美術

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根津美術館

昨日、南青山の、新装なった根津美術館に行って来ました。 もともと初代東武鉄道社長の根津嘉一郎の個人コレクションだった骨董品を並べた美術館だけあって、なんとも脈絡のないものでした。東洋の古美術、という共通点はありますが、絵画から考古遺物まで、様々です。 むしろ、美術館そのものの建築と南青山とは思えない広大な庭が、印象的です。 それにしても、青山というのは妙な町ですね。自由が丘なんかもそうですが、洋服や鞄などを商う、小さな店ばかりが軒を連ね、人間が生きるに必要なスーパーや食料品店などがまるで見当たらないのです。この地に住む人々はどこで普段の買い物をし、いかに生活をおくっているのか、不思議に思います。 東京の都心に近く、また、泥臭い繁華街、渋谷もすぐ近くです。 私が想像するに、東京生まれよりも、立身出世を夢見て上京した田舎者がこの町を発展させたように思います。 なぜなら、この町には含羞というものがまるで感じられません。これ見よがしな、しゃらかしぶりです。 散歩するには面白いですが、住まうには少々気取りすぎです。 私は、高校・大学と、青山近くの学校に通いましたが、当時も、今も、好きになれません...
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春日権現験記絵(かすがごんげんげんきえ)

一昨日、NHKの「日曜美術館」で、「春日権現験記絵(かすがごんげんげんきえ)」が紹介されていました。 700年前の作で、驚くほど色鮮やかです。春日大社に保存され、後に皇室に献じられた、とのことで、保存状態が素晴らしいのです。 公家から庶民にいたるまで、当時の生活がリアルに描かれています。 また、ストーリー仕立てになっており、かつてはこの絵巻を見るためには予め神事をおこなわなければならなかったとか。たいそう大げさですね。 来週から東京国立博物館の「皇室の至宝」展で見られるとか。 でも混むでしょうねえ。
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英 一蝶

今朝、NHKの日曜美術館で英一蝶(はなぶさ いっちょう)という元禄期の絵師をとリ上げていました。 私は浅学にも、この絵師の存在を今日まで知りませんでした。 吉原通いを毎晩続け、幇間として旦那衆のご機嫌をうかがいながら、画材を取材していた、とのことです。 その作風は諧謔にして豪華。遊び人の片鱗がうかがえます。若冲などの糞真面目な画風と違い、遊び心に満ちています。 47歳にして生類憐れみの令を笑い飛ばす絵を描き、三宅島に流されますが、11年後、ご赦免舟で江戸に帰還。74歳でその生涯を閉じるまで、精力的に画業と句作に徹します。 肖像を見ると鬼のような恐ろしい顔ですが、絵は、優れて洒落ていました。 現在板橋区立美術館で展覧会を開催しているとのこと、ぜひ出かけてみようと思います。英一蝶
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能「三井寺」

昨日はNHKで能公演「三井寺」を観ました。 「三井寺」はわが子をさらわれ、狂った女が、清水寺でわが子の無事を祈ったところ、近江の三井寺に行くように、とのお告げがあり、三井寺に行く話です。 三井寺に着くと、月見の最中で多くの坊主が並んでいるなかに、一人、幼子が混じっています。狂女と幼子が互いに名乗りあい、親子だと知って、抱き合い、終わります。 狂女の話としては、春の「隅田川」と並ぶ、秋の名作です。 遠近法なのか、わざとちいさくしつらわれた三井寺の名鐘が、秋を連想させます。 狂女が三井寺に着き、坊主どもが騒ぎ出してから、鐘をつき、わが子を抱くまでが、一気に魅せて、圧倒的迫力をもって迫ってきます。 それにしても、能の衣装は美しいですね。 演劇のファッションとしては、世界一です。 堪能しました。
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東京都現代美術館

先日、新装なった東京都現代美術館に行ってきました。 リニューアルして、大幅に企画展示のコーナーを増やし、常設展示を減らしていました。現代美術というのは、見る者を挑発するようなところがあった、圧倒されました。
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