思想・学問

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月の満ち欠け

暇に任せてネットフリックスで映画を観ました。 「月の満ち欠け」です。 この映画は、高校生の娘と妻を交通事故で失った男と、娘の輪廻転生をめぐる物語です。 女子高生の名前は瑠璃。 瑠璃は前世の記憶を持っています。 瑠璃は前世での恋人に会いに行きたくて仕方ありません。 7歳の頃瑠璃は多摩から高田馬場まで前世の記憶をたどって恋人がアルバイトをしていたレコード屋を一人で訪れています。 そのことがあってから、両親から高校を卒業するまでは勝手に出かけてはならないと約束させられます。 両親を深く愛していた瑠璃はそれを守りますが、高校卒業を待たずに交通事故で亡くなってしまうのです。 傷心の男は東京から故郷、八戸に戻り、老いた母親と暮らし始めます。 しかし男の傷が癒えることはありません。 そこに瑠璃の恋人だったという男が現れますが、全く話が嚙み合いません。 その男は、前世でも瑠璃と名乗っていた、前世の瑠璃に線香をあげにきたのです。  月日が経って、亡くなった娘の友人と会うことになります。 友人は娘を瑠璃と名付け、その瑠璃は前世、つまり男の娘の記憶を持っているのです。 現世の瑠璃が元父親に会いたいと言ったこ...
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生老病死

仕事で不安なことがあって、憂鬱な週末となってしまいました。 もう56歳。  8月で57歳になります。 若い頃は50も超えれば頓悟して仕事のことなんか平気になると思っていました。 でもそれは違っていたようです。 おそらくは退職するまで苦しむのでしょう。 そして退職したらまた別の苦しみが待っているのかもしれません。 昨日、今日と、最近あまり飲んでいなかった抗不安薬を飲んでしのぎました。 お釈迦様はこの世を苦ととらえました。 生老病死。 生きる苦しみ、老いる苦しみ、病の苦しみ、死の苦しみ。 人はそれらに逆らわず、絶えず流れる心に思いを寄せ、無駄な交わりを絶って己と仏法を頼りに生きろと教えました。  言うは安く行うは難し。 そううまくはいきません。 今私が苦しんでいる最たるものは、手術後の左目の不調。 本調子になるには2カ月くらいかかると言われました。 しかも見えるようになるのではなく、これ以上の視野の欠損を防ぐための手術です。 病の苦しみ、でしょうか。 他に自覚症状はありませんが、糖尿、高コレステロール、高血圧が内科医から指摘されています。 あれは食うなこれは食うなと言われて、もう食える物が...
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永久機関

この世には存在し得ないとされる永久機関。 本来は何のエネルギーも必要とせず、自ら永久に働き続ける機械を意味する言葉です。 これが存在し得ないことは多くの科学者が必死になって研究を続けた結果、18世紀末には分かっていたことでした。 その後永久機関という概念はオカルト的な意味を持つようになり、ムー大陸などと並んでいかがわしいものとされるようになりました。 私はそういった意味の他に、私たちが働く職場を永久機関のように感じてしまいます。 職場と言っても巨大組織に限りません。 仕事と言ったほうがよいかもしれません。 蕎麦屋は毎日蕎麦を打ち、野球選手は毎日白球を追い続けます。 そして私たち事務職は今日もパソコンに向かって事務仕事を続けます。 これを何世代にも渡って続けるのは、人というエネルギーですが、そのエネルギーが何者であるかは誰にも分からず、ただ金が欲しいのか自己実現を図りたいのか、意味も分からず働きます。 圧倒的多数の人は生活を維持せしめるため、嫌々毎日同じようなことをしています。 このことが、仕事を永久機関のように見せているのかもしれません。 私は夢想します。 これらのすべてを止めてしまい...
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神秘主義

