2015-05

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文学

自動記述

かつて一世を風靡した芸術運動に、シュールレアリスムがあります。 「シュールレアリスム宣言」を著し、この運動の法王とまで呼ばれたアンドレ・ブルトンは、自動記述による小説執筆に挑み、一部好事家からたいへんな評価を受けました。シュルレアリスム宣言・溶ける魚 (岩波文庫)Andre Breton,巖谷 國士岩波書店 自動記述とは、構想を練ったりすることなく、ただ、原稿用紙に向かい、思いのままに文章を書きつけるという手法で、私はこの技法に大いに疑問を持っています。 正直、自己満足のように思えます。 読者を楽しませるという意識が希薄なような。 自動記述とは意味が異なりますが、私はしばらく夢日記をつけていたことがあります。 枕元にノートとペンを置いておき、目覚めるや見た夢の内容をできるだけ詳細に書き付けるのです。 これはその後、私を恐怖に陥れることになります。 日に日に夢の記憶が鮮明になり、目覚めているのか夢の中にいるのか、判然としなくなる、という危険な状態に落ち込んだのです。 ために、夢日記は半年を経ずして中断することになります。 しかしその経験は、怖ろしいものであると同時に、どこか甘美な、麻薬の...
社会・政治

もう巻き込まれています

安倍総理が推し進める安全保障関連の法整備。 巷では、「米国の戦争に巻き込まれる」という昔懐かしいスローガンが復活しているようです。 これに対し、安倍総理は「日本の意思に反し、米国の戦争に巻きこまれることは無い」、と断言しました。 日本の意思であれば巻き込まれる、と言うべきかもしれませんが、日本の主体的意思の場合、それは参戦と言うべきで、巻き込まれる、という受け身の表現は卑怯の誹りを免れません。 しかし私は、大日本帝國が米国に敗れ、7年におよぶ占領を経て、米軍の日本駐留と日米安保を条件に独立を果たした段階で、わが国は必然的に米国の戦争に参加もしくは巻き込まれる運命を負っているものと考えています。 朝鮮戦争でもベトナム戦争でも湾岸戦争でもイラク戦争でも、わが国は直接戦闘に参加していないにしても、米国の利益のために様々な方法で巻き込まれています。 お金を負担するとか、在日米軍基地から戦場に飛び立つことを認めるとか、武器の部品を製造するとか。 したがって、安保法制を整えようと整えまいと、これから巻き込まれるのではなく、広い意味では、とっくに巻き込まれているというのが正確であろうと思います。 現...
文学

天命

我、週末の終わりを惜しみて酒に逃れたり。酒、我をして一瞬の快楽に誘い入れ、心地よし。我、明日の激務を忘れたることしばし。能ふなら永遠に忘れたし。しかれども我、そが瞬時のまやかしなるを知りたり。知ってなほ、忘却を願ふは、我が魂の怠惰なりや。そも、魂の怠惰とは何ぞ。精神の運動とは何ぞ。我、幼き日より、一つ、求めたり。すなわち、美を求めむがための運動なり。我、この世に堕ちたる所以のものは、美を求めむがための運動おこしめむと欲するために他ならず。されど我、美を忘れて久しく、これぞ魂の怠惰なりや。今生の我、何をもってか生きむ。飯、食いたきがゆえか、酒飲みたきがゆえか、女抱きたきがゆえか、賭場荒らしたきがゆえか。さあらず。断じてさあらず。我、今生にて求めたるは、美なり。わけても言の葉の美なり。我、何をか忘れむ。我、初老の域に達し、我が天命を思い至るべし。我、何をもって今生をわたるべきか。思い至るべし、天命。
文学

メタからパラ、そして古典回帰か

筒井康隆の新作短編集「世界はゴ冗談」を読みました。 御年80歳の大先生、ほとんど言葉遊びのような作品から、かねてご執心のメタフィクションを取り上げたものまで、多彩なラインナップで楽しませてくれます。 これほどの大家になると、何を書いても許されるし、売れるのですねぇ。 うらやましいかぎりです。 メタフィクションは、フィクションのフィクションなどと呼ばれ、登場人物が自分が虚構の存在だと自覚しつつ読者をフィクションに取り込むような、実験的な小説群のことで、私はあまり得意ではありません。 どうしても物語の破綻が避けられないからです。メタフィクション―自意識のフィクションの理論と実際結城 英雄泰流社 21世紀に入ると、インターネットのゲームなど、物語の享受者に、物語への参加を促す、メタフィクションが極限にまで高められたパラフィクションという概念が登場します。あなたは今、この文章を読んでいる。:パラフィクションの誕生佐々木 敦慶應義塾大学出版会 しかしパラフィクションの登場により、読者を物語に参加させると、より一層作者の絶対性が高まるという矛盾が提起されるようになってしまいました。 科学の進化は不...
その他

テスト

この記事はテストです。 初めてipad miniでgooブログのアプリを使い、書いています。 ここに至るまで苦労しました。 これがうまくいけば、旅先でのブログアップも楽々です。 果たしてこのテストが、うまく皆様のお目に触れるでしょうか。 とびおの進化にお付き合いいただけると幸いです。
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