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文学

師走

今日から師走ですね。 暦どおり、今日の関東地方は真冬の寒さ。 今シーズン一番の冷え込みだそうです。 私は今日、この冬初めてダウンのコートを着て、マフラーを巻いて出勤しました。 今年はウォーム・ビズということで暖房は控えめ。 先日ドンキ・ホーテで購入した膝かけが大活躍しています。 12月には春待月(はるまちづき)という洒落た別称もありますね。 でも実感としては、やっと冬に入ったところで、まだ春を待つという気分にはなりません。  私は30過ぎまで手足の先が氷のように冷たくなる冷え性でしたが、冬は嫌いではありませんでした。 凛とした冷たい空気が、しゃんとする感じがして好ましく思えたのです。 30代半ばくらいから、冷え性は肥満とともに良くなりましたが、逆に冬の寒さを辛く感じるようになりました。 不思議ですね。 冬菊の まとふはおのが ひかりのみ  水原秋桜子 名句ですねぇ。 冷たい冬の空気の中、確かな生命の輝きを感じさせる、力強い句です。 できることなら私も、冬菊のようにおのれの光のみを頼りに、後半生を生きたいものです。新装版 水原秋櫻子 自選自解句集水原 秋櫻子講談社水原秋桜子集 (朝日文庫...
社会・政治

当事者主義

昨夜、NHKで、25年前に起きた女子中学生殺害事件で犯人とされ、1997年に服役、2004年に出所した前川彰司さんの再審請求が認められたことに関連し、わが国の司法制度を問う番組が放送されました。 そこで、私はこれまで知らなかったわが国の司法制度の根本的欠陥とでもいうべきものを突きつけられました。 すなわち、当事者主義。 わが国の司法制度においては、検察、弁護側双方がそれぞれに有利な証拠を持ち寄り、裁判が行われることになっているそうです。 つまり自分たちに不利な証拠は開示しなくてもよい、ということです。 それはないでしょう。 検察は警察が捜査した証拠をすべて持っているばかりでなく、強制力を伴った捜査権限を持っています。 しかし弁護側には捜査権限が皆無です。 これでは、素人が飛車角落ちで名人と将棋を指すようなもの。 将棋界では素人と将棋を指すとき、名人が飛車角落ちで戦うのです。  逆ではありませんか。 このたび、裁判所の勧告により、検察がこれまで開示しなかった証拠を開示したところ、裁判所はとても有罪にはできないと判断し、すでに刑期を終えている前川さんの再審を行うことになったとのことです。 ...
社会・政治

勝てない賭け

5年前、日本マクドナルドが定年制を廃止し、当時大きな話題になりました。 すなわち、年金支給年齢が引き上げられたことに対する対応であるとともに、働く意欲のある人を年齢だけで退職させるのは不合理だ、という意見を現実的に行ったものであり、概ね好意的に受け入れられました。 しかし、このたび日本マクドナルドは来年1月から60歳定年制を復活させる、と発表しました。 定年制廃止の時と違ってたいしたニュースにはならず、ひっそりとしたものです。 しかし、これは重要な示唆に富んでいます。 日本マクドナルドは定年制廃止に伴う最大のデメリットとして、年配の社員が若手の育成よりも自身の成果を上げることに力を注ぎ、年配社員が持っている経験やノウハウを若手に伝えることがなくなってしまったことを挙げています。 よく外資系の企業などでは、新人や転職して入社してきた者に対し、前からいる社員が仕事を教えない、という噂を耳にします。 下手に仕事を教えて自分の仕事が無くなり、クビにされたら困る、という心理が働くようです。 元をただせば年功序列を廃し、実力主義で成果を上げようとした定年制廃止。 見事に外れたようです。 わが国は戦...
文学

○○の娘

スターリンの一人娘、ラナさんが85歳で亡くなったそうですね。 16歳の時の初恋の相手は10年間も流罪に処せられたとか。 その後旧ソ連で三度結婚、いずれも離婚または死別しました。 三度目の夫の母国であるインドに夫の遺灰を返すため渡ったとき、旧ソ連のパスポートを燃やし、亡命を宣言、米国籍を取得しました。 時に冷戦真っただ中の1967年。 堂々と共産主義を批判し、スターリンやクレムリンの実情を描いた著書はベストセラーになりました。 米国では、ある者からは共産主義の悪魔、スターリンの娘と罵られ、またある者からは共産主義の悪魔から逃げ出した英雄と称えられ、どちらにしてもスターリンの娘という呪縛から逃れることはできませんでした。 晩年のラナさんです。 父、スターリンに抱かれるラナさんです。 ○○の娘というと思いだすのは、「更級日記」の作者、菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)ですねぇ。 本名は伝わっていません。 日本では著名な女性でも○○の娘とか、××の母、としか伝わっていない人がけっこういるんですよねぇ。 スターリンの娘とは何の関係もありませんが。 「更級日記」というと、「源氏物語」に夢中に...
思想・学問

Japan: Tradition. Innovation. 伝統と革新の国

カナダ文明博物館において、今年の5月20日から10月20日までの半年間、Japan: Tradition. Innovation.(伝統と革新の国)という企画展示が開かれたそうです。 私の知り合いがこの展示を観に行ったそうで、外国人から見た日本の姿を日本人が見るという、貴重な体験ができたようです。 上の写真はその時のものだそうで、折紙のヒーローでしょうか。 こちらは和風な装飾を施した携帯電話ですね。 古くは刀の柄や火縄銃に美しい装飾を施したり、最近ではデコメとか携帯ストラップとか、実用品に過剰な装飾を施すことをわが国民は好みますね。 お箸やお茶碗を、家族それぞれ、これが自分専用、と決めて好みの装飾を施した物を使うのはわが国独特だそうです。 西洋のお皿やフォークはどれも一緒ですもんねぇ。 企画展示では、江戸時代の日本と現代の日本を比較しながら展示し、伝統を守りつつ新しい技術や思想を受容していくわが国柄を提示し、なかなか盛況だったようです。 日本人が何とも思わなかったものが観光資源になったりもしています。 築地市場のマグロの競りとか渋谷109前のスクランブル交差点とか。 信じられないぐらい...
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