文学 イン・ザ・メガチャーチ
本屋大賞受賞作「イン・ザ・メガチャーチ」を読み終わりました。 本屋大賞とは、書店員が読んでもらいたいと思う小説に投票し、最も得票が多かった作品が受賞するというものです。 偉い先生が選ぶ直木賞よりも本屋大賞を受賞するほうが嬉しいという作家もいるほどです。 それはそうでしょう。 現場の人が面白いと思ってくれているわけですから。 この小説はファンダム経済を扱っています。 いわゆるオタクが推しのために多額の金を遣って同じCDを何十枚も買ったり、オタク仲間と金を出し合って渋谷に巨大な広告を出したり、それで経済が潤うというカラクリ。 当然、アイドルや俳優を操っているのはバックにいるおじさん達ですが、オタクはそんなことは百も承知で推し活を嬉々として進めます。 この作品では、若手俳優が突然自殺し、そのファンたちが自殺を認めず、霊媒師に多額の金を払って若手俳優と対話し、自殺ではなく、日本崩壊を企む黒幕に依って殺されたのだと確信するに至ります。 若手俳優が黒幕の存在に気付いてしまったから殺されたというのです。 そしてまるで新興宗教のように黒幕の存在を暴くための運動に血道を上げることになります。 そのストー...