臨死体験をすると多かれ少なかれ死生観が変わると言います。  私の知り合いに、交通事故にあい、二か月も生死の境を彷徨よった者がいます。  幽体離脱を経験し、強烈な光の中お花畑を通り、三途の川にいたってご先祖様からまだ川を渡る時ではないと諭され、気付いたら病床で意識を取り戻したというのです。 典型的な臨死体験ですね。 あまり語る人はいませんが、バッド臨死体験というのもあるようです。 地獄に落とされそうになって戻ってくる悪夢のような経験で、これも死生観を変容させ、善人になるべく努力を始めるとか。 誰でも地獄には落ちたくないですから。 臨死体験をして生還した私の知り合い、神秘主義の哲学者になって、大学教授におさまってしまいました。 何が幸いするか分かりません。 およそアカデミズムの世界とはかけ離れた、アカシック・レコード(宇宙の全歴史を記した記憶媒体)は存在するのか、存在するとして、アクセスする方法はあるのか、とか、宇宙の成り立ちをルドルフ・シュタイナーの神秘主義思想に依って解明しようとか、宗教を問わず、神や仏の存在を証明しようとか、何が専門か分からない研究をしています。 つまらぬ事務仕事に明...
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日曜日

何をするでもなく、静かな日曜日を過ごしました。 本も読まず、テレビも観ず、横になって、一日中、うつらうつらと過ごしました。 疲れていたんでしょうか。 すると、奇妙な夢を見ました。 とてつもなく快適で丸いドームに横たわった私は、高く飛翔し、ついには宇宙に達するのです。 私は宇宙の遍在となり、ついには神の領域に達します。 私こそは遍在となるのです。 そこで、目が覚めました。 何者でもない木っ端役人でしかない私が遍在となることは、不思議なことではありません。 誰もが遍在足り得るし、あるいは全ての生き物が遍在なのかもしれません。 静かな日曜日、私は神に近づいたのです。
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20世紀全記録

私が学生の頃、20世紀全記録という本が出版されました。 20世紀が終わる10年ほど前に出版されたので、厳密に言えば全記録ではありません。 しかし、この本には確かに20世紀の香りがふんだんに漂っており、私を魅了しました。 てっきり2001年を迎えたら完全版が出るのかと思ったら出ませんでした 残念です。 写真がふんだんに使われており、この本で20年代の禁酒法の時代やヒトラー率いるスタイリッシュなナチの姿に見入ったものです。  そして、ナチの敗北、我が大日本帝國の敗北。 戦後の我が国の平和と対照的な、ベトナム戦争や中東戦争。 平和と混乱が一体となっているのがこの世界だと思います。 人間が争いを止めるのは人間が人間ではない生物に進化(もしくは退化)した時でしょうね。今の人間が人間でいるかぎり、紛争が止むことは無いでしょう。20世紀全記録/講談社 編
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思考の整理学

昨夜は「思考の整理学」と言う本を読みました。 なんでも東大、京大の学生に最も読まれた本だそうです。 だからといって小難しい書物ではありません。 むしろ軽い読み物と言った感じです。 著者曰く、朝飯前というのは簡単な仕事というわけではなく、朝飯前が最も頭が働く時間帯で、だからこそ朝飯の前は難しい問題でも解決が容易だと言います。 で、朝飯前の時間を長くするにはどうすれば良いかというと、早起きするのではなく、朝飯を抜いてしまえば良いのだとか。 そうすれば朝飯前の時間が長くなって仕事がはかどる、なんてヘソの曲がったことが書いたりしてあって飽きさせません。 しかし悲しいかな1983年に出版されたそうで、現代の整理とは異なっています。 すなわち、ノート、カード、スクラップブックなどでの整理法が紹介されているのです。 1983年と言えば、コンピューターは専門家の間で使われる物で、一般的に使用される物ではありませんでした。 現代で整理と言えば、エクセルやワード等に入力して保存するか、あるいは紙であってもPDF化してデータにするのが一般的です。 データにすれば検索もかけられるし、そもそも紛失するということ...
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生活を始める?

先週の金曜日、千葉大学医学部附属病院の眼科を受診するために休暇を取ったため、今日まで4連休でした。 わりとゆっくりできたと思います。 今日は6時半に起きて朝湯に浸かり、朝飯は納豆と生卵だけの質素なおかずで白飯をたっぷりと食い、珈琲を飲んで二度寝しました。 幸せ。 昼は近所のラーメン屋であっさりした塩ラーメンを食し、ミスタードーナツで食後の珈琲を頂きました。 ラーメンや蕎麦は嫌いではありませんが、どうしても慌ただしく食って終わりになってしまうので、駅前のドトールやミスタードーナツで珈琲を飲むことを慣例としています。 その後近所の魚屋で中おちと真鯛の刺身を購入。 本当に良い魚屋が近所にあって良かったと思います。 実家からとても甘みの強い小松菜を送ってもらい、昨日、一昨日とお浸しにして食しました。 今まで食ってきた小松菜は何だったのかと思うほど旨い小松菜です。 小松菜は江戸川区の名産なので。 今日は油揚げを買ったので煮浸しにする予定。 野菜はその他はフルーツトマトです。 私は幼い頃からトマトが好物で、トマト坊やとまで呼ばれていたそうです。 自分では覚えていませんが。 こんな風に日々を生きてき...
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どのように、と、何ゆえに

