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お迎え

多くの中年諸氏、わけても女性は、外見の老いを怖れますね。 気持ちは分からないでもないですが、無益なことです。 外見が老いないようにしたかったら、なるべく早く自ら命を絶つことをお勧めします。 外見の若さを保つ方法を売りつけようとする宣伝番組を見たすぐ後に、肉体の健康を維持するサプリメントの番組を見ているとなると、これはもはや滑稽としか言いようがありません。 長生きすれば必ず外見は衰えます。 肉体的に健康でも、皺や白髪を完全に防ぐことなどできようはずもありません。 それはおぎゃあと生まれた赤ん坊が、日に日に成長するのと同じこと。 衰えるということは、きちんと成長し、さらには長生きできたということで、むしろこれを寿ぐべきでしょう。 長生きした老人の皺が味わい深く、時に美しいものであることを知るべきでしょう。 そもそも、この先どれだけ長生きできるか分かりません。 今が一番若いとは言い古された言葉ですが、全くそのとおりでしょう。 昨日はすでに過ぎ去って取り戻しようがなく、明日は今日より一日分老けるのですから、常に、只今現在が一番若いのは道理です。 私は近頃老眼が出てきて、新聞などを近くで読む際に...
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それでも僕は夢を見る?

ちょっと前に評判になった、「それでも僕は夢を見る」という漫画を読みました。それでも僕は夢を見る鉄拳文響社 受験に失敗し、就きたい仕事に就けず、縁あって会社員になり、心機一転、出世を目指しますが、何をやっても駄目で、出世することもなく、好きな女性には振られて、というしんどい人生を生きてきた男が、身寄りも友人もないまま死の床につき、人生を回想するものです。 彼が若かりし頃、擬人化されたユメが彼に寄り添い、能天気に彼を励まします。 最初は彼もユメに鼓舞されて、恋に仕事に努力しますが、何をやってもうまくいきません。 そして彼は、盟友であったユメを捨ててしまいます。 その後さえない人生を独りで生きて、今、病院で虫の息。 医師はもって3日という見立てをします。 彼が思い出すのは、盟友のユメと、悪戦苦闘した日々。 辛いことばかりだったはずですが、死の床に就いた彼には、輝かしい日々に思えます。 すると、すっかり老いさらばえたユメが、何十年ぶりに彼の前に現れます。 そして、「何かやり残したことがあるんじゃないの」と発破をかけます。 しかし、死を前にして、何をやればいいんでしょう? ユメは紙と鉛筆を彼にわ...
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秋祭り

昨日はお隣の市で古くから尊崇を集める神社の例大祭に繰り出しました。 神輿に山車、ひょっとこにお稚児行列と、市内の様々な町がそれぞれに趣向を凝らして祭りを盛り上げていました。 近頃寂れた感のある市ですが、かつて譜代の殿様が治め、城下町として賑わいだ昔を思い起こさせる、たいへんな人出でしたね。 坂の多いお土地柄ゆえ、山車を引くのは困難で、だからこそ山車が祭りのメインです。 みなさん地下足袋に半被姿ですが、役員連は着流しに半被、足袋に草履といういでたちで、指揮をしたり山車のまわりを歩くだけで、引いたり押したりということはありません。 私は例によって着物に羽織姿でしたから、祭り見物の一般客に実行役員と間違われ、質問を受けること度々で、面倒くさいから役員のふりをして適当に答えておきました。 おひねりをもらうと、山車を引いている者たちがひとしきり踊るのですが、暗くなるまではこれは子供のお役目。 可愛らしいですねぇ。 可愛らしいといえば、女の子の一群が派手な着物で静々と歩く姿も映えました。 夕方4時には終ってしまうような市役所などが主催する健康的でつまらない、的屋すら出店させない市民祭りみたいな似非...
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台風一過

台風一過の青空が広がっています。 職場でちまちま事務仕事をしているのが馬鹿馬鹿しく感じられるほどです。 子どもの頃、台風一過という言葉を聞いて、台風一家なんて名前の凶暴なヤクザの集団を想像して、一人、ほくそ笑んだものです。 これから本格的な秋ですねぇ。 ふらふら街歩きを楽しむことが好きな私にしてみれば、なんだかうずうずしますねぇ。 天高く馬肥ゆる秋。 体重が20キロも落ちて2年ばかり、痩せたままです。 馬肥ゆるごとく、私も肥えると良いですねぇ。 そしてまた、芸術の秋。 様々な美的体験をして疲労したいものです。 なんだか涼しくなったのと酒量が減ったのが幸いしたのか、ここ数日体調も精神状態もすこぶる良いようです。 この調子でいければありがたいですねぇ。にほんブログ村 人気ブログランキングへ
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古着

今日は休暇。 のんびり過ごしています。 先日古着屋で購入した茶の大島紬を初めて着用し、近所を散歩しました。 これ、じつは3万7千円だったのですが、新品で誂えれば50万円はくだらない、と古着屋は言っていました。 要するに古着は、一から仕立てる新品と違い、身丈や幅などがすでに出来上がってしまっているため、それに合った体型でないといけないわけですから、馬鹿値になるわけです。  染み一つない、最上の状態でそれですから、状態の悪いもの、古過ぎるものは推して知るべしといったところでしょうか。 角帯は新品で、じつは4万円しました。 帯のほうが高いのですが、後ろの結び目である貝の口がびしっときまる、締めやすいものです。 最近近所のパスタ屋やそば屋、スーパーや魚屋に着流し姿で登場しており、店員に「素敵ですね」だの「粋だねぇ」だのと言われて悦に入っている愚か者です。 用も無いのに着物で闊歩する変人と、少なくとも同じマンションの住民や管理人からは思われているでしょうねぇ。 まぁ、一種のコスプレですね。 能や歌舞伎、相撲を好み、国文学に親しんできた私が行き着く果てはこれしかなかったのかもしれません。 日本人が...
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