その他 縁と欲
縁は異なもの味なもの、と申します。 人と人との縁、まして男女の縁などというもの、ほとんど偶然の塊のように感じます。 私は縁あって、同居人と平成10年に一緒になり、もう15年も一緒に暮らしています。 子どもが出来ないなか、良好な関係性を保っています。 しかし、あっちの縁を選んだらどうだっただろうと言う失った縁が、5、6件くらいあります。 それらの女性たち、今となっては単なる飲み友達になり、彼女たちもそれぞれに男とくっつきましたが、成就しなかったがゆえの淡い恋心は未だに残り、それが飲み友達としての関係性を維持せしめているものと思います。 なかには、すでに婚約していた私に向かって、「もっと早くとびおさんに出会いたかった」と涙を流した女性もいました。 じつは、同居人には言えませんが、私も同じ気持ちでした。 しかし、糞真面目な私は、酒杯を目の前に涙を流す、私にとっても愛おしい女性に対して、道を説く他方法がなかったのです。 無粋な話ですねぇ。 柔肌の 熱き血潮に 触れもみで 寂しからずや 道を説く君 という与謝野晶子の歌は、誰もが知っていると思います。 この歌に接すると、過去のあまたの女性との肉...