文学 夜果つるところ
昨夜は「夜果つるところ」という小説を読みました。 楼閣で暮す少女。 彼女の周りには狂女となり果てた実母、育ての母、戸籍上の母の三人の母親がいます。 そして女郎に男衆、客。 なかでもカーキ色と呼ばれる陸軍の青年将校たちは後に2.26事件を起こす、乱暴な客です。 紳士の鑑のような子爵、放蕩者の小説家くずれ。 いずれ劣らぬ奇人たちが幻想的な物語を進行させていきます。 2.26事件のみならず、楼閣で起こる惨劇。 そして少女の謎の出自。 この不思議な物語を、うっとりと読みました。