その他 三つ子の魂
三つ子の魂百まで、とか申します。 私は物心ついた頃から、なにしろ物語が好きでした。 で、物心ついた頃から今に至るも不思議に思っていることがあります。 なぜ世の中で物語といえば、恋の話がやたらと多いのだろうか、ということです。 物語を凝縮したものと思われる和歌や流行歌にいたっては、その大半が恋を題材に取り上げています。 私は幼い頃から奇妙な話や怖い話が好きで、それは今もそうで、42年の人生の中で恋の話や恋の歌にのめりこんだことがありません。 だからといって、恋に興味がなかったわけではありません。 私にはどこか傲慢なところがあって、私が惚れるくらいの女は必ず私に惚れるものだと思い続け、それはかなりの確度で当たっています。 私が初めて同世代の女性と接吻を交わしたのは、7歳のときでした。 今思えば、汗顔の至りです。 しかしそれは、私をして恋の物語から遠ざけるに十分な、エキサイティングな経験でした。 すなわち、私が望めば恋は物語ではなく、現実として始まるのだ、ということを学んだのです。 そして7歳が10歳になり、15歳になり、さらに20歳になるうちに、他人の恋物語に全く興味が無くなり、さらには...