2015-06

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仕事

ご隠居気分

今週も5日間、休まず出勤できました。 まずは上々。 珍しく、一週間が早く感じられました。 何かと忙しかったせいでしょうか。 森鴎外は軍医として勤務する傍ら執筆活動にいそしんだわけですが、小説家としての成功だけでなく、軍医としても最高の出世を果たしています。 その鴎外にしてからが、勤務時間中の自分を、芝居をしているようだ、と評しています。 夜、帰宅して執筆したり書を読んだりしている時こそ自分が自分になる、というわけです。 最高の栄達を得た鴎外ですらそうなのですから、木っ端役人の私が、勤務時間中の自分に違和感を感じ続けるのは当然でしょう。 しかしその芝居も板についてきたようで、違和感は小さくなってきているように感じます。 そう感じるまで、23年と2か月半もかかってしまいました。 気づけば定年まで14年と9か月半。 今まで働いた期間よりも、これから働く時間のほうがはるかに短いのですねぇ。 なんだか不思議な感じがします。 仮に定年が5年延長になったとしても、今まで働いてきた時間よりは短いわけで、それはありがたいことです。 うんと長生きしてたっぷりと年金をもらい、今まで払った分の元を取らないと損...
思想・学問

日本という呪縛

人間、この世に堕ちるにあたって、生まれる場所も時代も家庭環境も選ぶことはできません(一部宗教などでは、自ら選んで生まれてくるとも言われます。過酷な環境を望むのは、そのほうが修行になるからだ、とも)。   平和な時代に、豊かな国の裕福な家庭に生れ落ちるというのはこの上ない幸運です。  広い意味で言えば、今の時代に日本に生まれるということは、それだけでまぁまぁ幸運なのではないでしょうか。  殺し合いもないし、食うに困るということも滅多にありません。 そして人は、生まれた場所や時代に縛られざるを得ません。  同じ日本に生まれるにしても、時代は大きな要素です。 大正時代に生まれていれば、太平洋戦争で兵隊にとられる可能性が高かったでしょう。 私たち日本人は、日本という呪縛から逃れることは出来ません。 気候、風土、歴史、文化、言語。 私たちはおぎゃぁと生まれた瞬間から、日本語の嵐にさらされ、日本的価値観を身に着けて成長せざるを得ません。 日本人の秩序や規律を重んじる高い倫理観は世界から評価されているようですが、同時に負の側面も身に着けてしまいます。 集団を重んじて個を軽んじることや、他人の目を気に...
文学

遍在

世に不思議の事象あまたありと雖も、我が身に降りかかることありとは思はざりき。 我、宵、寝ころびて書読みつつうたた寝すれば、我が身を薄き膜覆いたり。 はて、なんぞと思ゆれども、膜の中、涼しく快きゆえ、我、そを楽しみたり。 うつらうつらせしうちに、目覚めれば、膜厚くなりて、もはや防弾ガラスの如くなり。 我、そを驚かず。 むしろ望むところと、喜ばざる能はず。 陶然としてガラスの膜眺むれば、膜、僅かに振動起こしたり。 されど我が寝ころびおる畳、微動だにせず。 我、ただ酔いたる心地して、成り行きを楽しみたり。 膜の動きいよいよ激しく、つひには浮かばむとす。 我、そを見ても、動じることなし。 すべては予め定められしことと思ゆ。 ついに膜、勢い増して跳ね上がり、天井を突き破る。 天空目指し一直線に飛ぶ。 気づけば眼下に列島の形をなしたる光を見ゆ。 光、点在し、光多きは都会なりしと悟る。 我、天高く浮遊する化け物となりしか、はたまた天上界に至りて天使に化けたるか。 膜、堅固にして我を守ること万全たり。 しばし浮遊せし後、膜、再び振動す。 さらなる高みに向かひ、上昇すること宇宙ロケットの如し。 我、初め...
その他

心落ち着く

梅雨の晴れ間に恵まれました。 外は蒸し暑いようですが、職場はエアコンが効いて快適です。 良い時代に生まれたものだと思います。 冷房が普及する前、勤め人はどんな感じで仕事をしていたのでしょうね。 もはや想像もつきません。 サラリーマン川柳に、 休みより 心落ち着く 出勤日 と言う、笑うに笑えず、泣くに泣けない句がありました。 しかしそれも、冷暖房完備の時代だからこそ。 冷房が無い時代には、自宅の畳の間に裸でひっくり返っているのが最も心落ち着いたのではないでしょうか。 私はもちろん、職場が落ち着くなんて思ったことは、23年間のサラリーマン生活で一度たりともありません。 当たり前ではありますが。 自宅にいると落ち着かないというのはずいぶん不幸な境遇だと思います。 配偶者との仲が悪いのか、子供との関係が悪いのか、はたまた舅姑がわずらわしいのか、なんだか知りませんが、推測するに人間関係の問題がほとんどでしょうね。 一人暮らしの若者が、職場のほうが落ち着くなんてセリフを吐いているのを見たことがありませんし。 ただ、うつ状態で休み始めたのが8月だったため、その年はずいぶん電気代がかさみました。 何し...
その他

脱出、帰還?

首都圏もいよいよ梅雨入りのようで、今日は一日雨でした。 車通勤ですので、雨でも大して影響はありません。 東京の東のはずれから都心部に電車で通学していた高校・大学の頃は本当に雨が嫌でしたね。 濡れるのもそうですが、満員電車の湿気がひどいのです。そんなことを7年続けて、私は下り電車で通える千葉県に職場を求めたというわけです。 最初のうちは江戸川区から千葉に通っていましたが、なんとなく親許を離れたくなり、就職して3年で千葉にアパートを借りました。 千葉市よりももっと奥地にアパートを借りたため、家賃は23区内の半額以下でしたね。 びっくりするとともに、良い所だなぁと、実感したのを覚えています。 その後結婚して千葉市内にマンションを購入。 移住してもう20年が経とうとしています。 一人暮らしを始めた時はうれしくて、ずいぶん実家に無沙汰しました。 今も東京に住みたいとはかけらも思いません。 職場は千葉だし、休日に東京へ出かけたければ、高速を使えば1時間もかかりません。 ただ、定年退職した後、どう思うかは分かりません。 一日ぷらぷらしていたら、美術館や劇場に出かけたり、ただ散歩するだけでも東京の繁華...
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