2015-06

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社会・政治

日本的保守政治家

今朝の新聞で、枝野民主党幹事長のインタビュー記事が目に留まりました。 そこで枝野氏は、自身を日本的保守政治家と規定し、安倍総理はそうではない、と評していました。 日本的保守政治家とは聞き慣れない言葉ですが、枝野氏によれば、八百万の神々を崇め、村落共同体を中心に発展してきたわが国では、多様な価値観を認め、互いに尊重し合うという美風があり、その上に立脚した保守政治家、ということのようです。 そしてそれはヨーロッパでいうところの社会民主主義に近いとか。 一方安倍総理は、米国流のキリスト教的な価値観で生きており、多分に唯我独尊的で、自分と異なる考えの人々を基本的に認めない政治家だと述べています。 労働組合に支えられている政治家にしてはなかなかユニークな物言いだと、感心しました。 枝野氏本人が日本的価値観に支えられているかどうかはともかく、わが国の人々の精神性をよく言い表しているように思います。 日本人は唯一絶対の神様なんて馬鹿馬鹿しくて相手にしません。 まして神様との契約なんて、開いた口がふさがらないくらい、理解不能です。 ほとんど無数の神様がいて、それは山や岩や巨木に宿るのみならず、狐などの...
文学

ちょっと今から仕事やめてくる

昨夜、「ちょっと今から仕事やめてくる」という小説を読みました。 軽い読み物といった趣で、すらすら読めました。 電撃小説大賞メディアワークス文庫賞というのを受賞したそうです。 印刷会社に勤め、営業に精を出す新入社員の苦しみを描いた作品で、なんとなく、身につまされました。 働く意味を考えつつも日々の激務に追われ、駅のホームから転落しそうになった主人公を助けたヤマモト。 ヤマモトは主人公の小学生時代の同級生を名乗りますが、主人公にはヤマモトの記憶がありません。 しかしヤマモトと酒を飲んだり休日を一緒に過ごしたりするうち、少しづつ元気を取りもどしていきます。 ミステリアスながら底抜けに明るいヤマモト。 それでも日々の激務や、営業同士の足の引っ張り合い、上司からのきつい叱責にしだいにおいこまれていきます。 サラリーマンならだれもが一度は通るしんどい道。 涙なしには読めません。 月曜日の朝は、死にたくなる。 火曜日の朝は、何も考えたくない。 水曜日の朝は、一番しんどい。 木曜日の朝は、少し楽になる。 金曜日の朝は、少し嬉しい。 土曜日の朝は、一番幸せ。 日曜日の朝は、少し幸せ。でも、明日を思うと一...
仕事

ちょっと一杯

昨夜は久しぶりに、同僚と3人で一杯やりました。 昔は週に2回も3回も飲みに行ったものですが、時代が変わったのか、同僚と飲むのは忘年会や送別会くらいになってしまいました。 薄汚い居酒屋でビールと焼酎を飲み、そのままカラオケへ。 何が悲しくて中年のおっさん3人でそんなことをと思いましたが、行ったら行ったでそこそこ楽しめましたね。 今朝はシャワーを浴びて朝飯を食い、近所を散歩しました。 午後は昼寝をしたり本を読んだり。  せめてお休みの日くらい楽しまなければ損というものです。
文学

美と恐怖

美と恐怖が分かちがたく結びついていることは、美の本質を探ってみれば、自明の理であろうと思います。 だからこそ、恐怖映画とか怪奇映画は、ロマンチックで美しいものとされてきました。 近年にいたり、即物的とも言うべき、血がドバドバ出たり、むやみに残虐シーンが多いホラー映画が生まれてから、美と恐怖の間に乖離がうまれたように誤解されるようになったように思います。 私はそうは思いません。 下品なホラー映画には、恐怖を感じません。 しかし上質なホラー映画は、恐怖とともに、うっとりするような映像美を描き出します。 つまり下品なホラー映画は美しも無ければ怖くも無いので、美と恐怖の融合など望むべくもないということです。 「シャイニング」しかり。シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン ジャック・ニコルソン,シェリー・デュバル,ダニー・ロイドワーナー・ホーム・ビデオ 「リング」しかり。リング 鈴木光司,高橋洋角川映画 「箪笥」しかり。箪笥 イム・スジョン,ムン・グニョン,ヨム・ジョンア,キム・ガプスアミューズソフトエンタテインメント 「ノスフェラトゥ」しかり。ノスフェラトゥ クラウス・キンスキー,イ...
文学

永遠

今日は梅雨寒。 最高気温は20度程度と、ずいぶん涼しく感じられます。 考えてみると、梅雨を詠んだ俳句というのは、あまり思いつきません。 俳句というと自然美に人情などをからめて詠む短い定型詩という印象が強いのではないでしょうか。 しかしあえて、この中途半端な梅雨の時季に、哲学的とも言うべき、永遠を感じさせる句を鑑賞してみたいと思います。 生きかはり 死にかはりして 打つ田かな 村上鬼城村上鬼城の世界松本 旭角川書店 この句は極めて分かりやすいながら、どこか不気味な感じが漂って、この俳人の持ち味がよく出ていると思います。 生きかはり死にかはりという句に、人間の営みの、命のサイクルとでも言うべき永遠性が感じられます。 じつにスケールの大きな句で、俳句というもののイメージをぶち壊すような破壊力を感じます。 百年後の 見知らぬ男 わが田打つ 齊藤美規白壽―齊藤美規句集 (今日の俳句叢書)斉藤美規角川書店 この句も、100年後という遠い未来に思いを馳せて、SF的な趣を醸し出しています。 100年後、私の職場が存続しているのかどうかさえ分かりませんが、まだ存在していたら、相も変わらずつまらぬ事務仕事...
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