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追悼 市川団十郎

今朝のニュースで、12代市川団十郎が66歳で亡くなった、との報にふれました。 先般中村勘三郎を喪って間もない時期に、当代の歌舞伎界を代表する大看板が亡くなるとは、残念でなりません。 12代は顔や姿は良いのですが、声が悪くて様々な悪評がたち、苦労されたようですが、市川宗家伝統の、勧進帳などの荒事を再生させ、歌舞伎界に貢献しました。 尾上菊五郎と並び称され、二人が共演する団菊祭は当代の歌舞伎で最も人気がありました。 私は小柄ながら顔良し声良し姿良しの三拍子そろった尾上菊五郎のファンですが、それもライバルの市川団十郎あってのこと。 2人で切磋琢磨したことでしょう。 12代の晩年は白血病との闘病に苦しみながら舞台に上がり続ける壮絶なものでした。 市川団十郎という名前はミスター歌舞伎とも言うべき大名跡ですから、強い責任感が無ければ務まりません。 常に歌舞伎界全体のことを考えていたのでしょうね。 東日本大震災の際、節電のため興行中止も考えたそうですが、苦しい時でも人には娯楽が必要だという信念から、舞台の照明を20%も落として興業を続けましたね。 市川家は成田山新勝寺を菩提寺とし、成田屋と呼ばれまし...
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食文化

世界で日本食が普及してどのくらいでしょうね。 私が子どもの頃は日本人は生魚を食す野蛮人と思われていたように思います。 それが今では世界中に鮨屋があり、あるニューヨーカーに言わせると、世界で一番うまい鮨が食えるのはニューヨークだと豪語していました。 米国の某有名俳優は、「俺はアメリカ人だぜ。鮨が好きに決まっているだろ」と言っていたのが印象的です。 また、ある米国映画で、刑事が相棒に「お前はウニを食ったことがあるか。絶品だぜ。おれはこのヤマが終わったらウニを食いに行くんだ」と嬉しそうに話していました。 私の職場のスイス人研究者は、高い料理が旨いのは当たり前だが、日本ではコンビニの弁当ですら美しく盛り付け、しかも旨い、と言ってコンビニ・グルメを楽しんでいます。 フレンチシェフは最低半年は京都の料亭で修行し、和食の精神を学ぶのが必須になっていると聞きました。 彼らは京都に来て、鋭利な包丁で芸術的ともいえる包丁さばきを見て、一様に驚嘆するそうです。 欧米では魚をハサミで切ったりするのが当たり前だそうですから。 あと、問題は衛生観念。 ロシアでも日本料理店が急増し、食中毒などの問題が続出しているそ...
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高見盛関、引退

角界の人気力士、元小結の高見盛関が引退を表明しました。 来場所での幕下陥落が決定的になり、36歳という年齢も考えれば、妥当な判断だと言えましょう。 取組前の独特の力強く、大仰な仕草で気合を入れる姿が印象的でした。 本人によれば、相撲を取るのが怖くてしょうがないため、自分を奮い立たせるためにやっていたのだとか。 多くの人に愛される、人の良さそうなお相撲さんでした。 その筋肉質な体から、ロボコップなんてあだ名されていましたね。 人気力士が引退するのは寂しいですねぇ。 今後は年寄、振分を襲名し、部屋付き親方として後進の指導にあたるそうです。 きっと若い衆から慕われる、良い親方になるものと思います。 若貴ブームの頃に比べて、新弟子は三分の一くらいに減っているそうで、大相撲の将来が心配です。 何度か升席や砂かぶりで大相撲を観戦しましたが、席が狭いのと、大量のお土産が用意されているのが嫌でしたねぇ。 あんなたくさんのお土産なんか止して、その分観戦料を安くして欲しいですねぇ。 それと、全部椅子席にして欲しいと思います。 今の日本人はあんな狭い升席に四人も座らされたら、それだけで嫌になっちゃいます。 ...
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体調

今日は朝寝坊してしまいました。 いつもは6時半に起きるのに、目が覚めたら7時。 慌てて支度して、なんとか遅刻は免れましたが、なんとなく、調子が悪いようです。 今、昼休み。 とりあえず昼食をとったら昼寝して、それでも悪いようなら早退しようかと思います。 インフルエンザでなければよいのですが。 今、課内に一人インフルエンザで休んでいる者がいるのですよねぇ。 8年くらい前に一度だけインフルエンザを経験し、もう二度と罹りたくないと、その後は毎年11月に予防接種を受けています。 昨年の11月に予防接種を受けましたから、多分ただの風邪だと思うのですが。 ちょっと微熱が出たくらいでも、ずいぶんとしんどいのですから、痛みを伴なう難病に罹ったら、私は気弱になってすぐに遺書なんか書いちゃいそうですねぇ。にほんブログ村人気ブログランキングへ
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性的マイノリティの成人式

先ほどNHKの某番組で、成人式を取り上げていました。 少し遅すぎはしませんかと思いましたが、それはゲイやレズビアン、性同一性障害の者など、性的マイノリティばかりが集う成人式でした。 体は男性だけど心は女性の者が振袖を着てきたり、その逆の者はスーツや紋付袴で現われたり。 彼ら彼女らは、一様に誇らしげで、楽しそうでした。 おそらくは、幼少の頃、物心ついた時から世間の常識に違和感を持ち、差別や偏見にさらされ、親や家族からも理解されずに過ごしてきたであろう20年間を吹き飛ばすような、晴れやかな笑顔でした。 人間というもの、少数派を差別するのが本能であるかのごとくに感じられます。 心ならずも少数派に生まれついてしまった人々の心中を思う時、人間であること、わけても私自身が少なくと性的には多数派の異性愛者であることに、恥ずかしさすら感じました。 わが国は伝統的にトランス・ジェンダーということに寛容というか、むしろ積極的にそれらの存在を自然の一部として受け入れ、歌謡や芝居などではそれらの存在をごく当たり前の者として描いてきました。 それは国際的にみて、奇跡のような大らかさで、わが国が誇って良い文化であ...
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