その他

スポンサーリンク
その他

事もなし

冬至に向かって日に日にお日様は遠く短くなります。 そんな今頃は、死を予感させる季節だと言えるでしょう。 古来人間は、死というものの意味を考え抜き、死があるから宗教や哲学が生まれたと言っても過言ではありません。 人間にとって最終的に、そして唯一重要なのは、死をどう捉えるかということになるのでしょう。 わが国では死後、穢れた黄泉の国へ行くとされ、仏教受容以降、にわかに西方浄土へ行くことを願う阿弥陀信仰が盛んになりました。 キリスト教徒やイスラム教徒は最後の審判の後、天国へ行くことを願います。 いずれも艱難辛苦に満ちた現世を生きる人々の切ない願いが生みだしたもので、それ自体は嘘であろうと真であろうと、大した意味は持ちません。 それを信じることによって現世での苦しみがわずかでも軽減され、幸福感が増すという効用があるという事実が重要なのでしょう。 しかし現代の日本人は、ほぼ信仰を持っていない状態になっています。 信仰がほとんど無い状態で、わが国びとが高い倫理感を維持してきたのは奇跡的なことで、宗教に代わる武士道や儒教などの道徳が庶民に至るまで染みついていたためと思われ、それは今も変わらないと私は...
その他

1日

一昨夜、K君と拙宅で飲み始め、昨日の朝7時まで、12時間もちびちびと飲み続けました。 高校・大学時代の思い出話、文学や芸術、映画の話、話題は尽きることなく、まだ飲んでいたかったのですが、さすがにすっかり明るくなっていることを知り、やむを得ず床に着きました。 11時半頃目覚め、近所のそば屋で朝昼兼用の昼飯を食いました。 その後江戸川区の実家の母から電話がありました。 長らくストップしていたお寺の檀家向けの便りを作成するので、例によって編集をお願いしたい、とのこと。 私に否やのあろうはずもなく、都内に住むK君を送っていきがてら、実家に寄りました。 予想はしていましたが、檀家の原稿などは相当に手ごわく、大幅に加筆修正しなければ読める代物にはならないことが分かりました。 しかしその作業も、私にとっては楽しいものです。 読めないものを読めるように改良していくわけですから。 さらに夕方には精神科の診察があり、主治医からは「復職して5年間、数々の困難を誠実に乗り越え、今日があることは本当に立派です」、と奇妙な褒められ方をしました。 昨夜は夜7時には寝てしまい、今朝はさっぱりした気分です。 それにして...
その他

タイム・スリップー遠方より来たるありー

今宵は古い知り合いがわが家を訪れ、夜通し呑む予定です。 仮にK君としましょうか。 K君と初めて会ったのは、1985年4月のことです。 高校入学の日でした。 もうじきあれから30年の日月を数えるとは、まさしく光陰矢のごとし。 当時、私もK君も15歳。 紅顔の美少年でした。 その後K君とは友誼を結び、高校・大学と同じ学校に通いました。 大学生になると、K君はふらぁっとわが家を訪れては、盃をともにするようになりました。 それもたびたび。 それは私が一人暮らしを始めても、同居人と二人の暮らしを始めても、変わらず、わが新居を時折訪れては、酒を飲んで行くのでした。 また北海道や信濃路、果ては遠くタイまでも二人で旅した仲でもあります。 世間では、こういう関係を親友と呼ぶのかもしれませんね。 しかし、私もK君もそんな手垢の付いたウェットな表現は大嫌い。 私には、知り合い、という言葉しか思い浮かびません。 K君は40代半ばを迎える今も都区内で独身生活を謳歌しています。 もう誰かと暮らすなんて面倒くさいようです。 それは羨ましくさえあります。 紅顔の美少年は美中年にはならず、K君は頭髪の薄いおじさんになり...
その他

早退

風邪っぽいので午前中で早退しました。 帰宅して熱を測ったら案の定微熱があります。 飯を食って布団に入ったら、すぐに眠りにつき、16時過ぎまで目を覚ましませんでした。 熱は下がっていません。 だるいです。
その他

大記録

横綱、白鵬が29歳にして大鵬の優勝回数32回に並びましたね。 これは驚くべきことです。 私が直接観戦した大横綱としては、時代順に、北の湖の24回、千代の富士の31回、朝青龍の25回などが記憶にあります。 どの横綱も、無敵に感じられたものです。 それでも、32回も優勝する力士はもう出ないだろうと思っていました。 昨日の鶴竜戦にしても、横綱同士の取組とは思えないほど、白鵬関の速攻相撲が冴え渡っていました。 これだけ優勝を重ねた大横綱ですが、さすがに過去最多に並ぶ今回は格別の感慨があったようで、「この国の魂と相撲の神様が認めてくれた」と、涙ぐんでいましたね。 見ているほうは白けました。 朝青龍や北の湖のように、どこまでもふてぶてしくいて欲しいと思いました。 涙は部屋に帰って親方や家族の前だけで見せればよろしいでしょう。 文学や美術など、モノが残る場合はともかく、スポーツや芝居など、パフォーマンスを見せるものは、例え映像が残っていたとしても、その素晴らしさは直接見なければ堪能できません。 そのためには、すぐれた役者やアスリートと同時代を生きなければなりません。 そういう意味で、私は白鵬という大...
スポンサーリンク