パソコンしぐれ

お笑い

 今でこそパソコンは普及しましたが、20年くらい前までは、まだ一部マニアのものでした。
 1995年、Windows95の発売とともに、職場でも家庭でも、パソコンは爆発的に普及、事務職でも営業職でも、パソコンがなければ何も出来ない状態になってしまいました。
 ワープロ主流からパソコンへの移行期、誰もが疑問に思ったことを、東京プリンというグループが「パソコンしぐれ」というイカした曲で哀調を帯びつつ歌いあげています。

 今も、例えば料理人なんかが独立して自分の店を持ち、それまでパソコンなんか触ったこともなかったのが、宣伝のためいきなりホームページを作ろうとして悪戦苦闘する姿をテレビで流したりしています。
 また、NHKでは中高年向けのパソコン入門番組をやっていますし、パソコン教室はどこも盛況ですね。

 しかし私の経験から言うと、わからない、イライラする、と思いながらも、マニュアルと首っ引きで一つづつ自力で覚えていくのが一番の近道のようです。
 分かる人に聞けばすぐできますが、自力で調べると決して忘れないのに、人に聞くとすぐ忘れてしまうのですよねぇ。

 現代社会を生きるうえでは、筆であり、算盤であり、百科事典であり、コミュニケーション手段であり、ゲームなどの娯楽でもある便利な機械。
 今でも定年間際のおじいちゃんなど、メールチェックから文書作成からすべて部下や同僚に頼って、まるで魔法の箱とでも思っているような人がいます。

 技術が進歩すると、新しい技術を目の仇にする人が、いつの時代にも現われるものです。
 ロンドンの消防庁が消防車を導入する際、猛反発したのは消防署員だったとか。
 また、映画がカラー化されるとき、映画は光と影の芸術だから白黒じゃなきゃ駄目だ、と主張した映画人がいたり。
 渡辺淳一など、小説は手書きで心を込めて書かなければ良いものは生まれないなんて寝言をほざいています。
 道具は問題ではありません。
 要はそれを扱う人間の問題です。

 「パソコンしぐれ」、笑えるような泣けるような、哀感漂う歌です。
 是非お聞きください。

 

ザ・ベスト・オブ・東京プリン
エイベックス・トラックス
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