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ただの人

選ばれてあることの恍惚と不安、二つ我にあり。 ヴェルレーヌの言葉です。 太宰治が小説に引用して人々の知るところとなりました。 私はこの言葉に軽い嫉妬を覚えつつ、憧れも感じます。 恍惚と不安を感じるほどの自負とはどこから出てくるのでしょうね。 十で神童十五で才子二十過ぎればただの人ということわざがあります。 幼い頃、多くの子供が才能豊かに見えるのはよくあることです。 子供自身も、中二病というか、過剰な根拠の無い自信をもってまわりを馬鹿にしたりするものです。 私自身がそうでした。 私の場合、二十歳を過ぎてとうにただの人になっているのに、自分はひとかどの人物だと思い込んでいました。 愚かなことです。 精神障害を発症した36歳になってやっと、そんな自信は雲散霧消しました。  と言うか、ただの人ですら無くなり、精神障碍者になってしまったのだから、発病当初の悲嘆は、うつ状態であったことを差し引いても、ひどいものでした。 その後、良くなったり悪くなったりしながら、しかし螺旋階段を上がるように、快方に向かっていきました。 その時の私の目標は、平凡なただの人になること。 しかしそのただの人になることが当...
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酒呑み

酒の飲みすぎか、今日は朝から眠くてだるい一日となりました。 眠気を吹き飛ばすため、朝、冷水シャワーを浴びましたが、効果は限定的でした。 職場に着いてから始業時刻ギリギリまで車で眠りました。 およそ20分。 そして禁断の珈琲。 普段飲まない缶コーヒーを飲みました。 さらにはリポリタンDも飲みました。 これらカフェインの力で、眠気は無くなりはしませんが、大分薄らぎました。 最近、酒が過ぎているのは自覚していました。 先週の土曜日に行った血液検査の内容もきっと悪いだろうと思います。 それでも止められないのは、帰宅後、少しほっとしたいと思うからです。 少しほっとしたい、がもっと酔いたいに変わり、さらには眠くなるまで呑んでしまいます。 最近これの繰り返しです。 週に5日酒を呑まない月もあったのですが。 酒を呑むのも癖になりますが、飲まないのも癖になります。 酒で頭がクリアで無くなるのが嫌なのです。 酒でほっとしたい頃合いと節酒で頭をクリアに保ちたいと思う時が交互にやってきます。 酒飲みというのは因果なものです。
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蛇行する自転車

昨日今日と忙中閑ありという感じでした。 今日は午前中、職場のゲストハウスに置いてある自転車の保険の継続に自転車屋に行った以外は特にすることもありませんでした。 30年ぶりくらいに自転車に乗りましたが、強い向かい風もあり、ふらふらと蛇行してしまいました。 子供のころ覚えた自転車の運転、体が覚えていると思っていたのですが、想像以上に衰えは激しいようです。 自転車屋、片道4キロと微妙に遠く、覚束ない運転しかできない私には、永遠のように遠く感じられました。 疲労困憊した私は途中から自転車を押して歩き、職場にはタクシーで戻りました。 当然、タクシー代は自腹です、 バスで戻ればバス代がもらえるのですが、そんな気は全く起きませんでした。 こんな風にして、易々と出来たことが少しずつ出来なくなるのでしょうね。 義母は今特別養護老人ホームに入居していますが、車椅子に座り続けることさえできなくなっています。 食事の際のわずかな時間と同居人が訪問した際の30分のみ車椅子で、あとはベッドに横になっています。 だんだんと表情が乏しくなり、生きているのか死んでいるのか、いずれにせよこの世とあの世を行きつ戻りつしてい...
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アマゾンを貼る実験

アマゾンは以下のとおり貼れましたが、商品の画像が出てきません。実験は成功のような失敗のような、モヤモヤします。双極性障害 (ちくま新書)
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雨中のバカ騒ぎ

折角の週末。 雨が降ってしまいました。 雨に濡れるのは嫌ですが、雨に濡れるという行為、どこか人を高揚させる作用があるように思います。 雨の中歌ったり踊ったり。抱擁をかわしたり接吻に及んだり。 そういえば中学生の時の運動会で激しい雨に見舞われながら運動会を続行し、生徒達はずぶ濡れになりながら興奮して狂ったように応援合戦を繰り広げていましたっけ。 私は悪友数人と教室に戻り、雨を避けて校庭で狂気じみた行動を続ける学友たちをぼんやり見ていました。 その時はどうして雨中あんな行動を取るのだろうと不思議でしたが、今思えば自分もその輪の中に入れば良かったのかもしれないと思います。 青春の煌めきであるバカ騒ぎ。 そのバカ騒ぎに加われぬほど冷めきっていたのでしょうか。 年を取れば後悔ばかりが増えますが、雨の運動会を避けたことも、後悔の一つです。