思想・学問

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ニュートリノ

驚きましたねぇ。 名古屋大学などの研究グループが発表した実験結果。 ニュートリノの速度は光よりも10万分の2早い、と発表しました。 今まで光より早いものはない、というのが常識でしたから、まさに常識破りの大発見。 研究グループは1万6千回も実験を繰り返し、理屈はともかくこういう実態があるらしい、と発表せざるを得なくなりました。 しかもどんな解釈も加えず、他の研究機関での検証実験を広く要請する、という念の入れよう。 研究グループ自体が、非常に戸惑っている様子がわかります。 もし発表が正しいとすると、理論的には過去へのタイム・トラベルが可能になるとか。 光速に近づくと時間の流れはゆっくりになり、光速に到って時間はストップするそうですから、光速を超えると時間をさかのぼる、ということのようです。 そうすると時間の概念への変更を迫られ、それのみならず物理学や科学が拠ってきた大前提が覆ってしまいます。 人間が想像できることで、実現できないことは存在しない、と言ったのは誰でしたか。 しかしタイム・マシンというのは、ちょっと信じがたいですねぇ。にほんブログ村 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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人工細胞

化学物質を使って人工的に合成した細胞を、生きもののように自己増殖させることに、菅原正東大名誉教授らのチームが成功し、5日、英科学誌ネイチャーケミストリーに発表したそうです。 内部にはあらかじめDNAを入れており、DNAの入った人工細胞を増殖させたのは世界初だとか。 快挙であることに違いないのに、なぜかスペースシャトルの打ち上げや、新薬の発明に比べて、何となく後ろめたい気持ちがするから不思議です。 人工細胞が自ら増殖を始めたということは、人間由来の生物が誕生する可能性があるということで、見方を変えればすでに誕生してしまった、ともいえます。 生命の定義の問題になりますが。 しかし太古の昔、生物は微細胞が始まりだったと考えられ、人工細胞も最小単位の生物と考えるのが正当なのではないでしょうか。 この人工細胞、色々な医療に応用できるようですが、例えば不妊治療に有効となった場合、生まれた子は何者なんでしょうね。自己増殖した人工細胞です。 これらの細胞を使い、生命の起源に迫ろうとする研究者も出てくるでしょう。 しかし過去、同じようなことが起こったと、どうして言えましょう。 昨日観た「コンスタンティン...
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人体実験

1940年代、米国で受刑者や精神病患者を対象に、梅毒などの性病に感染させて、新薬に効果があるかを実験していたそうです。  怖ろしいですねぇ。 人体実験といえば、ナチがユダヤ人に行った各種実験や、日本軍が中国人などを相手に行った実験が有名で、ずいぶんとそれらを追及するマスコミの努力の結果、かなりの程度まで、知られるようになりました。 また、それと同時に、米英等は日独などと違い、非人道的な人体実験は行っていない、ということが常識になりました。 しかし、今回の事件発覚。 亡くなった人は分かっているだけで83人にも及び、記録を消去したとするならば、まだまだたくさん被害者が出るのではないでしょうか。 これらの話を聞くたびに、私が思うのは、世の中に残虐ではない民族は存在しないこと、過去国家的犯罪を犯していない国家は存在しないことです。 時代がそれを求め、軍事力がそれを要請する場合、ほとんどすべての民族は、大量虐殺や人種差別、人体実験などの、人権を無視した犯罪行為を、躊躇することなくやってのけます。 今まさに行われているリビアでのカダフィ大佐一派の蛮行や、中国が行っている都市戸籍と農村戸籍で得られる...
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「見せかけ」と「大切」

思想の左右や穏便・極端を問わず、現代日本社会を批判するときに、よく使われるのが、見せかけの豊かさに騙されるな、という言説です。 昔に比べておいしい物がたくさん食べられることや、住環境が住みやすくなったこと、車や家電、パソコンなどに囲まれ、生活が便利なことを指して、見せかけの豊かさという表現を使うことが多いようです。 しかしこれはずいぶんと傲慢な言い方です。 自分は豊かだ、と思っている人に、お前は本当は豊かではない、と言っているようなものです。 余計なお世話。 豊かさを感じるための指標としては、まず健康、収入、円満な家族、そして自由になる時間、それとその時間を有意義に過ごすための趣味など。 これらが満足すれば、それは豊かな生活と言えるでしょう。 それ以上に大切な何かがある、というような物言いをする人がいたら、眉つばだと思っていいでしょう。 大切な何か、というのは、神社の奥に鎮座ましましている石ころだったり、薄汚い鏡だったり、要するに糞の役にも立たないけどある共同体でこれはご神体、と定めて、別に信じちゃいないけど、習慣だから拝むのさ、という風に扱われている物体と同じようなものでしょう。 大...
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マイクロRNA

大阪バイオマス研究所・名古屋大学・京都大学などの研究グループが、マイクロRNAという物質が脳の記憶を司る海馬や視神経の形成に関わっているらしいことを、突きとめたそうです。 世界初の快挙だとか。 左の写真が正常な海馬、右の写真がマイクロRNAを失くし、神経が異常になった海馬です。 マイクロRNAを働かないようにしたマウスでは、視神経の異常や色覚の異常、脳の矮小化などが起きたそうです。 てんかん患者や自閉症患者の治療に応用できるのではないかと期待されているそうです。 てんかんや自閉症が外科的な手術や服薬で劇的に治癒すれば、大発見ですねぇ。 うつ病や躁鬱病、統合失調症やパニック障害、強迫神経症などにも、きっと悪さをする物質がいるか、あるいは必要な物質が足りないんでしょうねぇ。 将来的には、現在の問診と投薬を中心とする精神科治療は、意味を失うかもしれませんね。 私が存命中は難しいでしょうが、心の病と言われるものが、心なんて曖昧なものではなく、脳の障害であることが証明され、脳外科の分野でことごとく解決できるようになれば、どんなに良いでしょう。 きっと精神障害者に対する差別も、軽減することでしょう...
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