よく時代劇なんかで、病に伏せる殿さまが紫の鉢巻をしていますね。
あれ、なんででしょう?
一説には、軽い頭痛なんかは頭をきつく縛ることで痛みがなくなるからだとか、気合で治すためだとか、色々言われますが、本当のところはわかりません。
江戸時代、頭痛に効くとされていたのは、梅干しをつぶして額に張る、という方法だそうです。
梅は三毒を断つ、と言われていたとか。
つまり、食・血・水を清掃するとか。
寝すごして 嫁梅干しを 顔へあて
という古い川柳があるそうです。
仮病ですね。
少し色っぽいのでは、
梅干しを はがしてしまう 好いた客
というのはいかがでしょう。
花魁にも、少々頭が痛くても会いたい客がいたということでしょうねぇ。
現代のソープランドにも、こんな粋な関係性のソープ嬢と客がいるんでしょうかねぇ。
もっとも、逆もあります。
振しんの 梅干張るは そら頭痛
振袖姿の若い新造が梅干しを張っていたら、それは仮病だと言っているわけですねぇ。
客をとるようになったばかりの若い新造には、どうしても会いたくない客がたくさんいたんでしょうねぇ。
頭痛の時に梅干しを額に張るというその単純な行為が、さまざまな川柳を生むほど、色々な人間模様を繰り広げさせたのですね。
面白いものです。