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鬼婆

昨夜もう30年ちかく会っていない女性の先輩の夢を見ました。 全く意外なことです。 私が24歳から26歳までの間机を並べて働いた先輩です。 明るくて仕事熱心な人でした。 その後転勤して今どこで働いているのか、そもそも生きているのか死んでいるのかさえ分かりません。 先輩、髪は真っ白になり顔中皺だらけで、眼光だけが鋭く、鬼婆のようになっていました。 心理学の世界で一時期夢判断というのが流行りました。 今はあまり流行らないようですが、普段完全に忘れていた先輩がすっかり老けて夢に出てきたことになんらかの意味があるような気がしてなりません。 亡くなったのでしょうか。 虫の知らせが届くほどの親しい間柄ではありませんでした。 あるいは少し早いですが退職したのでしょうか。 その程度、夢に現れるほどのことではありますまい。 夢に出てきた先輩、当時不倫していました。 職場の冴えないおじさんと。 ブ男好きとか言われていましたね。 旦那は編集者だと聞きましたから、忙し過ぎて構ってもらえなかったのかもしれません。 あるいは老いというものの切なさを知らせてくれたのかもしれません。 8月で56歳になります。 そろそろ...
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墓の下

来週の土曜日は義父の7回忌。 それに備えて今日は墓掃除に行きました。 墓地、荒れに荒れていました。 年末に行って以来なので当然ですが。 7回忌と言っても、私と同居人の2人だけでひっそりと執り行います。 特別養護老人ホームに入居している義母はもちろん、叔父叔母たちはみな衰えました。 プレッシャーをかけないために声もかけていません。 義父は高卒で日立に入社し、働きながら夜学に通って学士様となり、65歳まで勤め上げたサラリーマンでした。 転勤を拒んだために大した出世はしませんでしたが、愛社精神に満ちた、時代が求めたモーレツサラリーマンです。 大田区在住だった義母と見合い結婚をして福島から上京。 都内の社宅に住んでいましたが、千葉市に一戸建てを購入して移り住みました。 二女をもうけますが次女は不幸にして難病のためわずか18歳で他界。 長女は29歳の時に当時28歳だった私と結婚しました。 初孫を切望していましたが、残念なことに私たち夫婦は子宝に恵まれませんでした。 81歳で謎の感染症に罹患し、一か月ほどで帰らぬ人となりました。 晩年は散歩と書道にいそしむ趣味人でした。 どう生きようと、死んでしま...
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怠惰

今日は猛烈な暑さ。 35度は超えているのではないでしょうか。 なんでもフランスでは40度、スペインでは46度を観測したとか。 異常気象と言っていますが、今やこれが普通の夏になってしまいました。 おかげで今日は冷房の効いた自宅から出たのは買い物に行っただけ。 肉体の怠惰は、真っ直ぐに精神の怠惰に繋がります。 私の精神の怠惰、夏中続くんでしょうか。
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内科

今朝はたっぷり10時まで眠りました。 あさの気分は爽快です。 朝昼兼用の飯を食い、内科に行きました。 高血圧と高コレステロールの薬をもらうためです。 もう23年も通っています。 当初は隔週でした。 10年ほど前から3週間に一度になり、次回から4週間に一度の通院で良いと言われました。 病状が落ち着いているからだそうです。 4週間に1度まで減らずのに23年もかかってしまいました。 それでも嬉しいことは嬉しいです。 通院は結構ストレスですから。
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怪談

初めて一人暮らしを始めたのは千葉県四街道市という所でした。 実家の都内住まいから都落ちということになりましたが、職場が千葉で通勤も楽になり、何より気楽な一人住まいというのが嬉しかったことを覚えています。 そこに引っ越してから一週間後くらいでしたでしょうか。 深夜、よく意味が分からない、何か祈りのような声が聞こえました。 アパートの外に出てみましたが、誰もいません。 奇妙なことだとは思いましたが、疲れていたこともあり、ベッドにもぐり込みました。 祈りと思われる声は次第に大きくなり、ついには大勢で唱和する大音量と言うべきものにまでなりました。 たまらず身を起こすと、私が寝ているベッドの対角線上に無精ひげをはやした真っ青な顔の、汚い着物を着た痩せこけた若い男が立っていました。 私に危害を加える風ではなく、ただ虚ろな目で私を見ているのです。 私は額に脂汗を浮かべ、「出ていけ」と思い切り叫びました。 男は虚ろな目のまま、私に近づいてきました。 もう一度渾身の力を振り絞って「出ていけ」。 すると男の姿はすうっと消えてしまいました。 全身汗びっしょりでしたが、シャワーを浴びる気も起きず、ウィスキーを...
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