その他 闇
日光レークサイドホテルの夜、日本人向けに大分軽めにアレンジされたフレンチのフルコースを食いました。 去年、ここに宿泊するとき、フレンチのコース料理しか晩飯は無いと聞き、必ずやへヴィに違いないと思って心配していたところ、出てきた料理はびっくりするほど軽く、そこが気に入った理由の一つです。 大食いの人は、パンをたくさん食えば良いだけの話で、それは日本旅館でいくらご飯をおかわりしても金額は一緒というのと同じことで、大食いの人の量に合わせるより、小食な人に合わせたほうが、お互い無駄がありません。 私は生ビールとシャブリのボトルを空けてしまったせいで、パンは一口も食えませんでした。 それでも、十分満足です。 そのまま、ホテルの庭を抜けて、夜の中禅寺湖畔をそぞろ歩きました。 月の無い夜、人工的な明かりの他は闇で、闇の上に、時折通り過ぎる車の音以外、静寂につつまれています。 かつて人々はこのような静かで暗い夜を過ごし、それを克服して明るくて賑やかな、毎夜お祭りのような夜を欲し、電気を発明して、電力が途切れることを極端に怖れ、今も原子力発電の存続について賛否両論があるのですねぇ。 その底にあるのは、人...