緑区散歩

散歩・旅行

 今日はよく歩きました。
 16,000歩。
 途中、昼食、喫茶店などで休みましたが、さすがに疲れました。

 コロナ前、よく都内や千葉市よりも都内寄りの町に車で出かけ、用も無いのに歩き回りました。
 しかし、千葉市に住みながら、あまり千葉市を歩いていないと思い、今日は市内でも行ったことが無い場所を目指しました。

 千葉市には、中央区、稲毛区、花見川区、美浜区、若葉区、緑区の6つの区があります。
 このうち、私が住む若葉区、千葉駅を中心とした中央区、幕張新都心がある美浜区はよく散歩し、かつて花見川区と稲毛区には勤務していた機関があり、縁が無いのは緑区だけだと気付きました。
 車で行ってしまえば遠く無いのですが、あえてバスで緑区役所がある鎌取駅を目指しました。
 車窓からの風景を楽しみたいと思ったのです。

 路線バスというものは目的地に真っすぐ向かうのではなく、様々な場所に寄りながら走っていきます。
 窓からの景色を見ていると、どこをどう走っているのか分からなくなりました。
 それでも45分ほどで目的地に到着。

 どこ何があるのかも分からず、歩き出しました。

 バスは鎌取駅の北口に着いたのですが、北口は何も無い、郊外の古い住宅地が広がっているだけでした。
 南口にまわって、風景は一変します。
 巨大な歩道があり、イオンなどのお店や巨大なマンションが立ち並んでいます。
 大規模開発をしたのでしょうね。

 その大通り添いに緑区役所がありました。
 さらに歩道を南へ進むと大きな公園が点在し、しかもそれぞれの公園を結ぶ広くて蛇行した緑豊かな遊歩道が整備されていました。
 地形から言って、小さな川を埋めたものと思われます。
 この遊歩道、どこまで続くのか分からないほど長く、もう歩き疲れと思った頃、京成おゆみ野駅に到着。
 鎌取駅とおゆみ野駅、その名前は知っていましたが、こんなに近いとは思っていませんでした。
 実際に歩いてみないと分からないものです。

 腹が減ったので、駅前のイタリア料理の店でイカ墨スパゲティとサラダを食し、雑巾を絞ったかのような極めて濃い珈琲をいただき、しばし冷房の効いた店内で体を休みました。

 疲れが癒えたところで、おゆみ野駅の逆側に足を延ばしました。

 そこでびっくり。

 おゆみ野駅はニュータウンのイメージが強かったのですが、反対に回ると、坂がちの地形に古い農家が立ち並んでいます。
 敷地が大きく、母屋と農機具や軽トラをしまう納屋があるのが特徴です。
 そういう築100年は経っているのではないかと思わせる農家群は、どこか牧歌的な、昔話のような世界でした。

 おゆみ野と言う所、駅を挟んで時空が捻じれているのではないかと思わせるほど、雰囲気が異なっていて実に面白いと感じました。

 同じ千葉市内と言っても様々です。
 私が住む若葉区は特徴の無い衛星都市の郊外ですし、美浜区には近未来を思わせる幕張新都心があります。
 そして緑区のニュータウンと農家群の好対照。
 大分疲れて、電車で千葉駅に出、珈琲を飲んで帰宅しました。

 初めて歩く地区は面白いですね。
 それでつい、大散歩に至りました。

 少々足の付け根が痛みます。
 明日は晴れてもつまらないご近所散歩くらいしかできそうもありません。