映画 ザ・パック 餌になる女
昨夜はいかにもヨーロッパらしい、暗くて陰惨な感じのするフレンチ・ホラーを鑑賞しました。 「ザ・パック 餌になる女」です。 フレンチ・ホラーと言うと、「マーターズ」だの、「屋敷女」だの、暗くて陰惨なイメージが付きまといます。マーターズ モルジャーナ・アラウィ,ミレーヌ・ジャンパノイ,カトリーヌ・ベジャン,イザベル・ジャス,エミリー・ミスクジャンキングレコード屋敷女 アンレイテッド版 ベアトリス・ダル,アリソン・パラディ,ナタリー・ルーセルキングレコード さすがはサディズムの元祖、サド侯爵を生んだ国だけあります。 サド侯爵の代表作「悪徳の栄え」を翻訳した渋澤龍彦は、猥褻の罪で有罪になってしまったため、今でも渋澤訳「悪徳の栄え」には伏字があって、よけい猥褻な感じがします。 インターネットで無修正の写真や動画がいくらでも手に入る今もなお、伏字になっているのは、猥褻云々よりも、サド侯爵が当時の倫理規範であったキリスト教を否定し、ひいては国家を否定した、政治的な理由が大きいように思います。 国家にとっては、彼は今も危険な小説家であり思想家であり、それがゆえに文学として高く評価されていると言っても...