社会・政治 動物愛護と暴力
昨今、動物愛護ということが叫ばれるようになりましたね。 動物愛護の元祖は、おそらくわが国の犬公方が出した生類憐みの令ではないでしょうか。 わが国では、天下の悪法のように言われていますが、海外ではけっこう評価されているようです。 生類憐みの令と言いますが、実際にはそういう名前の法律もお触れもなく、徳川綱吉がいくつも発した殺生を禁じる令を総称しているようです。 また、時代劇などでは犬ばかりを保護したように描かれていますが、もともとは老人や病人、子供などの人間の弱者を保護するように、というのが主眼でした。 しかも罰則は無かったそうです。 ところが罰則が無い故に守る者が少なかったため、しだいに罰則を設け、犬猫や家畜のみならず、ハエや蚊を殺しても罰せられるという悪法に変わっていったようです。 しかし、巷間言われるほど厳しい取り締まりがあったわけではなく、運用は緩かったようです。 生活保護や厚生行政が発達していない時代においては、これは画期的なもので、特に人々の意識を変えることになったようで、そのことが外国で評価される理由と言えましょう。 それまでは、行き倒れの病人やけが人をほったらかしにするのが...