2年前の3月、父は亡くなりました。
お彼岸でもあり、亡くなった月でもある今日、父が亡くなった浅草寺病院があり、また、父がこよなく愛し、行き着けの鮨屋やバーがある浅草を散歩しました。
昨年もそうしたように。
まずは車を吾妻橋の墨田区側にある時間貸し駐車場に停め、静かに吾妻橋を渡り、台東区側へ。
ここからはアサヒビール本社と東京スカイツリーが並んで見え、不思議な光景が拝めます。
写真におさめました。
その後、なにはともあれ観音様に参拝。
雷門前は写真を撮る観光客や、観光用の人力車がひしめいていました。
10年前までは浅草はさびれていましたが、多くの外国人観光客や東京観光に来た日本人などで溢れかえっていました。
変われば変わるものです。
人力車夫はいつから浅草にいるのでしょうねぇ。
私が子どもの頃はそんなものいませんでしたが。
この連中の呼び込みはうるさいほどで、辟易しました。
仲見世も身動き取れない状態だったので、裏道を使って本堂にたどり着きました。
東京スカイツリーとは全く違う、日本的な風景に、しばし安堵。
観音裏にある浅草寺病院を見て、しばし感慨にふけりました。
あの雪のちらつく最後のお見舞いを思い出したのです。
その翌日、父ははかなくなりました。
その後観音裏にある父と何度も酒を酌み交わした高級鮨店に行きましたが、ランチは止めてしまったようです。
残念。
さらに昼間はやっていないと知りながら、浅草ビューホテル横の小さな老舗のバーで頭を垂れました。
ここも、父と飲んだ店ですから。
そしてじつは、父の許しを得て、鮨屋もバーも父のつけで何人ものお姉さんと酒を酌み交わしたのです。
自分で払える額ではありませんから、そういう意味でも父の死はじつに残念です。
暑さ寒さも彼岸まで、とか申します。
少し風がありましたが、気持ちよく晴れて、慰霊の散歩は充実したものと相成りました。
ありがたいことです。
合掌。