精神障害

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精神障害

3年

早いもので今日で1月も終わり。 今週末は春のような暖かさだとの予報が飛び込んできました。 3年前の2月1日、当時双極性障害で長期病気休暇中だった私は、ようやっと病快方に向かい、職場復帰を目指して厚生労働省所管の千葉障害者職業センターにリワーク・プログラムに参加したのでした。 2月から4月半ばまで。 基礎体力をつけるため、毎朝ウォーキングをするのですが、凍えるような寒い日もあり、ぽかぽか陽気の日もあり、季節の移ろいをあれほど感じた日々もありませんでした。 12週間のプログラムを無事に終え、2010年5月1日に職場復帰。 その後は順調に出勤し、仕事をこなしています。 今思えばけっこうハードなプログラムでしたね。 ハードなプログラムに耐えられなければ職場復帰しても再発してしまう怖れがあるということなんでしょうねぇ。 ハードなプログラムながら、同じような病気を抱える様々な世代の人々との交流は楽しくもありました。 今でも一部の人とは時折会っています。 そうかと思えば再発を繰り返している人や音信不通になってしまった人もいます。 同じような病気と言っても、病後の容体は様々です。 今元気に働けて、ある...
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三週間

今日は疲労回復のため、一日家でごろごろしていました。 ただ、三週間に一度の診察日だったため、車で15分ほどの精神科クリニックに夕方行ってきました。 朝はいつもひどく憂鬱だけれど、職場に行ってしまえば怒涛のような仕事をてきぱきとこなし、帰る頃には軽い高揚感がある、と言ったところ、主治医は考え込んでしまいました。 朝憂鬱というのはうつ状態の典型的な症状。 高揚感があるというのは躁状態をうかがわせます。 とりあえず安定して出勤できているということで、薬は変わらず、また三週間後に診察ということで落ち着きました。 私は障害者自立支援法で「重度かつ継続」の認定を受けており、診察代も薬代も1割負担で済んでいます。 2年ごとに更新ということで、その診断書が用意されていました。 これを千葉市の保健福祉センターに提出し、審査を受けるわけですが、2年前と違い、今回は認定されるかどうか微妙なところです。 診断書には「近年は安定しているが、気分の動揺が見られる」ことを理由に「重度かつ継続」が相当であると書かれていましたが、診断書の他に納税証明書を提出しなければなりません。 2年前は長期病気休暇明けということで年...
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難民キャンプのメンタル・ヘルス

シリアの内戦に伴う難民キャンプで、子どもの精神状態が危機的状況に追い込まれているようです。 国連人道問題調整室の調査によれば、トルコ領内にある難民キャンプでは、子どもの半数がうつ状態にあり、三分の一がPTSDの状態にあるそうです。 これは容易に想像がつきます。 目の前で親や友人が殺され、自分も命の危険にさらされながら、命からがら逃げ込んだわけですから。 当然、突如押し寄せた大量の難民に十分な物資が行きわたるはずもなく、窮乏生活を強いられ、明日をも知れぬ身であれば、精神を安定させるほうが困難になるでしょう。 戦争と精神障害の研究は第一次大戦の頃から始まったようですが、それが特に注目されるようになったのはベトナム戦争がきっかけでしょうね。 それにしても昔、戦国時代などを生きた下級武士や地侍などは、どうやって精神の安定を保ったのでしょうね。 あまり時代劇などで戦争の悲惨さゆえに精神をおかしくするという武士は登場しません。 しかし、昔の戦争は今と違って基本的に白兵戦であり、目の前にいる敵を刺したり切ったりして行うわけですから、返り血は浴びるは、敵の苦悶の表情を間近に見るは、それはそれは精神に悪...
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診察

今日は今年最後の診察でした。 父の死とそれに伴う20キロもの体重減、研究教育職員を巻き込んでの担当替え騒動、トップを拒否しての永年勤続表彰、NHK番組への出演と、今年も色々ありました。 そんな中、精神の平衡を保ち、よくここまで乗り切りましたと、主治医は褒めてくれました。 精神科医のなかには、上から目線の命令口調で診察をする人もいるそうですから、私の主治医は人情のわかる名医だと思います。 診察の頻度も隔週から三週間おきに減りました。 快方に向かっているというより、ほぼ寛解したと言ってよいでしょう。 もちろん、薬を服用したうえでのことですが。 血圧の高い人が一生降圧剤を飲むように、腎臓が悪い人が一生透析を受けるように、私は一生精神病薬を飲み続ければよいと思っています。 そのほうがずっと楽に生きられます。 世の中には、明らかに精神に変調をきたしているのに、頑なに精神科にかかることを拒む人がいます。 精神障害者自らが精神障害者を差別しているんでしょうね。 悲しいことです。 また、精神科に受診したはいいけれど、服薬に罪悪感を持つ人もいます。 これも自分で自分を差別している例でしょう。 ちょっと調...
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番組への反響

昨日の晩は、多くの友人、知人から電話やメールをもらいました。 もちろん、NHKの番組を見てのこと。 改めて全国放送の威力を思い知りました。 なかには20年も会っていない学生時代の友人からの電話もあり、当然私が精神障害を患ったことなど知らず、非常に驚いた、という者もいました。 また、想像したより表情が良く、快方に向かっていることがわかってほっとした、というリワーク時代の仲間からのメールもありました。 どれも私を励まし、また、私が思い切って取材を受けたことを賞賛する内容で、良い友人、知人を得たものだと深く感謝しています。 精神障害に対する差別や偏見は今も根強く残っており、私がNHKの取材に応じることに、同居人は良い顔をしませんでした。 取材に応じることで、私が精神障害者であることが知られ、無用な差別にあい、症状が悪化することを怖れたようです。 しかし、私は、ほぼ完治した精神障害者の一人として、自分の経験をさらけ出すことが、今苦しんでいる同病者に少しでも希望を持ってもらえるのではないかと考え、取材に応じることにしました。 結果的に、それは間違っていなかったと思っています。 もしかしたら、今後...
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