思想・学問

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自然科学としての神秘主義

オーストリアの高名な教育学者であったルドルフ・シュタイナーは、同時に超感覚的な知覚を身に付けた神秘思想家でもあり、マダム・ブラヴァッキーが創設した神智学協会の初期メンバーでした。 マダム・ブラヴァッキーです。 しかし神智学協会が交霊術や占いなどを盛んにするようになると、シュタイナーは神智学協会を離れ、人智学協会を設立します。 神智学協会のマークです。 彼は霊的な出来事や超感覚的な知覚に関しても、客観的事実を解明する自然科学的態度が必要不可欠であると考えたのです。ルドルフ・シュタイナーです。 マダム・ブラヴァッキーは超感覚的知覚により、宇宙の成り立ちからアトランティス大陸など、現代人に先行する文明の歴史を描いた「シークレット・ドクトリン」を上梓します。シークレット・ドクトリンビクターエンタテインメントビクターエンタテインメント シュタイナーはこれに触発され、やはり宇宙の成り立ちから歴史を書き記した「アカシャ年代記より」を発表します。アカシャ年代記より高橋 巌国書刊行会 私はこれを高校生の頃読みましたが、月は地球から飛び出した物体の塊である、という説を読んだ時は、ちょっと頭がおかしいのでは...
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裏側には何も

1990年代から2005年にかけて、評論家の大塚英志と小説家の笙野頼子との間で、くだらぬ論争が起きたことがありました。 大塚英志は、いわゆる純文学雑誌は出せば出すほど赤字になり、その赤字を漫画雑誌の黒字で補てんしており、文学作品には市場価値がない、というようなことを書き、それに対して笙野頼子が、純文学=芸術という観点から、芸術性の有無を無視して商品価値に力点を置くのは筋違い、という批判を行ったもので、これはだらだらと10年以上続きました。 そもそも両者は異なった立場で論を展開しており、ゆえに噛みあうはずもなく、笙野頼子のヒステリーと大塚英志の意地悪さが目立つ、醜いものでした。 挙句の果てに笙野頼子は「徹底抗戦!文士の森」なる書物を出版し、この論争は飯の種だったのだと教えてくれました。 嗤えます。徹底抗戦!文士の森笙野 頼子河出書房新社 文学上の論争というのは、時折起こりますね。 例えば昭和30年代、純文学と中間小説の優劣を論争した事件や、井上靖の「蒼き狼」をめぐって大岡昇平が史実を歪める作品だとかみついた、歴史小説論争など。 いずれも空しいですねぇ。 なんだか柔道の金メダリストと相撲の...
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変態さん(フィーダーとゲイナー)

昨夜某テレビ番組で、私が全く知らなかった性的嗜好の持ち主のことが紹介されていました。 大抵の変態さんは知っているつもりだったんですがねぇ。 「変態さんがいく」は私の愛読書の一つですが、この本にも載っていないタイプの変態さんでした。変態さんがいく (宝島社文庫)別冊宝島編集部宝島社 それはさておき、フィーダーとゲイナーですね。 フィーダーは食事を与える人という意味で、ゲイナーはそれを食べる人という意味です。 元々は飼い主と家畜を表す言葉だったようですが、女性にたくさん食べさせて、日常生活に不便を感じ、ついにはベッドから出られなくなるまで太らせることを好む男性をフィーダー、おいしそうに大量の食事をとる姿を観たいという男性の欲望をかなえることに喜びを感じ、食いまくる女性をゲイナーと言うそうです。 ゲイナーは歩くことも立ち上がることもできないほど太り、フィーダーは献身的にゲイナーの面倒を見ることに喜びを感じます。 面白いのは、フィーダーとゲイナーの夫婦の幸福感は、極めて高いそうです。 妻は献身的な夫を愛し、夫は自分の希望どおり太っていく妻を愛するということで、ご当人同士は幸せなのですね。 しか...
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ウリジナル

韓国人が手当たり次第に外国起源の物を韓国起源だと主張することを、ウリジナルというそです。 ウリナラ(我々)とオリジナルを合わせた造語だそうです。 それにしても韓国人、死ぬほどどうでも良いことを、起源となると譲らないのですよねぇ。 ちょっと数えただけでも、 1孔子は中国人ではなく、韓国人が中国に渡った、 2漢字は朝鮮半島で生まれ、中国に渡った、 3サッカーは韓国が起源、 4英国人は韓国人の末裔、 5醤油は韓国人が作って日本人がぱくった、 6剣道や武士道は韓国人が作って日本人がぱくった、 7神社は韓国の祖神信仰が起源、 8桜の花を愛で、宴会するのは韓国人が始め、日本人がぱくった、などなどです。 近頃では、米国のピザ会社が、こうした韓国人の性癖をとらえて、ピザは韓国起源なのにイタリアはそれを認めない、謝罪しろ、とピザ店に韓国人が抗議する、というCMを作って、大受けしているそうです。 下がそのCMです。披薩是韓國起源?ピザの起源は韓国? The Origins of Pizza is Korea?  今はサムソン電子がアップルを相手取ってアイフォーンの特許権をめぐり、世界各地で訴訟を繰り広げて...
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あぁ、やれん

昨日「猿の惑星 創世記(じぇねしす)」を観ていて、つくづく人間を始めとする霊長類は、争いごとが好きなのだなぁと感じました。 考えてみると人間のやることと言えば、食うための労働と、子孫を残すための生殖と、おのれもしくはおのれの同族全体の欲望を満たすための争いに終始しているように見えます。 どんな小さな組織でも、小さな権力闘争やら出世争いがあり、しかも人はそういう話が大好きですね。 物語といえば生殖のためでしかないはずの男女間の恋愛を描いたものと、戦国絵巻のような権謀術数渦巻く争いのものばかり。 NHK大河ドラマがもっぱら戦国時代や源平の争乱、幕末など、乱れた時代を題材に選ぶのは、視聴者が殺し合いや権力闘争の話を好むからに他なりません。 どうせ放っておいても死ぬ者同士が、敵だからとか拝む神様が違うからという理由で殺し合うとは誠に愚か。 Love&Peaceのような、理屈もへったくれもなくひたすらに平和を願う運動が流行ったり、反核平和教のようなものが戦後日本社会を席捲したのもゆえなしとしません。 マクロの視線で世の中を見れば、無責任とも言える平和主義が、至極もっともに思われます。 しかしミク...
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