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文学

荷風散人とフランス抒情詩

おととい、昨日とわりと出歩いたので、今日は昼飯を食いに目の前のイタ飯屋に行ったのと、晩のつまみに活赤貝の刺身と魚屋特製の半生の〆鯖購入のために魚屋に行った以外は、家で大人しく過ごしました。 自室で本の整理などしていたら、懐かしい訳詩集が出てきて、思わず全部読んでしまいました。 「珊瑚集 仏蘭西近代抒情詩選」です。珊瑚集―仏蘭西近代抒情詩選 (岩波文庫)永井 荷風岩波書店 永井荷風がボードレールやヴェルレーヌらフランスの詩群の中から厳選し、流麗な文語体で本朝の言葉に移して新たな命を吹き込んだ大正時代の訳詩集で、当時「海潮音」と並んでフランスの詩風を本朝の詩を愛好する紳士淑女に紹介し、もてはやされたと伝えられます。海潮音―上田敏訳詩集 (新潮文庫)上田 敏新潮社 永井荷風というと、皮肉屋の散文作家のイメージが強いですが、散文作品にも詩の精神が確かに宿っており、詩作はよくしなかった代わりか、訳詩で心を慰めたものと推量します。 永井荷風です。 例えば「ロマンチックの夜」と題されたノワイユ伯爵夫人の詩の一節。 よろづの物われを惑わしわれを疲らす。 行く雲軽く打ち顫ひ、 慾情の乱れ、 ゆるやかなる...
映画

インベーション

朝っぱらからまたもやDVD鑑賞です。 観たのはゾンビ物の亜種とも言うべき「インベーション」です。 金持ちの倅が、親が所有する湖畔の別荘に友人を招待し、大学生の男女6人が集まって大はしゃぎ。  しかし、奇妙な犬を発見します。 犬は目を血走らせながら、全く動きません。 おかしいなと思っていると、音がした途端、今度は猛ダッシュで襲いかかってきます。 慌てて別荘に逃げ込む6人。 そこへ、別荘の持ち主である父親から電話があり、別荘が建っている場所からほど近い町にミサイルによるテロ攻撃が行われたらしい、というのです。 ラジオでは、別荘の一帯が封鎖されたとのこと。 ミサイルには生物化学兵器が積まれていたらしい、と言う怖しい情報がもたらされます。 やがて人間にも感染者が。 特徴は目を血走らせていることと、音を立てない限りただ突っ立っているだけなのに、音を聞くと凶暴に襲いかかってくること。 その様子はゾンビそのものです。 ただ、狂犬病の激しいやつみたいなウィルスなので、感染者といえども特別力が強いわけでも足が早いわけでもなく、頭がおかしくなっているので知略をめぐらせるわけでもなく、ただ凶暴なだけなので、...
その他

パイプ

亡父はタバコを毛嫌いしていましたが、晩年、甘い香りを漂わせつつパイプをくゆらせるようになりました。 1月4日、新年会のために実家に行った際、亡父が残した様々なタイプのパイプ6本を貰いました。 ネットで調べたら、下のように様々なタイプがあるようです。 で、普段シガリロを購入しているタバコや葉巻、喫煙具の専門店にパイプの葉っぱを注文し、昨日届きました。 早速専門店のホーム・ページのパイプの楽しみ方を参考に、一服つけてみました。  言うは易く行うは難し。 すぐ火が消えちゃったり、深く吸い込んで口がいがらっぽくなったり。 以下がパイプの楽しみ方です。 タバコの詰め方は諸説ありますが、大切なのは通気の具合があなたの喫煙に最適であること。堅く詰めすぎると酸素の供給が悪く火も立ち消えたり、柔らかすぎると供給量が多く、タバコの燃焼力を高めその喫味を損なう原因となります。 層を重ねるようにタバコを詰めるよくもみほぐしたタバコを3~4回に分けてボウル容量の80%を目安に詰めます。又、喫煙中に何回となくタンバーでタバコを押さえるために、下層ほど圧縮されることを考慮すれば、最初は柔らかく段々に堅く詰めていくの...
映画

道化死てるぜ

朝っぱらから珍しくアイルランドの映画を観ました。 ほとんど笑ってしまうような残酷描写が売りの、ホラー・コメディにちかい作品、「道化死てるぜ」です。 原題は「Stitches」というのですが、イカシた邦題を付けたものです。 トムの10歳の誕生日パーティに呼ばれた道化師が、子供たちの悪戯と不幸な事故のせいで死んでしまいます。 その後トムはトラウマに苦しむのですが、16歳の誕生日、どうしても開けなかったパーティを思い切って開き、10代の男女大勢でパーティを楽しんでいる最中、死んだはずの道化師が蘇り、パーティ会場で復讐のための殺人を繰り返す、という他愛も無いものです。 しかし、恋、友情、イジメなど、青春物特有の甘ったるい題材が描きこまれ、ついでに若さ溢れる少女たちのお色気シーンもあったりして、滑稽なほど残虐なシーンと併せて、痛快娯楽作に仕上がっています。 さらに言えば、これは青春の幻影を描いたジュヴナイルとして観ることができ、中年オヤジの私は、ホラーなのに切なくなってしまいました。 失って分かる若さの輝きと、才能の無い不運な道化師との対比が見事です。 私はなぜか、禿げで醜いピエロにシンパシーを...
美術

川本喜八郎人形展とシャヴァンヌ展

晴天に恵まれた土曜日。 渋谷に向かいました。 ヒカリエの「川本喜八郎人形展」とBunkamuraで開催中の「シャヴァンヌ展」を観るためです。 車を京葉道路から首都高速3号線へと走らせ、散歩をも楽しむため、あえて神宮球場駐車場に駐車しました。 ここは1時間500円。 本当は1時間400円の日本青年館に停めたかったのですが、残念ながら満車。 それでもこの辺りのコイン・パーキングは1時間800円が当たり前なので、まずまずです。 国立競技場では高校サッカーを開催しており、大変な人出でした。 神宮外苑から表参道方面へと裏道を歩くと、筒井康隆邸が。 堂々と表札を出していました。 先日「偽文士日碌」を読んで表参道に住んでいることは知っていたのですが、細かい場所までは知らず、偶然見つけてしまいました。 良い場所に住んでいますねぇ。偽文士日碌 (角川書店単行本)筒井 康隆KADOKAWA / 角川書店 さらに渋谷へと歩き、ヒカリエで牛タン定食を食いました。 結構なボリュームで、飯は半分ほど残しました。 続いて同じヒカリエにある展覧会場へ。 無料と言うことで、ごく狭い会場でしたが、鬼気迫る人形達に圧倒され...
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