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社会・政治

教育ママ殺し

韓国の高校三年生男子が、母親を殺害、遺体を一室に放置して匂いが漏れないよう部屋のドアの隙間をガムテープで貼ったうえ、八か月も一人暮らしを続け、平然と学校にも通っていた、という戦慄すべき事件が発覚しました。 父親は離婚して別の場所に住んでおり、たまたま母子の住む家を訪れた際、息子が父親を家に上げることを拒んだため、不審に思った父親が警察に通報して事件が明るみに出たそうです。 生活費は離婚した父親から月12万円をもらっており、それで一人で暮らしていたそうです。 母親は強烈な教育ママで、ソウル大学法学部に入らなければならない、と毎日小言を言い、全国統一の模擬試験で一番をとれなかったといって、ゴルフクラブやバットで10時間も叩き続けるなど、ほとんど虐待と言えるほどの体罰を加えていたようです。 泣かせるのは、全国模試の実際の成績は2,000位くらいだったのを、これを見せたら殺されると考え、64位に偽造したということです。 しかも偽造は、中学3年生の頃から行っていたと言います。 でも母親は64位に納得せず、体罰に及んだとか。 直接の殺害理由は、家庭訪問が近づいて、成績を改竄したことがばれたら大変な...
映画

生贄の館

昨夜はフランスのホラー「生贄の館」を鑑賞しました。 雑誌の記者が人間狩りを楽しむお金持ちの秘密クラブに潜入するマン・ハント物ですが、さすがにフランス。 サディズムの元祖、サド侯爵を生んだ国だけあって、残虐極まりない殺人ゲームを、優雅な貴族の遊びのように描いていて、好感が持てます。 ただし、映像美や雰囲気は抜群に良いのですが、マン・ハンティングの緊迫感が決定的に欠けています。 なにしろ怖くないのです。 ホラーとしてはそこが難点ですねぇ。 一種のゴシック・ロマンとして観ればなかなかなんですけどねぇ。生贄の館 ジェラッリ・モユイナビデオメーカーにほんブログ村 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

清水寺が毎年年末に発表する今年の漢字。 今年は絆だそうです。 私は絆という語感に嫌悪感を持っています。 なんだかいかにも安っぽく、オツムの弱い不良少年が振りかざす語のように感じるからです。  絆というと、私は米国の社会学者で、ジェンダー論や文学論を専門にしていたイヴ・コゾフスキー・セジウィックが80年代半ばに発表した「男同士の絆―イギリス文学とホモソーシャルな欲望」(原題:Between Men)という論考を思い出します。 シェイクスピアからディケンズまで、英国の19世紀までの文学を取り上げて、なかなか興味深いものです。 ジェンダー論でありフェミニズム論でもありながら、あえて文学作品に見られる男社会、あるいは男同士の関係を追究することで、女性や同性愛者など、ジェンダー面での社会的弱者の存在を浮かび上がらせる、という面白い方法を採っています。 男社会には、同性愛への欲望と、それとは逆に同性愛嫌悪があって、それが縄のように連なっているとします。 そしてまた、女性への欲求とともに、女性嫌悪とでもいうべきものが男社会には存在する、と指摘します。 それは多分、男社会という社会的単位のみならず、男...
社会・政治

韓国海上警察官、中国違法漁船乗組員に殺される!

えらいことになりました。 韓国領海内で違法操業していた中国漁船を取り締まるため、韓国の海上警備艇から海洋警察官がゴムボートで中国漁船に乗り込んだところ、中国漁船の船長とみられる男が激しく抵抗、割れたガラス片で韓国海洋警察官を刺し、韓国海洋警察官のうち一人が死亡、一人が負傷したというのです。 中国漁船は拿捕され、中国人乗組員は韓国海上警察に逮捕され、韓国に移送されたとのことです。 わが国の海上保安庁の船に中国漁船が体当たりしてきたことが大きなニュースになったのは記憶に新しいところですが、今回は死人が出ています。 中国政府がどういう言い逃れをするのかまだわかりませんが、大きな問題になることは間違いないでしょう。 まあいきなりドンパチが始まるということはないでしょうが、自国の警察官を殺されたとなれば、韓国政府としても穏便に済ますわけにはいきますまい。  中国人乗組員を韓国内で韓国の法律によって裁かなければなりません。 それに対し中国政府がいちゃもんをつければ、ややこしいことになります。 それでなくても中国漁船による違法操業は、韓国でもわが国でも問題になっており、今後日韓が協力して中国漁船に強...
文学

人外境通信

中井英夫といえば、大長編ミステリー「虚無への供物」が有名ですが、私はむしろ短編にこそ、この作者の面目が現れていると思います。 そこで、「人外境通信」を昨夜読みました。 独立した短編が編められ、最後には最初の作品と同じモチーフに戻っていく、という心憎い手だれによる至芸です。 そのモチーフは、薔薇。 まず、「薔薇の戒め」というタイトルで、薔薇にまつわる不思議な物語が展開します。 その後の短編でも三角関係の悲劇を椅子の視点で描く「笑う椅子」、金色の瞳を持つ青い猫に魅せられた女性の奇妙な経験を描いた「青猫の惑わし」など、まさにこの世ならぬ人外境の出来事を描いて読者を幻惑します。 最後は「薔人(ばらと)」。 薔薇というモチーフがどの作品にも流れています。 人工的に彩られた、どこかに存在する影の王国、人外境。 そこに彷徨い込んだ時、人はそこが人外境とは気付かぬまま、奇妙な経験をするのです。 しかし私たちの日々の生活を思う時、奇妙な事件やくだらぬいさかいが頻発し、理想的な人間社会が存在すると仮定してみると、こここそが人外境なのではないか、という疑念に捉われます。 「人外境通信」は「とらんぷ譚」の三作...
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