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精神障害

寢逃げ

今日も体調芳しからず、朝からずうっと寝ていました。 寝ても寝ても寝たりないのです。 これから、また寝ます。
文学

砂粒

あらゆる古典は、人類にとって金や銀です。歴史という風雪にさらされながら、生き残ってきたのです。それに触れずしては、この世に生まれた意味は半減します。 一方、歴史の風雪に耐えられなかった芸術作品も多くあります。 それらを、倉橋由美子は、「砂粒のような作品」と呼びました。 しかし、多くの砂粒があったればこそ、金や銀の貴重さがわかるのだ、とも。 今、生み出されている芸術作品が遠い未来において、金や銀になりうるかどうかは、神のみぞ知るところです。 しかし、砂粒も悪くはありません。それが金や銀を輝かせるのであれば。 ことは、芸術に限ってはいません。 人生全般においてそうです。  私の人生が、精神的病に冒され、無価値なものであったとしても、堂々と、私は砂粒だ、と言えれば、良いでしょう。例え自殺しようと、それは砂粒にとって精一杯だったということです。
精神障害

体調不良

今日はうつ波がきているようです。天気が悪いせいもあるでしょう。私のような無用な人間は早くこの世の中から消え失せた方が良いのです。しかし、死ぬのも怖いのです。
文学

能楽

最近、能楽の全集を手に入れ、これをぱらぱらとめくっています。 もとより、私は能楽に関しては数回の鑑賞経験があるだけの、素人です。  日本の古典文学は、美と仏教とが融合したものと思われます。  古くは、美を代表する「源氏物語」や「新古今和歌集」などと、仏教を題材とする「今昔物語集」などに二分されていたように思いますが、能楽の完成に至って、これらは融合されました。 幽玄の美、と称せられる能楽には、たいてい、僧侶ともののけが同時に登場します。言うまでもなく、もののけは、美や、この世ならぬものへの予感、つまり芸術そのものを表し、僧侶は仏教哲学を代表します。これらが互いに主張したり、戦ったり、最後には大団円へと向かうさまは、圧巻です。 能で演奏される音楽も、見事にそれらの融合を表しているように感じられます。 最大の難点は、能面をかぶったりしているため、セリフが著しく聞き取りにくく、眠気を誘うことでしょう。
文学

少女コレクション序説

昨日、今日と抹香くさい書物を読んだせいか、その抹香の香りを消したくなり、今は亡き澁澤龍彦先生の「少女コレクション序説」を読み返しました。  この秀逸なタイトルを冠した評論集は、数ある澁澤先生の書物のなかでも、もっとも読みやすく、よく出来たものです。表紙及び口絵を飾る四谷シモンの少女人形も美しい。 「エロティシズム」・「エロス的人間」に続く、西洋耽美芸術の評論集の三部作をなす最後の作品です。  私は、これらを初めとする澁澤先生の評論集・小説を、高校生の頃、夢中になって読みました。  後に、私は日本の古典に回帰しますが、私の基をなした、懐かしい作品群です。  全集も出ていますし、文庫でも出ているので、ご一読をお勧めします。  小説では、「高丘親王航海記」がお勧めです。 いずれも、考えず、ただ感じればよい、真なる芸術であって、近代にいたって始まった神経症的芸術の極北をなすものです。少女コレクション序説 (中公文庫)澁澤 龍彦中央公論新社エロス的人間 (中公文庫)澁澤 龍彦中央公論新社エロティシズム (中公文庫)澁澤 龍彦中央公論社高丘親王航海記 (文春文庫)澁澤 龍彦文藝春秋
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