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シルク

去年公開された台湾のホラーSF「シルク」をDVDで観ました。 江口洋介がマッドサイエンティストの役で出ていますが、不気味な感じがなくて、拍子抜けしました。 幽霊を捕まえて監禁する、という発想は今までのホラー映画にはなくておもしろいと思いましたが、膨らませが足りないように感じました。シルク 江口洋介,チャン・チェン,チェン・ボーリン,バービィ・スー,カリーナ・ラムエスピーオー
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ヴィム・ヴェンダース

今宵、晩酌をやっていると、どこからともなく、天使の詩が聞こえてきました。 私が最も敬愛する映像作家、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督が1987年に撮った、「ベルリン天使の詩」です。 この映画を、私は何度うっとりと観たことでしょう。 モノクロの映像で、人間の歴史を共に歩んできた二人の天使が、重厚な音楽のもと、陰鬱に深いセリフを交わします。天使といっても、暗いコートをはおい、無精ひげをはやした初老の姿です。ときにそれは退屈なほど、延々と続きます。それもそのはず、天使にとって、生きることはただ人間を見ることだけであり、退屈なのは当然です。 しかし一人の天使が、人間に恋します。かつてなかった感情を覚えます。そして天使は、人間になって、彼女とともに生きたい、ともう一人の天使に相談します。 永遠に退屈を生きる天使から、一瞬のきらめきに生きる人間へ。 そしてついに、人間になります。 モノクロだった画面は突如カラーとなり、まばゆいような生の賛歌に溢れます。 この映画はバイブルのように一部からあがめられ、今も伝説となっています。私もまた、信者の一人です。もう観てください、としか言いようがありません。 そ...
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40歳の童貞男

DVDで「40歳の童貞男」を観ました。 タイトルのとおり、40歳の童貞男が主人公のコメディです。 主役はフィギアやゲームが好きなオタクの家電量販店店員です。ですが、この男、ハンサムだし、体も鍛えてるし、女性が苦手といっても会話ができないことはないし、男の友人にも恵まれているし、高齢童貞男には見えません。 「電車男」のような、いかにもはがゆい感じではありません。 真に女性が怖くて会話もできないような40男が、参考にしようとして観ても無駄でしょう。 べつにそこまでセックス経験があるかないかにこだわらなくても、と思いますが、確かに、私も40歳ですが、今でも女性経験がなかったら引け目に感じるだろうな、とは思います。 男女が人間同士として付き合うには、異性がどんな生き物なのか、多少は知らないと難しいでしょう。恋愛をしたり、異性の友人を持ったりすることで、男も女も、正しく異性と向き合い、異性を異性としてではなく、一個の人間として見ることができるようになるでしょう。 私の経験からいって、男というのは、十代後半ともなると、異性に強い性欲と好奇心を持ち始めます。その頃の私は、女性を、人間というよりも、性...
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自殺サークル

DVDで「自殺サークル」を観ました。 54人の女子高生が一斉に電車に飛び込んで集団自殺する冒頭から、謎の自殺が相次ぎます。インターネットのサイトに関連があるようですが、謎は謎のまま、最後まで不明のままです。 ただ、多くの人が、笑顔で死んでいきます。不愉快な映画です。 変に哲学的に描いて、人を煙に巻いているところも、気に入りません。 「あなたと、あなたの関係性はどうですか?」というセリフが頻繁に用いられますが、これも思わせぶりなだけです。この監督は、詩人で、芸術性が評価されている、とのことですが、腐った頭が生み出した、愚かな駄作としかいえません。 狂気を描くのなら、それなりの作法というものがあるはずです。自殺サークル 石橋凌,永瀬正敏,さとう珠緒,宝生舞,嘉門洋子大映
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弟切草

昨夜、DVDで「弟切草」を観ました。 ゲーム会社でバイトをしている奈美(奥菜 恵)は、突然現れた弁護士から、本当の父親が別にいて、その父が亡くなり遺産を受け取ることになることを告げられる。奈美は自分のルーツを知るため、元恋人のゲーム会社社長の公平(斉藤陽一郎)と共に亡父の屋敷へと向かう。  そこは、深い山中うっそうと茂った弟切草に覆われた洋館。屋敷の中には、奈美の亡父で世界的に有名な前衛画家・階沢蒼一の未発表作が残されていた。屋敷を探索する奈美と公平が発見したのは、奈美の双子の妹・直美の存在・・・。 やがて亡父・蒼一が犯してきたタブーの数々が明らかになると同時に、二人は何者かがしかけた罠、襲撃によって逃げ道のない恐怖の世界へと引きずり込まれていく。  ホラーの形はとっていますが、狂気の芸術に取りつかれた親子二代の物語とみるのが正しいでしょう。 ゲームが広く売れているようです。弟切草 特別編 インタラクティブエディション 小倉和彦,長坂秀佳,中島吾郎,仙頭武則パイオニアLDC
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