿より毛が三本多いだけの人間にとって、その知識は、切ないばかりに乏しいものです。 見学後、お台場を散歩しました。 フジテレビなど観ましたが、バブルの頃のベイエリアの賑わいはどこにもなく、閑散としていました。 無常です。
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