美術

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現代の茶

虎ノ門の智美術館に行ってきました。 展覧会は、「現代の茶」です。 現代の陶工の手による名品の数々が展示されていました。 茶道具を美術館で観るのは歯がゆいですね。 どうしても、手にとって観たくなります。 茶道具は洗練された機能美が魅力だと思いますが、今回の作品は、奇をてらった、前衛的な道具が多かったように思います。 これで一服いただきたいものだ、というような道具は残念ながらありませんでした。 帰りは暑い中、赤坂のあたりをぶらつきました。 今日は立秋ですが、そんな気配はありません。 セミの声が、騒々しく、暑さを倍増させたのです。智美術館のHPです。
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能の雅 狂言の妙

今日は猛暑をおして六本木、サントリー美術館に出かけました。 「能の雅 狂言の妙」展です。 おそらくこれほど大規模な能・狂言に関する展覧会は、史上初ではないでしょうか。 衣装、面、小道具、大道具、それに絵巻まで、展示物は多岐に渡っており、私はしばし陶酔しました。 国立能楽堂が集めたコレクションということで、私はそう広くもない美術館を二時間近くもさまよったのでした。 能楽は演劇や舞踊としてだけではなく、それに関わるあらゆるものが美的なのです。  その洗練された美は、私のわずかな知識からすると、世界に例を見ないものです。  このような幻想的な総合芸術を生みだした我がくにの祖先たちの優れた感性には、驚嘆せざるをえません。 その芸術性は、古典でありながら前衛的で、先進的です。 三島由紀夫は「近代能楽集」を著しましたね。 能は今なお、進化し続けているのです。近代能楽集 (新潮文庫)三島 由紀夫新潮社
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MASKS 仮の面

猛暑のなか、千葉市美術館に行ってきました。 「MASKS 仮の面」展です。NHKの日曜美術館で紹介されたせいか、盛況でした。 日本、アフリカの仮面を中心に、アジアやオセアニアの仮面がこれでもか、というほど展示されていました。 多くは、呪術的な意味合いの濃い、厄除けや、あるいは精霊を模ったものです。日本でいえば、天狗や鬼の面がこれにあたります。 そしてそれらは、不気味でありながら、どこかユーモラスです。 人々の暮らしがそうであるように。 呪術的な面に比べて、能面は、それが般若であっても爺であっても、また醜女であっても、はるかに洗練され、美的です。 とくに今回 の展示のように並べてあると、一目瞭然です。 人々の祈りが凝縮した呪術的な面も魅力がありますが、私はどうしても、スタイリッシュな能面に魅かれます。仮面―そのパワーとメッセージ佐原 真,勝又 洋子里文出版能面入門金春 信高平凡社
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有田焼

わざわざ新宿まで足をのばし、有田焼市に行ってきました。 青木龍山・清高親子の作品などを見て、目の保養になりました。青木龍 山の天目の茶碗で、とても気に入ったものがあったのですが、26万5千円という値段をみて、諦めました。 その代り、美術館と違って手に取れるのをよいことに、さんざん指紋をつけてやりました。 茶碗の他にも、小皿やぐい飲み、湯のみなど、心惹かれるものばかりでした。 お金持ちになりたいものです。 帰り、近辺をふらふらしていたら、2丁目のゲイバーが並ぶ一角に出てしまいました。ゲイバーは一見そういう店だとわかりませんが、ゲイ用のアダルトショップが何軒も営業していて、目をひきました。昼間からむさくるしい男たちがたむろしていましたので。 世間から差別されがちな少数者だからこそ、こうやって一つところに集まるのだな、と思いました。 私も精神障害者の自助グループに参加したり、リワークに通ったりしましたから、自分と近い境遇の人を求めてしまう気持ちはよくわかります。 世間の偏見に負けず、堂々と生きてほしいものです。
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おもてなし

昨日は雨のなか、六本木は東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館に足を運びました。 展覧会は、「おもてなしの美ー宴のしつらいー」です。 様々な意匠をこらした酒器や茶器、お重などと、宴の様子を描いた絵巻物などが展示され、飽きさせません。なかには「放屁合戦」と題する鎌倉期の漫画などもあり、ユーモアも感じさせました。 私が一番気に入ったのは、漆に金箔で彩色がほどこされたお重です。じつに美しい、職人技でした。毎日リワークで日替わり350円の仕出し弁当を食っていますが、たまには姉やに美しいお重を持ってこさせたいものです。
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