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文学

発心集

鴨長明の「発心集」を読みました。 これは、図書館で借りた「方丈記」に併せて載っていたので、気の進まないまま、とりあえず読みました。 内容は、仏教説話集。 私は、これが苦手です。 大学は国文科の出なので、一通り、古文漢文の類は学びましたが、学生の頃から、仏教説話集は苦手です。 なにしろ、抹香くさい。 それならいっそ、仏教書を読んだほうがよほど楽しめます。 全国の説話好きのみなさま、ごめんなさい。
散歩・旅行

千葉寺

今日も朝食前の早朝散歩です。   千葉の繁華街から、千葉寺あたりを歩きました。 千葉寺は、709年(和銅2年)の開基と伝えられる、由緒正しい寺です。 しかし、境内には、聖域の気配が漂いません。 掃除も行き届かず、庭も荒れていて、京成線の駅名になるほどの寺とは思えません。 千葉市の中心部に近く、高台にあって、臨むのは、はるかに京葉工業地帯の煙突。 風景も良いとはいえません。 千葉の繁華街は、早朝5時半、思いのほか、多くの人がいました。 折りしも週末の明け方、 多くは、朝まで飲んだと思しき学生や若いサラリーマン。小腹を満たそうと、多くのラーメン屋が繁盛していました。 カラスが多いのには辟易しました。 渋谷や新宿なら知らず、ここは本当に千葉市かと、目を疑いました。 しかし、私は千葉市に引越してまだ8年。今だに千葉市に偏見を持っているのかもしれません。
精神障害

診察

今、精神科の診察から帰ってきました。  私が右斜め後ろの気配や、今日の老人のことなどを話し、これは「分裂感情障害」ではないか、と問いました。  医師は、最近の活発な小説執筆で脳が疲労したための一時的な症状と思われ、「分裂感情障害」と診断することは現段階ではできない、とのことでした。 また、小説の執筆を控えるよう注意を受けました。 さらに、健常者でも、激しい運動や登山などにより、幻覚を見ることがあること、また、躁うつ病も統合失調症も脳の機能障害という意味では同じであるため、これを明確に分けて考えるのは難しいこと、などの説明がありました。 とりあえず、前から飲んでいる統合失調症の薬を増やして様子を見ることになりました。どうもすっきりしません。
精神障害

幻覚

今日、所用があって車を使いました。 そのとき、奇妙なものを見ました。 用事が済んで、私の車に向かうと、八十歳ちかくと思しき老紳士が、私の車の運転席に座っていたのです。その様子は、呆然として、目に意思が感じられませんでした。 私は、鍵をかけ忘れ、認知症の老人が偶然乗り込んだものと思い、車に急ぎました。 しかし、私が車に到着すると、老紳士は、消えてしまいました。 まるで、初めからそこに存在しなかったかのごとく。  これは幻覚でしょうか。 これから精神科の診察があるので、相談してみようと思います。 私の精神は、ゆっくりと、しかし確実に、狂い始めているようです。
文学

方丈記

鴨長明の「方丈記」を読みました。 なぜか突然、有名な冒頭「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」、というフレーズを思い出したからです。 初めて読んだ学生のころ、なんだか言い訳くさい随筆だな、と思いました。  しかし、今読むと、また違う感想を持ちます。  世を捨てて隠棲した筆者に、シンパシーを感じます。  今の私は、精神科医から出勤を禁じられ、いはば、期間限定の、世捨て人。その期間も、定かではありません。 鴨長明のように、方丈(約四畳半)の庵があって、時折琵琶を奏で、四季の移ろいを感じられれば満足、というわけにはいきませんが、私とて、どうせ出世するはずもなく、金持ちになれるわけもなく、私はただ、三食を食らって、夕餉にはわずかの酒を飲み、古人の残した名文に接し、その真似事ができれば満足です。 それにしても、日本の古典に接すると、現代作家も、作詞家や歌手も、仮に接したことはなくても、古典や日本の文化伝統から抜け出せないことを、思い知っていただきたいと思うばかりです。
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