映画

スポンサーリンク
映画

多譲丸

近所の映画館に「多譲丸」を観に行きました。 畠山家の長男次男と次男の許嫁、それに畠山家の芋を盗みに入った少年が親交を深めながら成長します。しかし芋泥棒の桜丸が陰謀をめぐらして畠山家の長男を殺して家督を奪い、次男は盗賊、多譲丸として生き延びます。 因果はめぐり、桜丸と多譲丸は直接対決。刃の争いの末、多譲丸が桜丸を討ちますが、畠山家の家督を継ぐことなく、許嫁とともに盗賊として生きていく、という物語です。 応仁の乱が始まった時期を舞台に、萩原健一演じる足利将軍がじつに不気味で悪辣に描かれます。この映画の真のダークヒーローです。このダークヒーローに、酔いました。 衣装も豪華、映像も美しく、アクションも良いのですが、自由だの、愛だの、室町時代の日本には存在しなかった概念を恥ずかしげもなく多譲丸が語るのがしゃらくさい。 時代劇なら野暮なセリフは吐かせずに、芝居で語らせて欲しいものです。
映画

神の左手悪魔の右手

DVDで「神の左手悪魔の右手」を観ました。もともと楳図かずおのホラーコミックということで、安っぽくで残虐シーンが多いのが特徴です。 娘のために自作で殺人劇の絵本を書いていますが、いちいちそれを実行する殺人鬼を、田口トモロヲが演じて不気味です。怪演というべきでしょう。 ちょっと作りすぎな感じはしますが、ホラーという性格上、許されるでしょう。神の左手 悪魔の右手 楳図かずお,松枝佳紀松竹
映画

台風一過

大型で恐れられていた台風が過ぎていったようです。私の近所はもう晴れています。生ぬるい南風が吹いていますが、その程度です。なんだか呆気なかったような。 私は車通勤ですので、交通障害も関係ありません。 昔、「台風クラブ」という映画がありました。台風を待ち望む中学生たちが、台風の夜、学校に集まり、乱痴気騒ぎを繰り広げ、それは狂気にまで高められていく、という話です。中学生たちの過剰なエネルギーが、瑞々しく描かれていました。 きっと今回の台風にも、そんな中学生がいたかもしれませんね。台風クラブ 工藤夕貴,大西結花,三浦友和パイオニアLDC
映画

もうひとりいる

DVDで和製ホラー「もうひとりいる」を観ました。 美少女三人のグラビア撮影を廃校でおこなっているところ、それぞれの登場人物がドッペルゲンガー現象にあい、恐怖に追い詰められていく、という話です。私は寡聞にして知りませんでしたが、三人の美少女、結構な人気を博していたそうですね。たしかに、美少女でした。映像もきれいで、残虐なシ-ンがほとんどなく、気楽に楽しめました。 ドッペルゲンガーといえば、もう一人の自分を見た者は死ぬ、という言い伝えです。日本語では、自己幻視とか言いますね。芥川龍之介が体験したと、作品に書いていました。 雨に閉じ込められて、微熱の頭で見るには、良かったと思います。もうひとりいる
映画

カムイ外伝

昨日、「カムイ外伝」を観てきました。 正直言って、駄作です。 アクションエンターテイメントなのか、差別の問題を描きたいのか、よくわからなくて、中途半端でした。 アクションエンターテイメントなら、小難しいことは無しにしてほしい。 社会派時代劇なら、なぜ最下層の階級に生まれたカムイが忍者となったのか、また、なぜ命を賭してまで抜忍となったのか、ということを描いてほしい。 これでは原作が泣くというものです。キネマ旬報 2009年 10/1号
スポンサーリンク