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映画

マンク~破戒僧~

今日は休暇を取りました。 障害者自立支援法の継続申請を行うためと、車の定期点検のためです。 朝一番で、悪を描いた文芸大作「マンク~破戒僧~」を鑑賞しました。 160年もの長きに渡ってフランスで発禁処分を受けていたといういわくつきの暗黒文学が原作になっています。 17世紀スペイン、マドリード。 赤子の時にカトリック修道院の前に捨てられたアンブロシオは、町中の人に尊敬される優秀な神父に成長しました。 すべての欲を絶ち、規律を重んじて粛々と日々を送るアンブロシオですが、出生の謎と、ひどい頭痛に密かに悩まされています。  ある日、傷ついた顔を隠すために仮面をかぶっているという見習い修道士がやってきます。 “彼"は、なぜかアンブロシオの頭痛を和らげる力を持っていました。 しかしその正体は、彼に近づく為に修道士に扮した魔性の女だったのです。 その美しい女の誘惑にかかり、アンブロシオは戒律を破ってしまいます。 破戒僧となった彼は、欲望を抑えることが出来なくなり、魔性の女の意のままに、黒魔術に手を染め、聖なる教会を黒ミサで汚し、強姦、窃盗、殺人とあらゆる悪徳に身を沈めていくのです。 女色に目覚めた彼は...
文学

からっぽ

おそらく日本文学史上、最もシニカルで、それでいて耽美主義的で、擬古典的な、矛盾する要素をたくさん持ちながら、完成度の高い文学作品を書き続けた作家は、三島由紀夫をおいて他にはおりますまい。 私は学生時代、多くの古典を大学の要請により読みましたが、当時最も心酔していたのは、三島由紀夫と石川淳と渋澤龍彦でした。 なかでも政治的発言が多く、最後は自衛官にクーデターを起こすよう決起を促し、割腹して果てるというその生き様死に様は、良くも悪くも私の精神形成に大きな影響を与えました。 彼は自決の四か月前、ある雑誌に日本の未来を予言する寄稿を寄せています。 私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら「日本」はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。 三島由紀夫の自決から42年、現在のわが国は彼の予言どおりになったでしょうか。 今のわが国は無...
その他

花束

今日は同居人の誕生日。 44歳になります。 21年前出会った時、彼女は23歳で私は22歳でした。 ずいぶん時が流れましたが、子どもがいないせいか、あるいは苦労していないのか、年のわりには保存状態は良好です。 一緒に暮らし始めてからもうすぐ15年になります。 柄にもなく、仕事帰りに駅前の花屋で花束を購入して同居人へのプレゼントとしました。  圧倒的多数の男は花束をもらっても喜びません。 食えるわけではなし、一週間もすれば枯れてゴミになってしまうような物、なんでもらって嬉しいのか、私には謎です。 しかし女性の多くは花束を貰うと喜ぶということくらい経験的に知っているので、過去、何人かの女性に花束を贈りました。 すると大抵、贈ったこっちがびっくりするくらい喜ぶのですよねぇ。 花束なんて五千円も出せば見栄えの良いものが買え、しかも効果は絶大というわけで、費用対効果の面から言って、これほど効果的なものはありません。 じつに不思議です。 日頃クールでドライな印象を与えるわが同居人も、こと花束贈呈となると例外ではないのが不思議です。 花というものには、男には分からない独特の魅力があるとしか思えません。...
文学

さっさと死ねるように

麻生副総理兼財務大臣、なかなかイカした発言をかましてくれちゃったようです。 「死にたいと思っても生きられる。政府の金で(高額医療を)やっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろと考えないと解決しない」 だそうで。 これ、死期が近付いたご当人が言うならともかく、他人が言うことじゃないですねぇ。 まるで姥捨て山みたいな発言です。 財務責任者としてそんなことを思う気持ちは分からないでもないですが、それ言っちゃあおしまいよみたいな感じです。 死期が近付いて、覚悟を決める人もいるでしょうが、自分だけはそう簡単に死なないと思いこむのも人情です。 ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思わざりしを と詠んだのは存原業平でした。 「伊勢物語」に見られます。 希代のプレイボーイの辞世としてはありきたりな感じがしますが、多分偽らざる心境だったのでしょうねぇ。 名画「楢山節考」では、寒村の掟に従って老いた母を山の上に捨てに行く様子が描かれます。 一面人骨だらけの山の一隅で、老いた母は雪の中静かに端坐し、手を合わせて死を待ちます。 鬼気迫る場面でした。 この母は黙...
社会・政治

アルジェリアのテロ事件

ここ数日、アルジェリアで起きたテロ事件のニュースが混乱気味に逐次飛び込んできています。 アルジェリア政府が情報隠ぺいともいうべき態度を取ったまま、情報は錯綜し、何が本当なんだかわからないまま、わが国をはじめ関係各国は苛立ちを募らせています。 アルジェリア政府は前のめり気味にテロリストの掃討作戦に走り、多くの人質が犠牲になった模様です。 日本人の犠牲者は9人というのが現時点での最新情報です。 しかし、実際にはどれだけの犠牲者がでたのか、まだ分からないというのが実情のようです。 一体何が起きたんでしょうねぇ。 フランス軍がマリの内戦に介入したのが原因とも、仲間のテロリストの解放を求めているとも言われていますが、それもはっきりしません。 真相は闇に包まれています。 現代社会においては、イスラム過激派のテロが、世界を混乱に陥れる最大の危険要素になっています。 庶民の幸せを願い、恒久平和を求めるべき宗教が、なぜ過激なテロ行為の原因になってしまうのでしょう。 穏健なイスラム教徒は、テロリストを正統なイスラム教とは似て非なる者だと決めつけます。 しかし、イスラム教の開祖、ムハンマドは、「殺人は良くな...
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