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文学

宗悦殺し

長崎出張からの帰り、機内で人間国宝の講釈師、一龍斎貞水の「真景累が淵」の中から、「宗悦殺し」の場をラジオで聞きました。 落語を聞こうとおもってチャンネルを代えたところ、夏のせいか、怪談をやっていたというわけです。 年老いたあんまの宗悦が、爪に火をともすようにしてためた金30両を3年前、旗本に貸します。 いつまでたっても返してもらえないので、宗悦は催促に行ったわけです。 「今はないから待て」の一点張りの旗本に、それまで旦那さまといってうやうやしい態度をとっていた宗悦が豹変するところが面白かったですねぇ。 いつまで体が動くかわからない年寄りには、金は命より大事なんだ、と啖呵を切るところなど、現在の老人にも共感を呼ぶのではないでしょうか。 結局旗本は宗悦を無礼打ちにしてしまい、宗悦は血まみれで事切れてしまいます。 それから起こる様々な怪異現象が「真景累が淵」の真骨頂ということになるのでしょうが、機内では「宗悦殺し」の場をたっぷりと演じていました わが国の話芸が発達していること、世界に例を見ないのではないでしょうか。 英国などではサイレントが盛んなようですし、喜劇やコントは世界で行われていても...
その他

獣の目

女子柔道57キロ級の松本薫選手が、今大会、日本人で初めて金メダルを獲得しました。 オオカミの目とも獣の目とも呼ばれる鋭い眼光で相手をとらえ、素早い動きで相手を圧倒する、谷亮子なんかとはおよそタイプの違う、おっかない選手です。 頼もしいと言おうか、怖ろしいと言おうか、独特の精気みなぎる面構えです。 私など、こんなおっかないお姉さんが寄ってきたら、泣きながら裸足で逃げ出してしまうでしょう。 しかし格闘家としては、抜群の面構え。 内面の強さが、外にしみだしているようです。 金メダルをとった後は、この笑顔です。 試合中は鬼にも見えますが、素顔は20代前半の若い女性なんですよねぇ。 私も酒ばっかり喰らっていないで、こういう鬼のような精神力を持った人に、たるんだ精神を鍛え直してほしいものです。 でも無理かな。 ぬか漬けにしたきゅうりはいくら洗っても生のきゅうりにはもどらないように、腐ってしまった私の精神が生気を取り戻すことなんて、永遠にないのでしょうねぇ。 にほんブログ村 人気ブログランキングへ
映画

ゾンビ・クロニクル

昨夜は英国のゾンビ物「ゾンビ・クロニクル」を鑑賞しました。 英国内では、ゾンビ・ウィルスに感染する者が続出。 もはや国家としての体をなしていません。 ある陸軍基地は基地中の有刺鉄線を二重三重にはりめぐらせ、なんとか安全を確保しています。 しかし、食糧も底をつき、町のスーパーにトラックで物資を奪いに行きますが、その都度犠牲者が出る始末。 やがて無線で海岸にある基地から、オランダは平穏であるらしいので、二日後、船でオランダに渡る、ウィルスに感染していない者は急ぎ海岸の基地に参集されたし、との情報が入ります。 半信半疑の兵隊たち。 しかし士官すべてを失って、伍長でありながら基地の責任者となった者が、生き残った数名とともにトラックで海岸の基地を目指すことを決意します。 しかしトラックもじきに動かなくなり、徒歩でゾンビの群れを倒しながらの進軍。 おまけに途中、銃で武装したギャングとの抗争を繰り広げるなどし、部隊は一人また一人と仲間を失っていきます。 やっとたどりついた海岸の基地。 しかしそこにもゾンビ・ウィルス感染者が大挙して押し寄せており、多くの軍人はゾンビ・ウィルスに感染するぐたいならと、自...
散歩・旅行

帰宅

14時過ぎに、無事帰宅しました。 長崎も暑かったですが、千葉も暑いですねぇ。 この時期に日本に観光に訪れる外国人の気が知れません。 ガイドブックに夏はよしとけって書いていないのですかねぇ。 朝食のバイキングに、団体らしい中国人観光客が大挙して押し寄せていました。 何組かの日本人は、席をキープする意味でハンカチやカバンなど置いて食い物を取りにいったようなのですが、中国人にはそんなもの通用しません。 忘れ物だと思ったようです。 むしろくすね取られなくてよかったね、という風情です。 帰りの飛行機も運よくクラスJが空いていて、1,000円のお直り料金を払ってクラスJで帰ってきました。 健康を維持し、職務に精励するためにはやむを得ざる出費です。 もちろん、職場にクラスJへのお直り料金を請求しても認められることはありません。 端から自腹のつもりです。 明日から通常勤務。 あわただしいですねぇ。にほんブログ村人気ブログランキングへ
文学

出張の友

今回の出張の友は、ウィスキーと「若山牧水随筆集」という文庫本でした。 ウィスキーは仕事前夜の高ぶった神経を鎮め、仕事後の私に安心感を与えてくれました。 飛行機など移動の途中には「若山牧水随筆集」を読みました。 これも例によって亡父の蔵書から頂戴してきたものです。 まだ半分も読んでいませんが、前半は紀行文中心です。 明治末から大正時代にかけて、若山牧水はじつに多くの場所を旅しています。 それも草鞋に着物といういでたちで、比叡山や那智、長野など山がちなところを好んで歩いています。 そしてこの人、朝も昼も晩も、かならず酒を飲むのです。 比叡山の宿坊に泊まったときですら、大酒を喰らっています。 たぶんアルコール依存症だったんでしょうね。 そしてどういうわけかこういう人の周りには大酒のみが集まってくるらしく、大店の旦那だったのが、店から土地から飲みつくしてしまい、妻子にも捨てられて、比叡山の末寺で住職のいない寺の寺男をやっている老人の寺に宿泊し、牧水のおごりで老人と酒宴をひらく有り様など、浅ましいかぎりです。 うまきもの こころにならべ それこれと くらべ廻せど 酒にしかめや 人の世に たのしみ...
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