昨日は4週間に1度の精神科通院日でした。 寛解状態が15年以上も続いている身であれば、毎度愚痴をこぼし、毎度同じ薬が処方されるという仕儀に相なることは仕方が無いと思います。 精神科クリニックが千葉駅近くにあることから、予約した診察時刻の2時間前にそごう千葉店に寄りました。 通勤用のビジネス・バッグを購入するためです。 今使っている物は10年以上使ってすっかりくたびれてしまったからです。 私は鞄には興味がありません。 鞄には何十万円も何百万円もする高価な物が存在するくらいの知識はありますが、鞄は中に必要な物を入れて持ち運ぶのがその役割であって、それを果たせてまぁまぁ見映えが良ければ何だって良いだろうというのが私の考えです。 で、2万円以下の安物を購入。 それでも鞄に金をかけたく無い私としては痛い出費です。 懐中時計は何十万円もするものをいくつも買っているのに。 通院前、東大教授で生物学者の小林武彦なる人物が書いた「生物はなぜ死ぬのか」という新書を読みました。 そのタイトルから哲学的な内容を想像したのが馬鹿でした。 著者は生物学者です。 自然科学の限界は、物事がどのように出来ているのかを解...
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生存に有利?

生物学者で東京大学定量生命科学研究所の小林武彦教授によると、人間本来の寿命は55歳程度だそうです。 ところが進化の過程で老いた個体がいる集団のほうが生存に有利に働くため、本来より長生きできるようになったと言います。 寿命の限界は120歳程度とみられ、過去最も長生きしたのは122歳で1997年に亡くなったフランス人女性だそうです。 意外だったのは栄養状態が良くなり、医学が進歩したことが寿命が延びた理由だと思っていたのですが、小林武彦教授によるとそうではないようです。 老いた個体がいる集団のほうが生存に有利に働くため。 そんなことは想像の外でした。 そうだとすると、栄養状態よりも医学の進歩よりも進化の過程で得た生存に有利な条件こそが原因だということになります。 遺伝子のなせる技というか、深謀遠慮というか。 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教のヤハウェの三宗教では神様が全てを創造したということになっているので、寿命が延びたのも予め神様によってプログラミングされていたと解釈するのかもしれません。 しかし何から何まで神様が創ったとするのは無理があるように思います。 キリスト教原理主義者は進化論を否...
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刹那

今朝は午前10時からかねて予約してあった歯医者に行きました。 歯のクリーニングのためです。 コロナ流行の間、全く歯医者に行っていなかったのですが、三か月前に歯のクリーニングを再開しました。 これからは三か月に一度歯医者に通う予定です。 昨日と同様によく晴れて師走とは思えない暖かさでしたが、今日は歯医者に行った以外は家でのんびり日向ぼっこなどしながらダラダラ過ごしました。 人生暇つぶしという言説は時折耳にしますが、生まれてしまった以上死ぬまで生きなければならず、生きるということになんらの意味が無いのだとすればまさしく人は暇つぶしのみで人生を終えることになります。 生きるということに価値を見出そうとしても、それは切ないことだと思います。 出世欲が強くて出世したとしても、スポーツや芸術、学問の世界で成功したとしても、大金を稼いだとしてもそれはわずか70~80年、せいぜい100年のことです。 訳も分からず生まれて、訳もわからず生きて、ただ死んでしまうのが人というものです。 うつ状態の時、精神科医は私が自殺でもすると思ったのか、人間は生きているだけで価値がある、と言いました。 その時、この医者は...
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幸福感

