映画

ドラマ

架空OL日記

ブルー・マンデーを迎えました。サラリーマンにとっても、学生にとっても一週間で最も憂鬱な日です。「架空OL日記」という映画化もされたドラマがあります。 バカリズムの脚本で、男ながらOLとして出演もしています。 某銀行におけるOLの日常が時に淡々と、時にエクセントリックに描かれます。 一話完結で、上司の悪口や他愛もない会話を楽しむOL達。 きっと現実のOLもこんな感じなんだろうと思わせて説得力が有ります。 その中で、駅から銀行に向かう二人のOLが月曜日について語り合います 「月曜日って憂鬱だよね」 「なんなら日曜日の夕方から憂鬱だよね」 「じゃあ、月曜日はお休みってことで」 「承知しました」 「でもそれだと火曜日憂鬱問題が発生するね」 「火曜日も休みということで」 こういった会話を繰り返し、ついには金曜日の午後だけ出勤ということで話がまとまります。 もちろん叶うはずが無い、勤め人の切ない願望です。 静かで特別なことは起こらない、しかし魅力的なドラマ。 人生もまた、そうなのかもしれません。 結婚や出産、親類縁者の死といった出来事があったとしても、それらは特別なことではなく、生きていれば多くの...
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地獄の花園

今日は息つく暇もないほど忙しく、酒を呑もうとも思わなかったので駅前の中華屋で冷やし担々麺を食って帰宅するなり風呂も入らずリビングのホットカーペットで1時間ほど眠ってしまいました。 そうなると今度は眠れなくなるというのが世の常で、ネットフリックスでなるべく馬鹿々々しいドラマか映画を観ようと、「地獄の花園」というのが眼にとまり、なんとなく1時間40分ほどの作品を観てしまいました。地獄の花園永野芽郁 大会社には堅気のOLと喧嘩に明け暮れるヤンキーOLが存在する世界。 その世界で繰り広げられる抗争が描かれ、誠に馬鹿々々しいほど痛快です。 そんな中、堅気のOLとして生きている主人公の永野芽郁演じるナオコ、普通に仕事をし、仕事帰りには同僚と食事をしたりして、彼氏が欲しいとぼやきながら普通のOLとして生きています。 そんな中、途中入社の広瀬アリス演じるランが3派が入り乱れていたヤンキーOLたちを一日で傘下に収めてしまいます。 なぜかランとナオコは仲の良い友人になっています。 ランの強さに脅威を感じた一部上場の大会社のヤンキーOLがランを呼び出すためにナオコを拉致。 一人乗り込んだランは孤軍奮闘するも...
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猿の惑星/キングダム

今日は久しぶりに映画館に足を運びました。 観たのは「猿の惑星 キングダム」です。映画『猿の惑星/キングダム』予告(60秒)|300年後の猿が支配する世界|完全新作 5月10日(金)公開   「猿の惑星」の第一作が公開されたのは1968年だそうです。  私が生まれる1年前です。 ですがテレビでたびたび放映され、私は何度も観て感銘を受けました。 猿が人間を支配する世界を描いたもので、テンポよくスリリングな物語で、何度観ても名作だと感じました。猿の惑星 (字幕版)チャールトン・ヘストン その後続編や新シリーズが制作されていますが、第一作に勝るものは未だ公開されていません。 シリーズ物の宿命でしょうか。 今日観た作品はチンパンジーとゴリラの死闘を描きつつ、そこに最も狡猾で野蛮な、しかし知能が高い人間の女が絡んできます。 しかし、人間と猿とを正面から描いた旧シリーズの第一作と異なり、猿と人間の関係性が曖昧で、出来が良いとは言えない作品になっています。 尺も無駄に長く、正直退屈しました。 新シリーズも猿の覚醒を描いた第一作が一番良いようです。 シリーズ物というのは難しいですねぇ。
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それだけ

今日は空気が冷たいながらきれいに晴れ渡って風もなく、自宅に籠っているかぎり小春日和と呼んでも良い日となりました。 こんな日に特別急ぎの仕事が無いのに出勤する気が湧くはずもなく、休暇を取りました。 夕飯の買い物に出かけた以外、自宅でのんびり過ごしました。 わが家はマンションの低層階ながら南西の角部屋に所在しているため、陽当たりは極めて良好です。 ほとんど日向ぼっこをして一日を終えてしまいました。 一人でぼんやり寛いでいると思考はあまり良い方に向かいません。 じつは同じ部署で働く30代後半の女性が1月いっぱいで退職することになりました。 がん治療のためです。 今まで休み休みながら働いていたのですが、抗がん剤があまり効いてくれなかったそうです。 残念です。  日本人の平均寿命は80歳を超えているそうですが、私にはそうは思えません。 毎年毎年、知り合いの誰かが現役世代で亡くなっているからです。 その中には、多くの後輩も含まれます。 病気で亡くなる人、事故死する人、自ら命を絶つ人、じつに様々な理由で彼ら彼女らとお別れしてきました。 そのたびに、生き物の儚さと世の無常を感じます。 ある後輩はもとも...
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今日は朝一番で近所のシネコンに向かいました。 車で15分ほど。 観たのは北野武監督の「首」です。 本能寺の変前後の信長、秀吉、光秀、荒木村重らを描いた大作ですが、好悪が分かれる作品だと思います。 まず、やたらと首を切り落とし、高々と掲げるシーンがあること。 日本人はかつて首狩り族だったことを思い知らされます。 NHK大河ドラマでは絶対に無いシーンです。 NHKで描かれない点と言えばもう一つ、武人の契りと称する男色が色濃く描かれることです。 この作品では荒木村重と光秀は恋仲ということになっており、光秀に辛くあたる信長はじつは光秀に懸想しています。 信長と森蘭丸との濡れ場は特に濃厚です。 かつてわが国では男色はタブーではなく、むしろ男の嗜みの一つであったと聞きます。 男とも女とも色を楽しむのがむしろ普通であったとか。  そういう意味では、この映画はもしかしたらリアリティを求めたのかもしれません。 しかし、本能寺の変あたりの秀吉は脂が乘りきり、野心に燃えていたはずですが、たけし演じる秀吉はユーモラスで枯れたおじいさんにしか見えません。 他のキャストがなかなか良かっただけに残念です。 特に信長...