2015-05

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その他

酒やめむか

勤労すなわち、金を得む。 金、酒に化けること必定なり。 酒、心地よし。 しかれども、体痛めつけること甚だし。 古人曰く「分かっちゃいるけど止められねぇ」。 我が意を得たりと感得す。 我が酒量多からずといえども過ぎたる宵も少なからず。 我、酒を止めむか、あるいは減らさむか。 朝の我、酒止めむと志す。 宵の我、酒欲すること甚だし。 ついには一杯また一杯。 朝の我と宵の我、別人のごとくなり。 我が愚かなること自覚すれども酒断ちがたし。 主治医曰く、一合にて止めれば薬となり、二合にて止めれば毒にも薬にもならず、三合に至りて毒となるべし。 その言に従いて一杯で止めむと欲すれど、また一杯を注ぎ、ついには三合に至る。 真に真に愚かな仕儀と嘆けども、連夜この愚を繰り返す。 我、酒で命を落とさむか。 主治医宣告す。 酒量を減らざれば二十年のうちに命を落とすべし。 我、失笑せざるべからず。 二十年とはなんぞ。 かくのごとく先を見通すは、鬼神の技なればなり。 主治医の宣告、我をして安心せしめたり。 二十年を経ずして肉体の不調覚えること必定なれば、苦痛逃れたるの一心にて、我、軟弱にも肉体労わること明白なり。 ...
その他

外弁慶

昨夜、久しぶりに古い女友達と飲みました。 彼女とは13年ほど前に同じ職場に勤めていたのですが、出産を機に退職。 先月から非正規雇用で私の職場に勤め始めたので、旧交を温めようという趣旨です。 私の女友達としては珍しく、明るく素直な性格で、あまり面白味はありませんが、幸せそうな笑顔を見ていると、なんとなく、こちらも幸せな気分になってきます。 ただ、彼女はお酒が弱い質なので、終始ソフトドリンクです。 それだけに乱れることはあり得ず、やや物足りない気分です。 考えてみると定期的に会う女友達はみな独身で酒が飲める者ばかりです。 そのほうが誘い易いし、気楽なのでしょうね。 昨日飲んだ友人は子供が二人。 そうしょっちゅうは誘えません。 独身の友人と既婚で子持ちの友人とでは、自ずと価値観とか生きるスタンスが違ってくるようです。 で、やっぱり独身生活を謳歌している女友達と飲むほうが楽しいですねぇ。 私は一応既婚ですが、子供がいないうえ、同居人は私を束縛するようなことはなく、私も束縛しないため、「同居人」とは思えても、「妻」とか「家族」という気がしません。 なんだかルームシェアをしているような気分です。 ...
仕事

暗澹たる

また一週間が始まりました。 毎週のことですが、月曜日はなんとなく憂鬱ですねぇ。 やや哲学的なことを考えずにはいられません。  生きることとは? 仕事とは? ということ。 昔、「働くことがイヤな人のための本」というのを読んだことがあります。 筆者自身、働くことがイヤで30代半ばまで定職に就かなかったという人で、今は哲学者として大学で教えているそうです。働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)中島 義道新潮社 当たり前ですが、禅問答のような内容で、すっきりするどころか余計もやもやしたことを覚えています。 嫌だ嫌だと言いながら、丸23年も働いて、24年目に突入してしまいました。 正直、こんなに続けられるとは思っていませんでした。 続いた理由は明白で、収入が無くなることへの恐怖です。 生活レベルを落とすことに対する恐怖と言ってもいいかもしれません。 おそらく、大方の人は、天職だなどとはかけらも思わず、ただ生活を維持するために、たまたま縁があった苦役のような仕事を続けているのだろうと思います。 自己実現だとか、ポジティブ・シンキングだとか、キャリア・アップだとか、きれいごとを並べ立てたところで...
散歩・旅行

暑い

今日は馬鹿に暑かった ですねぇ。 今日もお休みの日の例に漏れず、着物で近所を歩き回りましたが、さすがにもう長襦袢は暑いようです。 来週からは半襦袢にしましょう。 着物はまだ夏物は早いようですが、今日から羽織は止して着流し、それに足袋もやめて素足に草履です。 さらには日除けのパナマ帽。 いつの時代の人だか分かりません。 まぁ、一種のコスプレですな。 それで気分良くなって、時折「格好良いですね」だの「素敵なお着物ですね」だの、「着慣れていらっしゃる」だのと、声を掛けられるとますますつけ上がるというわけです。 一番困るのは職業を聞かれること。 明らかに書家だの呉服屋だのといった、いかにもな職業を期待しているのが見え見えなのですよ。 それを木っ端役人とは言いにくい。 私の見栄っ張りも相当なものです。 これからも見栄を張り続けていくつもりです。
文学

永遠の0

久しぶりに長い小説を読みました。 「永遠の0」です。 永遠の0 (講談社文庫)百田 尚樹講談社 正直、私の言語感覚から言うと、美しい文章ではありませんでした。てにをはも変でしたし。 それでも、読ませる力技は見事なものでした。 これがエンターテイメントの力かと思いました。 お話は、特攻隊で亡くなった祖父の人となりを追って、孫の姉と弟が当時の知りあいを訪ね歩き、祖父の零戦乗りとしての生活を知って行くという単純なものです。 ある人は臆病者と罵り、ある人は海軍一の操縦士と誉めそやします。 いずれにしろ、祖父は当時としては珍しく、軍国主義の風潮に染まることなく、堂々と、家族のために生きて帰りたい、と口にするのです。 その一方、零戦は太平洋戦争当初、無敵の怪物でしたが、末期にいたって米国は零を凌駕する飛行機を作り、特攻を行う頃にはもはや老兵でした。 しかし祖父は、あまたの同僚や部下を戦闘で失ううちに心が変わったのでしょうか、家族のために生きて帰ると露骨には言わなくなります。 司令部において、特攻は多く、経験の浅い学生あがりが命じられてきましたが、ついに、日中戦争の頃から敵機と渡り合い、10年近くも...
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