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文学

鬼女とサイコパス

白無垢の花嫁が頭に載せる装束を、俗に角隠しと言いますね。 江戸時代の川柳に、 ありがたい 出る角かくし 眉かくし というのがあります。 花嫁というもの、さらには女人というものは、嫉妬や慾や恨みつらみの感情を隠し持っているという意味で、大乗仏教が生まれるまで、女人は成仏できないとされていました。 法華経で女人成仏が説かれ、浄土教でも同様の教えが始まり、かくて鬼たる女人も成仏できるというありがたい時代が到来したのです。 女が鬼となる物語といえば、安珍清姫伝説を嚆矢としますが、江戸時代、両国の回向院で、清姫が蛇に変化した際に生えた角が展示され、たいそう話題になったそうです。 これは能の「道成寺」、歌舞伎の「京鹿子娘道成寺」にまで昇華することになります。能 道成寺 能・狂言紀伊國屋書店坂東玉三郎舞踊集1 京鹿子娘道成寺 坂東玉三郎松竹ホームビデオ安珍と清姫の物語 道成寺 (日本の物語絵本)司 修ポプラ社 男への嫉妬心などから鬼となった女に、高僧が読経して心を鎮めさせ給い、かくして鬼の角がぽろっと取れて女は鬼から人に戻り、男と仲睦まじく暮らす、というのが近世の鬼女を題材にした仏教説話の典型と言え...
社会・政治

少女による快楽殺人

高校1年生の少女が、同級生の少女を殺害のうえ、首と手首を切断するという凄惨な事件が発生してしまいました。 犯人は「人を殺してみたかった」と供述し、過去、あまたの小動物を殺害、解剖してきたそうです。 これは明らかに快楽殺人ですねぇ。 一般に快楽殺人というと、男が行うものというイメージが強いですが、今回は少女。 ハンティングが趣味の美少女が快楽殺人に目覚めるまでを描いた妖しいまでに美的な映画、「イノセント・ガーデン」を思い出します。イノセント・ガーデン ミア・ワシコウスカ,ニコール・キッドマン,マシュー・グード20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンイノセント・ガーデン ミア・ワシコウスカ,ニコール・キッドマン,マシュー・グード20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 女性にも、快楽殺人者が存在するのだということをあらためて思い知らされました。 快楽殺人に限らず、性犯罪というのは、繰り返す傾向にあります。 それは考えてみれば当たり前で、ノーマルな性欲を持った男が、1回性交したからといって満足するはずもなく、何回も性交しよう、それもできれば多くの女性と性交した...
お笑い

コスプレ

なんだか暑くてだるいし、朝起き上がるのが困難だったため、今日は休暇を取りました。 突然の休暇、職場に電話するのはなんとなく厭なものです。 午前中は珈琲豆専門店に行き、エメラルド・マウンテンのハイ・ローストを500グラム購入しました。 このところ和装で過ごしているため、そのお店では着物にパナマ帽で現われる変な親父で、しかもいつも同じ豆を買うということで、すっかり覚えられてしまい、「今日は浴衣ですか」とか、「今日は涼しげですね、麻ですか」などと話しかけられるようになってしまいました。 魚屋でも八百屋でもスーパーでもコンビニでも、ことごとく和装で出かけるため、近所ではどこの旦那かと思われていることでしょう。 まぁ、一種のコスプレですね。 先般は、新品だと50万円するという中古の正絹の着物、まぁまぁ状態が良かったのと、サイズがぴったりだったので、3万7千円で購入しました。 病膏肓の口でしょうか。 ただし、行き着けの内科と精神科は洋服で行きます。 内科は脈を図ったり胸に聴診器をあてたりするので、着物では不便です。 精神科では躁転を疑われる可能性なしとしませんから。にほんブログ村 人気ブログランキ...
映画

劇場版 ATARU

あんまり暑いので冷房の効いたリビングにこもり、DVDを鑑賞しました。 「劇場版 ATARU THE FIRST LOVE」です。 知的障害がありながら、天才的な能力を持つサヴァン症候群。 アタルは驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群患者ですが、その記憶力のため、FBIにスカウトされ、捜査官となります。 一度みただけで、複雑なコンピュータのプログラムを記憶し、しかも再現できるという能力は、FBIで多いに役立ちます。 FBIの訓練所で一緒だった、同様の能力を持つ美少女、マドカ。 ただし、マドカには知的障害はありません。 マドカとアタルは深い絆で結ばれています。 しかし、少女のうちから怖ろしい犯罪の情報をインプットし続けたマドカは、法による裁きでは手ぬるいと考えるようになります。 そのため、FBIはマドカを不適格として追放。 マドカはただちに満期出所した犯罪者を、主にハッキングによって送電線に不具合を起こし、爆発事件や火災などで次々に血祭りに挙げていきます。 マドカは逮捕されますが、凶悪犯罪者ばかりを狙った犯罪ということで世論はマドカを支持。 わずか5年で釈放されます。 そしてマドカは日本にや...
社会・政治

迷路

テレビのドキュメンタリー番組で、夫と2人老後の生活を送る奥様が、「出世とか、お金とかじゃなく、愛する家族と他愛も無い話をしながらご飯を食べられるのが幸せだ」、と言っていました。 おっしゃるとおりだと思います。 ただし、この老夫婦、住まいやお召し物から察するに、相当裕福であるとお見受けしました。 社会学の考え方に、幸福のパラドックスというのがあるそうですね。 貧しい社会では、可処分所得が増えると幸福感が右肩上がりに上がっていくの対し、豊かな社会では、可処分所得の上昇が幸福感に結びつきにくい、ということのようです。 貧しい社会は豊かな社会を夢見て努力し、その間の幸福感は高いけれど、豊かな社会を達成してしまうと幸福感の上昇がみられなくなるとは、なんとも皮肉な現象です。 食えないほど貧しくては幸福感を感じられるはずもありませんが、食えれば、幸福感というのが主観的なものである以上、さほど裕福でなくても幸せということでしょうか。 あるいは、頑張ればもっと裕福になれる、という発展途上の段階のほうが、やる気が涌いて、そのやる気が幸福感につながるのかもしれませんね。 そうだとすると、明日を夢見ている間が...
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