仕事

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ご隠居気分

今週も5日間、休まず出勤できました。 まずは上々。 珍しく、一週間が早く感じられました。 何かと忙しかったせいでしょうか。 森鴎外は軍医として勤務する傍ら執筆活動にいそしんだわけですが、小説家としての成功だけでなく、軍医としても最高の出世を果たしています。 その鴎外にしてからが、勤務時間中の自分を、芝居をしているようだ、と評しています。 夜、帰宅して執筆したり書を読んだりしている時こそ自分が自分になる、というわけです。 最高の栄達を得た鴎外ですらそうなのですから、木っ端役人の私が、勤務時間中の自分に違和感を感じ続けるのは当然でしょう。 しかしその芝居も板についてきたようで、違和感は小さくなってきているように感じます。 そう感じるまで、23年と2か月半もかかってしまいました。 気づけば定年まで14年と9か月半。 今まで働いた期間よりも、これから働く時間のほうがはるかに短いのですねぇ。 なんだか不思議な感じがします。 仮に定年が5年延長になったとしても、今まで働いてきた時間よりは短いわけで、それはありがたいことです。 うんと長生きしてたっぷりと年金をもらい、今まで払った分の元を取らないと損...
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まつろわぬ者

私が3月まで所属していた部署の長は、滑稽なほど独裁者気取りでした。それに対し、絶対服従する者が少し、面倒だから服従しているような顔をして腹の中では笑っている者が大半、そしてごくわずか、私のように面と向かって反論する者がいます。  私はちょっと反論を試みただけで、わずか1年で他部署に異動になりました。 誠におめでたいことです。 その部署は、いつもいやぁな雰囲気が漂っています。 小さな組織の、さらに小さな部署で、わずかばかりの部下を相手に独裁者を気取るというその心理が全く理解不能です。 そこで見たことから、人間が小さな権力に服従していく心理とはいかなるものか、考えてみましたが、私自身が服従しなかったため、よく分かりません。  よく、どんな田舎に行っても総理大臣を批判する声は必ずあるが、村のボスの悪口を聞くことは稀だ、と言われます。 総理大臣という地位は庶民から見ると高すぎて、批判しようが賞賛しようが、自分に跳ね返ってくることは無いからでしょうね。 そしてまた、マスコミはさかんに権力者の悪口を書きますから、それに感化されたという側面もあるでしょう。 それに対し、村長だか、村を支配するヤクザの...
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苦役

飯(あるいは酒?)の種であることは重々承知していますが、なんだか仕事なんてどうでも良くなってしまいました。 もともとそういう傾向はあったと思いますが、近頃それが激しいように思います。 加齢により堪え性がなくなったのか、新しいことを覚えるとか、細かな数字のチェックとか、そういうのがどうにも面倒くさくて仕方ありません。 それなのに世はあらゆることが電子化で、新しいシステムが導入されたり、システムの改変が頻繁にあったり、それがまたストレスですねぇ。 しかも電子化によって人がどんどん減らされ、一人が担当する仕事の幅は増えています。 そんなわけで、柄にもなく、農業でもやってみたいと思ってしまいます。 しかし私は土いじりをしたことがありません。 そのうえ虫が大嫌い。 ミミズなんか出てきたら卒倒してしまいそうです。 暑そうだし。 やっぱりエアコンが効いた事務室でしこしこ事務仕事に精を出すしかないんでしょうねぇ。 しかしそれはおそろしく退屈で、しかも面倒くさいことです。 退屈と面倒という苦役に耐えるから金をもらえるということは分かってはいますが、人間には感情というものがあります。 感情が仕事を拒絶しな...
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あわただしい

5月末に各種調書の締切やら会議やらが集中し、なんだかあわただしい毎日が続いています。 7年前なら心をやられていたであろうしんどい状況ですが、なぜか私は平気です。 なんだか人間らしい心を失ってしまったような気がします。
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暗澹たる

また一週間が始まりました。 毎週のことですが、月曜日はなんとなく憂鬱ですねぇ。 やや哲学的なことを考えずにはいられません。  生きることとは? 仕事とは? ということ。 昔、「働くことがイヤな人のための本」というのを読んだことがあります。 筆者自身、働くことがイヤで30代半ばまで定職に就かなかったという人で、今は哲学者として大学で教えているそうです。働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)中島 義道新潮社 当たり前ですが、禅問答のような内容で、すっきりするどころか余計もやもやしたことを覚えています。 嫌だ嫌だと言いながら、丸23年も働いて、24年目に突入してしまいました。 正直、こんなに続けられるとは思っていませんでした。 続いた理由は明白で、収入が無くなることへの恐怖です。 生活レベルを落とすことに対する恐怖と言ってもいいかもしれません。 おそらく、大方の人は、天職だなどとはかけらも思わず、ただ生活を維持するために、たまたま縁があった苦役のような仕事を続けているのだろうと思います。 自己実現だとか、ポジティブ・シンキングだとか、キャリア・アップだとか、きれいごとを並べ立てたところで...
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