精神障害

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精神障害

自傷行為

私は3年ほど前、過食嘔吐を繰り返していたことがあります。 ちょうど私に暴言を吐いた上司に対し、弁護士から謝罪と賠償を求める内容証明郵便を送った頃から始まりました。  半年ほども続いたでしょうか。 デプロメールという薬が処方されて、徐々に行わなくなりました。 私が参加する精神病者の自助グループに、リストカットが止められない20代後半の女性がいます。  精神科医によると、過食嘔吐もリストカットも、自分を傷つけることで一時的な安心を得ようとする行為だそうです。 過食嘔吐を始めるときは、思いっきり吐いてやるんだ、と気負って、絶対に食べきれない量の食糧を買い込みます。 そして酒を飲みながら一気に詰め込んでいきます。 15分もすると、息をするだけで吐きそうになり、トイレに駆け込み、何度も何度も喉に指を突っ込んで吐くのです。 後には、爽快感とともに罪悪感が残ります。 こういうことは二度としないようにしよう、と思うのですが、またやってしまいます。 パワーハラスメント事件が一段落したからか、デプロメールが効いたからか、あるいはその両方か、幸いにして過食嘔吐は止まりました。 リストカットを止められない女性...
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凡人

復職してそろそろ7カ月になりますが、病状は非常に安定しています。 落ち込むこともないし、上がることもない。 不安は朝方少し感じますが、ひどいときは頓服の抗不安薬ワイパックスを飲んでしのいでいます。 他に、抗うつ剤としてジェイゾロフトとリフレックスとドグマチール、抗躁剤としてリーマス、睡眠導入剤としてサイレースを飲んでいます。 休職中は頻繁に薬を変えましたが、今はいつも同じ処方です。 今の薬の組み合わせが合っていると、精神科医が判断したのでしょう。 リワーク3カ月から復職7カ月にいたるまで、同じ薬です。 こんなに長く薬が変わらないのは、発症以来初めてです。 きっと良い兆候なのでしょうね。 発症してから、私の人生観は変わりました。 文学新人賞などへの応募を繰り返していたのですが、そういうことに興味がなくなりました。 毎日働いて、給料をもらう。 ボーナスをもらったら少しだけ贅沢をする。 かつて毎日飲んでいた酒も、今は週末のみ。 週末は陽気が良ければふらふらと街に漂い出すし、悪ければDVDを観たり、本を読んだり。 あらゆることが小さくまとまりだしたように思います。 それはちょっと悔しいような気...
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昼寝

やってしまいました。 お昼を近所のパスタ屋ですませ、家に帰ってリビングのホットカーペットの上で横になっていら、いつの間にか爆睡。 夕方4時まで寝てしまいました。 午後は散歩するつもりだったのですが、もう無理です。 私はお日様がでていないと、外に出る気が起きないのです。 今週変に長く感じたり、体のバイオリズムが停滞期に入っているのかもしれません。 今夜は近所の魚屋で買ってきた赤貝とシマアジをつまみに、一週間ぶりに一杯やろうかと思います。
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不老不死

私は友人を二人、自殺で失っています。 一人は私より一つ年上で、精神病患者の自助グループのリーダーを務めていた人です。 タイの女性と付き合っており、結婚話が出ているとかで、一時帰国した彼女を追ってタイに行き、二週間後、帰国したら錯乱状態で即入院。 そのまま精神病院の隔離病棟で亡くなりました。 統合失調症を患っていましたが、薬がよく効いて元気で、頭脳明晰でした。 彼とは酒を飲んだりカラオケ屋で騒いだなかだったのに、どうしてなんでしょう。 もう一人は私より三つ年下の職場の後輩で、とくに持病はありませんでした。 10年も前になりますか。 忙しい年度末決算のさなか、突然無断欠勤し、翌日、警察から連絡があって、某温泉旅館で自殺していたのが見つかったそうです。 彼とは一緒に出張に行ったりした仲だったのに、どうしてなんでしょう。 今日は先に紹介した自助グループのリーダーだった方の命日です。 人間は致死率100%。 放っておいても死ぬものを、わざわざ自分で死ななくても、と思いますが、そういう独特の心理状態に陥ると、自殺ということが、極めて魅力的に思えるのでしょうね。 あらゆる困難や苦痛からの完全なる脱却...
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光トポグラフィー:精神科の新しい検査

最近、精神病の診断に、光トポグラフィー検査というのが使われるようになったことを知りました。 従来、統合失調症であれ、うつ病であれ、双極性障害(躁うつ病)であれ、医師の問診によることが多く、内臓の病気のように血液検査などの客観的な数値を見ることはありませんでした。 これが客観的に数値化できるとなると、早期発見にもつながるし、誤診を防ぐことも可能かと思います。 大脳を使ったときに脳の血液量がどのように変化するかを近赤外光を頭部にあてて観察するそうです。 例えば、「い」で始まる言葉を思いつくまま言ってください、と患者に命じます。 「い」で始まる単語を考えると、大脳が活発に働きます。 すると、通常、以下のような血流が見られるそうです。 ●健常者:課題が始まると大脳がすぐに反応して血液量が急増。課題に答えている間中、血液量は高いレベルを維持する。 ●うつ病:すぐに反応するものの、血液量はあまり増えない。 ●躁うつ病:課題が始まってからも血液量がなかなか増えない。 ●統合失調症:血液量が十分に増えない、増加、減少のタイミングが良くない。 東京大学医学部附属病院ではこの検査を今年の2月から開始し、う...
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