この世でおめでたいことと言えば、男女がカップルになって子供を授かる以上のことはありますまい。 最近差別してはいけないと言われるLGBT、もちろん彼ら彼女らを性的嗜好に依って差別する気はありません。 しかし子供を授かるという僥倖に恵まれないことについては、覚悟をもって生きなければならないと思います。 LGBT(特にLとG)に関しては自分の子孫は絶対に残せないということ。 男女であっても子供を授かることが出来ないカップルはいつの時代にも一定の割合で存在するものと思います。 そういう私たち自身、子宝に恵まれませんでした。 世界で一番おめでたいことを経験出来なかったことは残念に思います。 結果論に過ぎないのかもしれませんが、私たちもまた、LGBTの人々と同様、子孫を残せませんでした。 28歳で結婚し、40歳くらいまで子供なんて面倒な者はいらないと思っていましたが、子供が出来たら嬉しいんだろうなと思い始めました。 しかし、時すでに遅し。 年齢的に不可能になりました。 私が最近好んで観る中年ゲイカップルの日常を淡々と描いた「きのう何食べた?」において、ゲイである主人公は両親に孫の顔が見せられないか...
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無常

最近、近所のお店が次々と畳んでいます。 しばらく前に撤退したモスバーガー、なかなか次のテナントが入りません。 住まいの向かい側にあったお気に入りのイタリア料理店。 23年前、マンションに入居した時は洋食屋でした。 その後本格的なバーになりましたが数年で撤退。 イタリア料理店は18年頑張って、それなりに繁盛していましたが、コロナの流行や物価高に勝てなかったようで、誠に残念です。 その店が撤退し、建物も壊されて更地になりました。 次は何になるのやら。 マンションの隣にはコナミスポーツクラブがあり、スポーツクラブは2階から6階で、1階には書店とDVDのレンタル店が入っていたのですが、1階の両店舗が出ていくことになりました。 本はインターネットで購入する人が多いし、DVDもインターネットで借りられます。 実店舗は相当体力が無いと厳しいでしょう。 反対側のお隣はパチンコ屋でしたが、数年前に葬儀屋になりました。 徒歩5分ほどの所にあった回転ずし屋はドラッグストアになりました。 お花屋さんはコインランドリーになり、クリーニング屋はリサイクルショップになりました。 町の様子が変わってきています。 私は...
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墓参

今日は暑いなか、同居人の父親と妹が眠る墓にお参りしました。 墓は千葉市郊外の巨大な霊園にあります。 千葉市で最も田舎臭いところです。 迎えは明日ですが、多くの人々がお参りに来ていました。 なんだか同居人の家族の墓参りばかりして、実家の墓には全然出かけていません。 実家は多くの家族親族がおり、私がお参りしなくてもどうということはありません。 しかし同居人には、血のつながった家族と言えば、衰えて施設で暮らす母親しかいません。 当然、車椅子の母親が墓参りに行くことはできません。 同居人と私だけが、墓参りに行くのです。 今年は18歳で亡くなった同居人の妹の33回忌。 この法要も、同居人と私の二人だけで執り行う予定です。 この世に生をうけた者は必ず亡くなります。 そのことを実感させられるのが、身近な者の死です。 私が家族の死に直面したのは、祖母と実父、それに義父の3人だけです。 3人の遺体を見て思ったのは、死というもの、本当にその存在が消されてしまうということ。 さっきまで息をしていたのが、抜け殻になってしまうということ。 いずれもショックでしたが、実父の死は喪失感があまりにも大きく、物が食べら...
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ガチンコ格闘技とBAYBY METAL

お盆休みの初日。 昼食を食いに近所のレストランに行った以外、冷房の効いた自室でYou Tubeを観て、無為に時を過ごしました。 最近よく観るのが、1990年代のガチンコ格闘技。 前田日明や高田延彦らが大活躍をみせた、魅惑的な試合たちです。 憎いわけでもなく、単にファイトマネーが欲しいからといだけでもなく、本気の試合を続けること、考え方によっては馬鹿々々しいとも言えます。 あるいは馬鹿々々しいことに血道を上げるからこそ魅力的なのかもしれません。 また、BABY METALというヘヴィメタとアイドルが融合したような、馬鹿々々しくも必死なパフォーマンスを繰り広げる少女3人。 BABY METALという名前だけは知っていて、なんでも海外で大層な人気らしい、ということも知識としてはもっていました。 いつだったか、なんとなくその動画を観て、癖になりました。 下のような感じです。  人間が行うことなど、どれも馬鹿々々しいことばかり。 偉大な発明だって、素晴らしい芸術だって、所詮は暇つぶしのようなもの。 しかしなぜか、これは素晴らしく、真面目で、人様の役に立つとされていることと、馬鹿々々しい、取るに足...
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