
男同士
男ばかりの社会では、男同士の強い絆が見られることが多いですね。 軍隊とか、運動部とか、ある種の会社とか。 ここで男同士は絆を強めるために相手のために自己を犠牲にしてもよい、とまで考えます。 例えば、軍歌「同期の桜」。 貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の庭に咲く 咲いた花なら散るのは覚悟 見事散りましょ国のため 貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の庭に咲く 血肉分けたる仲ではないが なぜか気が合うて別れられぬ 貴様と俺とは同期の桜 同じ航空隊の庭に咲く 仰いだ夕焼け南の空に 今だ還らぬ一番機 貴様と俺とは同期の桜 同じ航空隊の庭に咲く あれほど誓ったその日も待たず なぜに散ったか死んだのか 貴様と俺とは同期の桜 離れ離れに散ろうとも 花の都の靖国神社 春の梢に咲いて会おう 旧制高校の寮歌、「嗚呼、玉杯に花うけて」。 嗚呼(ああ)玉杯に花うけて 緑酒(りょくしゅ)に月の影宿(やど)し 治安の夢に耽(ふけ)りたる 栄華(えいが)の巷(ちまた)低く見て 向ケ岡(むこうがおか)にそそり立つ 五寮の健児(けんじ)意気高し どちらも男同士の世界を詠ったもので、そこには同性愛的な香りさえ漂い...