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社会・政治

イスラム教徒VS仏教徒

ミャンマー西部のラカイン州で、イスラム教徒と仏教徒との間で、武力衝突が起きたそうですね。 イスラム教徒は血の気が多いで有名ですが、激しい論争はしても手はださない仏教徒が武力衝突に巻き込まれるとは珍しいですね。 イスラム教徒の若者が仏教徒の少女に乱暴し、これに怒った仏教徒がイスラム教徒が多く乗ったバスを襲撃。 さらにこれに怒ったイスラム教徒が仏教徒の部族を襲撃、500軒以上の商店に放火するなどして暴徒化、暴力の連鎖が起こっているようです。 大統領は非常事態宣言を出して鎮静化に努力しているとか。  ミャンマーは89%が仏教徒、イスラム教徒は4%に過ぎず、しかもそのほとんどはイスラム国家、パキスタンとの国境近くに住んでいるそうで、今回の武力衝突も最初はそういう国境沿いの部落で起きたのが、どんどん拡大して、首都で仏教徒がイスラム教徒を追い出せ、とデモを行うまでに至っています。 宗教間対立というのはいつの時代も絶えることがありません。 しかし本来、宗教は争いの種をつみ、平和な社会で、極楽往生なり天国行きなり、成仏なり神ながらの道なりを静かに求めるものであったはず。 それが争いの種をつむどころか、...
精神障害

休職と自殺

平成10年、統計を取り始めてから初めて全国の年間自殺者数が3万人を超え、以来14年間、3万人を下回ることがないそうです。 とくに長引く不況からか、40代、50代の働き盛りの男性の自殺が増加しているそうです。 また、うつ病による休職者は現在、推計で50万人を超えるとか。 この大量の休職者が、自殺者の高止まりに結びついているであろうことは、容易に想像できます。また、自殺未遂者は自殺者の10倍いる、と言われますから、じつに30万人もの人が自殺を試みて失敗していることになります。 交通事故死者数が年間4,000人から5,000人ということを考えると、自殺者及び自殺未遂者の数の多さに愕然とさせられます。自殺率の国際比較を見ると、最新の統計で、10万人あたりの死者数が、以下のようになっています。①リトアニア   34.1人②韓国      31.0人③ロシア     30.1人④ベラルーシ  27.4人⑤ガイアナ    26.4人⑥カザフスタン 25.6人⑦ハンガリー  24.6人⑧日本      24.4人  ⑨ラトビア    22.9人⑩スロベニア  21.9人 以上がワースト10です。  一...
文学

入梅

昨日は入梅だったそうで。 道理でこのところ大気の状態が不安定です。 うっとうしい季節ではありますが、梅雨の雨がわが国の稲作を支えてきたのは事実で、近年米食が減ってきたとはいえ、今も変わらずわが国民が最も多く食する穀物であることに変わりはありません。 梅雨の時期、梅雨寒という言葉があるくらい、思いがけず肌寒い日がありますね。 今日もけっこうひんやりしていて、上着が手放せません。 まして体重が三カ月余で10キロも落ちてしまった身であれば、寒さは耐えがたいものがあります。 先日半袖姿でスーパーに行ったら、冷凍食品売り場で遭難しそうになりました。 スーパーの冷凍食品売り場は冬山のようです。 その肌寒い感じが、どこか物寂しくも感じられ、正岡子規は、  入梅の中 人静かなり 法花堂 という句を物しています。 法花堂は奈良東大寺にあるお堂。 観光客でにぎわっている東大寺であっても、梅雨寒の時期には静かな感じがするというわけでしょうか。 梅雨といえどもわが国の豊かな四季を構成する重要な要素。 あはれもをかしも感じられませんが、この時季ならではの風情を楽しみたいと思うのです。子規句集 (岩波文庫)高浜 ...
思想・学問

王殺し

亡父の蔵書の中から、英国の人類学者、ジェームズ・フレイザーの大著、「金枝篇」を翻訳した「図説 金枝篇」が出てきました。 亡父の蔵書の森を彷徨うことは、まことに心慰む業です。 本来の「金枝篇」、フレイザーが40年もかけて書き上げた全13巻の大著らしいですが、あまりに大部なために一般に読まれず、それを気に病んだ著者が上下2巻にまとめ、読まれるようになったそうです。 亡父が持っていた講談社学術文庫版は、その要約版を翻訳したもののようです。 ぱらぱらとめくっていると、欧州のみならず広く世界中に王を殺す風習があったとの章が目に留まりました。 もともとギリシア神話に、森の王という者がいて、これは逃亡奴隷なのですが、森の王となりたい逃亡奴隷は今君臨する王を殺害してその座を奪わねばならず、森の王となった者は、折ってはならない金枝を折らなければならない、というお話があり、その神話の謎を解こうと、世界中の神話を調べ、想像力をたくましくして描いた著作だそうです。 世界に普遍的に見られる物語は、王の力は神聖にして強大だが、老いによる衰えは免れず、王の強大な力によって栄えている国家や部族も、王の老衰とともに衰え...
文学

時の力

わが国の精神文化には無常観が深く刻まれ、時とともに万物は流転していくという感覚を、この国に生まれ育った人々は自然に身につけていくようです。 過去を懐かしむのも過ぎ去った時の力によるものであり、未来に希望を抱くのも時が輝かしい時代をはこんでくれるという、時の力を信頼したものでしょう。 私はうつ病発症時、時の力によってしか、この苦しみから解放されることはないのだと知りつつ、しかし病を克服したからと言って輝かしい時を迎えるわけでもないことをも知っていました。 今、精神症状はほぼ治まって、ずいぶん楽になりましたが、平凡に過ぎいく時に感謝するほど老成してはいません。 私ははるか遠く感じられる定年の時を迎えるまで、健康で生き延びたいと願うばかりです。 亡父の蔵書から「花のもの言う 四季のうた」という本を引っ張り出しました。 文字通り四季の名歌を取り上げたものですが、巻末に、時間という章立てがなされていました。 自然を歌った悠久の時間を取り上げた歌もあれば、時間に対する個人的な感想のような歌もありました。 私は時間に対する個人的な思いを詠んだ歌に心惹かれました。 まずは三条院の、 こころにも あらで...
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