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その他

夏休み

明日から三日間、夏休みをとりました。 土日と合せて5連休です。 今年は同居人が病気療養中のため、遊びに行く予定はありません。 結婚17年目にして、初めてのことです。 お盆の時季に合わせて休暇を取ったのも、特に予定が無いため、多くの人が休暇を取る期間に休んだ方が業務に支障を生じないかと思ったためです。 なんだか心躍らない夏休みです。
文学

神鳴の

朝から大気の状態が不安定なようで、雨が降ったりやんだり。 さっきからは雷が鳴っています。 夏らしいといえば夏らしい天気です。 神鳴の わづかに鳴れば 唐茄子の 臍とられじ と葉隠れて居り 正岡子規の和歌です。 雷を神鳴と表現しています。 唐茄子とは、かぼちゃのこと。 雷がわずかに鳴っただけで、庭のかぼちゃがへそをとられまいと葉に隠れた、というユーモラスな和歌です。 「竹乃里歌」という歌集に見られますが、上の歌の後に、 神鳴の 鳴らす八鼓(やつづみ)ことごとく 敲き(たたき)やぶりて 雨晴れにけり という和歌が見られます。  こちらは解釈の必要はありますまい。 字義どおり、力強くて神話的な趣を感じさせます。子規歌集 (岩波文庫)土屋 文明岩波書店竹乃里歌―正岡子規全歌集土屋 文明,五味 保義岩波書店 病床にあっても、正岡子規は季節の移ろいを感じつつ、時にユーモラスに、時に力強く季節を切り取ってみせました。 その執念はどこから来たのでしょうね。 季節感を何より大切にするわが国の詩歌の世界は、地球温暖化や異常気象、また冷暖房の普及によって、もはやこの世のものでは無いような感すら覚えます。 こ...
その他

眠り姫

同居人の術後の経過が思わしくありません。 そろりそろりとではありますが、歩けていたのが、昨夜、右足が痛くて上がらないとかで、寝込んでしまいました。 手術の影響なのか、どこかひねってしまったのか分かりませんが、とりあえず今朝病院に電話してみることを勧めました。 何事もそう順調にはいかないものですね。 SEKAI NO OWARIに「眠り姫」という曲があります。 恋人の寝顔を見ながら、このまま目を覚まさなかったらどうしようと、不吉な心配をする男を歌っています。 私の今の心境はこんな感じです。 子供もいませんし、実家に行けば母と兄家族、妹がいますが、私が家を出た20数年前に、もはや頼ってはいけない存在になってしまいました。 それが独立するということなのだろうと思います。 そうすると、私にとって同居人の存在はいかにも大きなものだと分かります。 江藤淳が、あんな強面の発言を繰り返しながら、奥様が亡くなった後しばらくして、後を追うように自殺してしまったのも、なんとなく分かります。 分かる自分が怖いですが。 同居人が眠り姫になってしまうことを怖れつつ、快方に向かうことを願ってやみません。にほんブログ...
文学

トンデモドクター、第3弾

デブで子供のように無邪気な精神科医、伊良部先生が活躍する連作の第3弾を読みました。 「イン・ザ・プール」、「空中ブランコ」に次いで、「町長選挙」を読みました。イン・ザ・プール (文春文庫)奥田 英朗文藝春秋空中ブランコ (文春文庫)奥田 英朗文藝春秋 明らかにナベツネをモデルにしたと思われる短編やホリエモンを擬したと思われる作品に続いて、離島の診療所に2か月限定で赴任した伊良部医師と島の町長選挙の珍騒動を描いた表題作など、ますますパワーアップしてくれちゃってます。 また、胸の開いたミニのナース服に身を包んだクールなナース、じつはパンクロックのバンドをやっていて、何かと金がかかることが初めて明かされます。 今回もまた、大いに笑わせてもらいました。 いやぁ、愉快。町長選挙 (文春文庫)奥田 英朗文藝春秋
文学

せみ啼くや

久しぶりに涼しい朝を迎え、午前中は窓を開けるだけで、冷房を使わずに済みました。 このくらいなら楽ですねぇ。 しかしお昼をいただく頃には太陽が顔をだし、私はそれを恨めしく眺めました。 せみ啼くや 行者の過る 午の刻 わが敬愛する与謝蕪村の句です。 セミがうるさく啼き騒ぐ真昼時、仏教だか修験道だか知りませんが、行者のいでたちの者が通り過ぎていくさまを詠んでいます。 カンカン照りの太陽、それをさえぎる物とて無い往来のイメージと、行者という言葉が醸し出す神秘的な要素、それに、いっそ不気味でさえあるセミの大音声が、逆に静けさを感じさせ、夏の陽射しにぼうっとなった頭が見せる幻のような、絵画的印象を感じさせる句です。 与謝蕪村は絵描きでもあり、句の多くが絵画的であることを思えば、当然なのかもしれません。蕪村句集 現代語訳付き     (角川ソフィア文庫)玉城 司角川学芸出版 近年の流行歌では、夏の恋を扱ったりして、夏休みとあいまって夏は楽しい季節であるかのように歌いますが、本来日本人にとって夏は過酷な季節であり、おそらくは疾病に罹る者や亡くなる者が多かった、死の季節であったろうと推測します。 そのよ...
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