とびお

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その他

56歳

今日は私の誕生日。 56歳になります。 就職して34年目、結婚して27年目を迎えます。 でもなんだかそういう年齢になったのだという実感がわきません。 子供ができなかったせいでいつまでも新婚気分が続いて、今でも同居人とじゃれあったりして、初老の自覚が無いのでしょうね。 緑内障になったりして体は確実に衰えているというのに。 まずは色々ありましたが誕生日を寿ぎたいと思います。
ブログ

氷の轍

今日は夏休みの最終日。 心が沈みます。 この休みは二泊三日で那須高原に行く予定でしたが、同居人のコロナ発症で断念。 一人で映画館に2回出かけた以外は家でおとなしく読書をしてすごしました。 今日は桜木紫乃のミステリー「氷の轍」を読みました。 50年に及ぶ母親、母親を慕う男、母親に売られた二人の娘の物語が雄大に語られます。 作中、折々に北原白秋の短い詩が挿入されます。 他ト我という詩です。 二人デ居タレドマダ淋シ 一人にナッタラナホ淋シ シンジツ二人ハ遣瀬無シ シンジツ 一人ハ堪ヘガタシ この小説は、人と人との遣る瀬無い関係性を切り取って見せます。 遣る瀬無い事情で殺人事件が発生し、遣る瀬無い事情で互いに知らなかった50年が語られます。 知らずに済めば良かったのにと思わせます。 この作者、いわゆるミステリー作家ではありませんが、優れた筆力で読ませてしまうあたり、脱帽です。購入はこちらから ↓
映画

国宝

昨日に続いて映画館に行きました。 大ヒット中の映画「国宝」を観るためです。 ヤクザの父を15歳の時に抗争で殺され、天涯孤独の身となったキクオ。  その美しい顔立ちと、余興で見せた踊りから女形としての天賦の才を見抜いた上方歌舞伎の大御所。 大御所はキクオを歌舞伎役者にすべく、弟子として迎えます。 大御所には跡取り息子のシュンスケがいます。 キクオと同年齢のシュンスケ。 二人は互いに芸道に励み、兄弟のような、親友のような関係を築きます。 しかし糖尿病がもとで入院を余儀なくされた大御所の代役にキクオが指名されたことで、二人の関係に隙間風が吹き始めます。 シュンスケの母親は御曹司であるシュンスケが代役を務めるべきだと強く主張しますが、大御所はあくまでキクオに拘ります。 その後様々なエピソードがあり、シュンスケが亡くなって数年後にキクオが御曹司でも無いのに人間国宝になるというお話。 ストーリー自体は大したことが起きませんが、圧倒的な映像美に引きこまれます。 私は数えるほどしか歌舞伎を観に行ったことはありませんが、歌舞伎とはここまで美しいものであったかと驚嘆させられます。 この映画は理屈を抜きにし...
映画

雪風

今日は映画館に足を運びました。 観たのは昨日から公開されている「雪風」です。 太平洋戦争勃発当時86隻あった駆逐艦のなかで唯一生き残り、幸運船と呼ばれた軍艦と、その乗組員たちの物語です。 雪風はとにかく沈まないしたいして損傷もしないので、他の沈んだ船の船員の救助ばかりやっています。 物語はやや冗漫で、無駄に長いような気がしました。 戦艦大和による沖縄への特攻にも参加しながら生きて帰ってきたのは奇跡的だと思いますが、そればかり強調されるとやや白けます。 戦争映画は難しいと思わされました。
文学

秋雨物語

昨日は小説を読みました。 貴志祐介のホラー短編集「秋雨物語」です。 この作者は長編が多いというイメージがあります。 「黒い家」・「13番目の人格」・「天使の囀り」等を夢中で読んで震え上がったものです。 それらに比べて、「秋雨物語」は、ジュブナイルというか、子供向けのイメージが強く出ていました。 読みやすかったですが、どこか物足りない感じがします。購入はこちらから ↓
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